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“塩” をテーマにした「サブレアソート ラメール缶」(3180円)。“ラメール” はフランス語で “海”。すなわち、海のサブレ缶だ。
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苺のティラミス (700円)
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イチゴのショートケーキ (680円)
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店舗外観
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サブレアソート ラメール缶 (3180円)
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サブレアソート ラメール缶
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左から キャラメルノワゼット、ガレットブルトンヌショコラ、ディアマンバニーユ。8枚ずつが3列に並べられている。
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[左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。
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[左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。
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美しく美味しそうなケーキの並び。苺のティラミス(左から2番目)とイチゴのショートケーキ(右端)が心に残る。
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こちらは焼菓子とチョコレートなど。
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窓際に並ぶ焼菓子類。贈答用の箱や袋も飾られている。
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壁際に並ぶサブレ類。
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ラメール缶の左側は、季節限定の “サブレアソート ウルーズ缶”。内訳は、クランベリーピスタージュ、カルダモンレモン、カモミールの3種類。
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苺のティラミス
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イチゴのショートケーキ
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季節限定の “苺のティラミス” は新作。初訪時に無かった “カブトショコラ” は5月限定品だろう。
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イチゴのショートケーキ。初訪時の “モンブラン” が “洋栗のモンブラン” に変わっていた。“和栗のモンブラン” との食べ比べも面白そう。
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店舗表札。シンプルにして端整なデザインが、ケーキの作りと共通している
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のどかに走る世田谷線。
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![LIFENRI - [左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。](https://tblg.k-img.com/restaurant/images/Rvw/296775/640x640_rect_359578781cd6075fd8e8df6ebbbb0531.jpg "LIFENRI - [左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。")
![LIFENRI - [左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。](https://tblg.k-img.com/restaurant/images/Rvw/296775/640x640_rect_e23b4a98b186bfd159872f3f9d25b7bd.jpg "LIFENRI - [左]キャラメルノワゼット、[奥]ガレットブルトンヌショコラ、[右]ディアマンバニーユ。")
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世田谷線の松原駅から100mほど、線路を見下ろすように立つ4階建てマンションの1階に入る “LIFENRI” さんを訪れた。
成城アルプスで6年半の経験を積まれた清水佑紀氏が、2023年10月末に開かれたお店。“LIFENRI” という名前は「Life(生活)＋Enrichment(豊か)」の造語で、『お祝い事や、感謝の気持ち、自分へのご褒美など、日常の様々な場面で、豊かな気持ちをそえる、大切な人への架け橋になれるように。』という想いを込めて名付けられたとのこと。
【1日目】
この日に訪れた理由も、お祝いをしてくれるという人たちへのお返し物として、LIFENRIさんを代表するサブレ缶を購入しようと思ったから。
店内に入ると、クリアなショーケース内に並ぶ美しいケーキの数々が目に入る。どのケーキにも共通しているのは、シンプルにして端整な姿。内から放たれる確かな気品が感じられる。
特にいちごを使ったケーキに惹かれつつも、この後の散策予定を考えればまたの機会とせざるを得ず、目的のサブレ缶のみを、お返し用と自分用に購入した。
[購入品]
□サブレアソート ラメール缶 (3180円/缶)
[購入品説明]
■サブレアソート ラメール缶
塩をテーマにした3種類のサブレの詰め合わせ。ガレットブルトンヌショコラ、キャラメルノワゼット、ディアマンバニーユが8枚ずつ入っており、それぞれが異なる塩使いで仕上げられている。“ラメール” はフランス語で海を表す。すなわち、“海のサブレ缶” である。
塩の効かせ方や味わいの変化を確かめながら、一枚一枚をじっくり味わって食べてみる。3種類の塩は、いずれもミネラルが豊富なので、まろやかで個性ある味わいが特徴。粒の粗さや湿り具合などの特徴も考慮し、それぞれのサブレの味わいや作り方に一番適した塩を選んでいるのだろう。
▨キャラメルノワゼット
『ヘーゼルナッツの香ばしさとキャラメルの食感が特徴のサブレ。ゲランド塩のまろやかな塩気が全体を引き締める。』
ところどころからキャラメルが尖った甘みを発しようとするが、ゲランド塩がそれを抑え、丸みと広がりのある味わいへと変えていく。ヘーゼルナッツの旨味が余韻として残る。
▨ガレットブルトンヌショコラ
『ビターなカカオ感とバターの風味が際立つサブレ。表面に散らしたボリビア塩が心地良い塩味を表現。カカオニブのカリカリとした食感もアクセントに。』
口に入れた瞬間ショコラの旨味が広がり、その直後にカカオニブの苦味が加わって、大人の味わいが作り出される。ランダム的に生じるボリビア塩のアクセントが、全体の旨味を引き立てる。
▨ディアマンバニーユ
『インドネシア産のバニラをふんだんに練り込みソフトな食感のサブレ。濃厚な旨味の豊島天日塩を合わせることによりバニラの風味を引き立てる。』
口の中でバニラの風味を愉しんでいると、その中から塩味が徐々に現れる。バニラと豊島天日塩が作り出す味わいの変化が愉しめる。旨味高く柔らかな甘みが口に残る。
【2日目】
数日経っても、あのいちごを使ったケーキが心に残っていて忘れられない。1週間後のこの日、GW中に行くなら今日しかないと、散策ルートの最後に立ち寄る計画を立て再訪した。
[購入品]
□苺のティラミス (700円)
□イチゴのショートケーキ (680円)
[購入品説明]
ショーケースを覗き込むと、僅か1週間後ながら、幾つかのケーキに置き換わりが見られる。季節に敏感に、そして新鮮味を大事にしているのだろう。ただし買うものは既に決まっている。躊躇することなく注文し、用意してきた保冷バッグを手渡した。
■苺のティラミス
『マスカルポーネクリームと赤果実のコンポートイチゴとエルダーフラワーとフランボワーズのシロップをしみ込ませたビスキュイ。ライチクリームで華やかに。』
見た目ではプリンとも思えるようなティラミス。上に乗る艶のある真っ赤なコンポートイチゴと、斜めに彩るベリー系のソースが美しい。一口食べるとマスカルポーネクリームのとろける美味しさ。そこに生クリームとソースが絡み合い、至福の味わいとなる。ティラミスであることを示すビスキュイは、底の方に控えめに入っているのみ。これまでのティラミスの概念が根底から覆されるようだ。もちろん、幸せになるという意味で。
■イチゴのショートケーキ
『岩手県産の高原ゴールド卵を使用。しっとりとしたスポンジに北海道産の生クリームを合わせたショートケーキ。』
口に入れた瞬間に、今まで食べたいちごのショートケーキで一番美味しいと確信した。それは生クリームあるいはスポンジ、いずれかの突出した出来栄えから来るものではない。むしろ生クリームとスポンジには明確な境界が無く、口に入れる前から全体が一つの味わいを持っているかのようである。ふわっと軽い食感ながらしっとりとして舌にフィットし、透明感のある甘みが心地良い。一切の雑味がない上質な甘みが、感動的な美味しさを作り出している。
【感想等】
“LIFENRI” という名前に込められた “生活の豊かさ”。海のサブレといちごのケーキを食し、その大切さをあらためて感じることが出来た。美味しさを愉しむとともに、“美味しい” を作り出している素を考え、そこに価値や感動を見出していく、そういうことが自分にとっての生活を豊かなものにしているのだと。
LIFENRIさんは、5分に一度は電車が走る線路沿いにある。松原駅脇の遮断機の音も頻繁に聞こえてくる。普通ならばせわしない環境にあるはずだが、町中をのどかに走る世田谷線には無縁である。むしろ電車が通るたびに郷愁が漂う、そんな良い雰囲気となる。生活を豊かにしてくれる世田谷線沿いは、何度訪れても良いものだ。
【その他情報】
《サブレ、クッキー、ビスケット》
クッキーはアメリカ発祥。糖分と脂肪分が全体の40%以上。ビスケットはイギリス発祥。糖分と脂肪分が全体の40%未満。
それに対し、サブレはフランス発祥。バターと小麦粉の割合がほぼ1対1で、クッキーよりも油脂の分量が多い。よって、サブレはバターのコクと旨味を愉しむお菓子と言える。
《ゲランド塩、ボリビア塩、豊島天日塩》
ゲランド塩は、フランスのブルターニュ地方のゲランド塩田で伝統的な天日塩製法で作られた海塩。太陽と風の力で自然に結晶化させるのでミネラルが豊富。まろやかな味わいと独特の風味を持つ。
ボリビア塩は、ウユニ塩湖で採掘される天然塩、またはボリビアの山から採れる岩塩。鉄分が豊富でまろやかな味わいを持つ。
豊島(てしま)天日塩は、海水を汲み上げ太陽と風の力だけで作る海塩。海水中のミネラル成分が丸ごと閉じ込められているので、甘みや苦みのバランスに優れたまろやかな味わい。