あさくさぴとさんが投稿した那須温泉 小林館(栃木/那須町その他)の口コミ詳細

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那須温泉 小林館那須町その他/旅館・民宿

1

  • 夜の点数:4.1

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/03 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

雪解け前の那須湯本にて:小林館のこたつと蜂酒の温もりが織りなす、岩魚塩焼きと鹿肉刺身の静謐な晩餐~滝の湯への鍵を握る、古民家の冬夜物語~ 1泊2食6,800円

3月の初旬、晴れの太陽とともに、まだ雪が足元に白い息を残す那須湯本の昼(チェックイン14時から)。静かな山里に佇む小林館に足を踏み入れると、畳敷きの約8畳の部屋が迎えてくれる。古民家の趣をそのままに、こたつがそっと部屋を温め、冬の冷気を忘れさせる安らぎの空間が広がっていた。

夕刻になると、旅の疲れを癒すための夕食が、お盆に乗せられ、部屋まで静かに運ばれてきた。こたつの上に自分で並べる小鉢、お皿、お茶碗、お椀。まるで自分で飾り付ける小さな饗宴のようだ。まず、食前酒として、すっきりとした味わいで強烈なアルコールの蜂酒、そして梅酒のほろ甘さが、これから始まる食卓への期待をそっと煽る。

テーブルの中央には、素朴ながらも心温まる夕食が用意されていた。メインディッシュは、塩焼きにされた岩魚が、香ばしく焼き上がり、同時に現れた鹿肉の刺身は、どこか野性味溢れる新鮮さを伝えてくる。副菜として、しめじの旨味、山菜の瑞々しさ、もずく酢の酸味、さらには、サクサクとした天麩羅の盛り合わせが、各々の個性を輝かせ、全体の調和を奏でる。

そして、ほっとするようなご飯と、優しい風味の味噌汁が、どこか懐かしい家庭の味を思い出させ、心の底から温もりを与える。まるで季節の移ろいと共に、昔ながらの知恵と風情が、ひと皿、ひと皿に込められているかのようだ。

食事の後、宿の鍵を借りてオートロックがかけられた扉を開くと、旅館内では味わえない、ジモ泉の滝の湯がひっそりと佇む。酸性泉ならではの湯は、体の芯まで洗い流すかのように、日々の疲れと寒さを溶かしてくれる。小林館で過ごすこの夜は、ただの宿泊ではなく、心と体が一体となって冬の情景と交わる、まるで一編の詩のようなひとときであった。

  • 夜ご飯

  • 夜ご飯はお盆で提供

  • 夜ご飯はお盆で提供

  • 夜ご飯

  • 鹿の刺身

  • 岩魚の塩焼き

  • 朝ごはん

  • 朝ごはんもお盆で提供

2025/03/14 更新

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