3回
2022/04 訪問
学生必見!一流ホテルの元コックが作る430円カレーが絶品だった
この店はコーヒーが単品でも1杯250円、2杯目以降はなんと100円と格安で、たまに寄ってはマスターと駄弁っていた。
そのマスターがよく、
「昔、俺はあの美空ひばりや昭和天皇が来たこともある名古屋ホテルでコックをやっていたんだぞ」
と自慢してくるのだ。
その腕がどれ程のものかと気になって、ひとまず一番安いカレー(税込430円)を頼んだ次第だ。
結論から書こう。
何度も食べたくなるくらい美味しかった。
事実、次の日も忙しい合間を縫って食べに行った。
見た目は写真の通り、さして豪華なものではない。
肉はひき肉で玉ねぎはペースト状、じゃがいもや人参などのゴロゴロした具材は入っていない。
故に、この美味しさを文章だけで表現することになり大変難しいのであるが、あえて書くならば「何度も食べたくなる」だろうか。
もちろんコンビニや某チェーン店で提供されている400~500円のカレーも美味しいと思う。
しかし、よくよく考えてほしい。
これらの味は単調であり、よほどカレー好きでない限り1,2回食べれば飽きるだろう。
しかし、このカレーは飽きなかった。
そう、飽きないのだ。
ここのカレーのルーは肉の旨味や玉ねぎの甘味、生姜の風味、そしてスパイスの刺激が絶妙なバランスで絡み合っている。
それぞれが出しゃばることなく、かといって味がぼやけることなく、本当に各食材の持ち味が活かされているのである。
それによって"味"自体は単一であるにも関わらず、食べるごとに色々な"美味しさ"が感じられ飽きないのだ。
スパイス一本打法のカレーとは決して違うのである。
もちろん、1000円以上のカレーであればこういった「飽きないカレー」を出す店は星の数ほどあるだろう。
脂のたっぷり乗った牛肉、色とりどりの野菜やきのこなどを使えばおそらく私でも作れるだろう。
しかし、430円という低価格の、つまり限られた食材や工数でこういったものを出すには余程の腕や経験が必要だと思う。
長々と書いてしまったが、このカレーは是非学生に食べてもらいたい。
もちろん安いという理由もある。
しかし、何よりカレーでも作り手によってここまで差が出ること知ってもらいたいからだ。
2022/04/28 更新
2021/01 訪問
マスターの話が面白かった
最初に断っておくと、このレストランは人によって好き嫌いがものすごく分かれると思う。
私はタイトルの通りマスターの話が面白いこと(と、コーヒーが無茶苦茶安いこと)でやや好評価にしたが、このレビューを見て行こうかと考えている人はせめて最後の総評だけでも見て欲しい。
この店で私はコーヒー(税込250円)を飲んだ。
1杯250円(税込)というだけでも破格な価格だが、何と2杯目以降は100円引きである。
しかもインスタントコーヒーなどではなく、きちんとドリップで作られている。
コーヒー自体の原価はせいぜい10円程度だろうとは言え、この価格設定は店が心配になるレベルである。
味は苦味が少なく酸味がやや強めと言ったところか。
苦味が苦手な私には有りがたかった。
また、マスターの蘊蓄が面白かった。
曰く、昔は長崎(県立?)大学の学生などがよく来ていたそうで、そういった有識者から話を聞いていたそうだ。
話の内容は主に社会や経済のことで、新聞などの参考文献を交えながら色々な事を教え合い議論もした。
星3.5をつけた理由の半分ぐらいはこのことによるものである。
ただし、店自体は結構、いや、かなりボロボロだった。
店内はあちらこちらに雑誌などが散らかっており、トイレに至っては壊れて水が出ないのでカップに入れた水で流すようになっている。
大事なことなので繰り返そう、トイレは壊れていて水が出ない。
大きい方の用など決して足したくはない。
ただ、テーブルやカウンターなど食べ飲みする所はきちんと綺麗にされていた。
料理や飲み物の値段が安いので、「片田舎にありそうな古びた喫茶店」だと思えば割りきれるレベルかもしれない。
少なくとも個人的にはそう割りきった。
総評としては、マスターの話が面白くコーヒーが物凄く安い点は良かった。
ただ、店は全体的にボロく散らかっているのでその辺りを気にする人にはお勧めできない。
また、人の蘊蓄や小難しい話を聞くことが苦手な人にも駄目だ。
しかし、私が比較的好評価をつけた理由はマスターとの議論や知識の教え合いが面白かったからであり、そう言ったことが好きな人には是非おすすめする。
あと、色々安いので苦学生にはお勧めできるだろうか。
そして、何度何度も言うが、それでもトイレ(特に"大")は事前に済ませておこう。
2021/01/31 更新
ここは私の行きつけの定食屋、とは言っても大体はコーヒーを飲んでは駄弁って帰っているだけの店である。
しかし、ここのカレーの美味しさを知ってからはちょくちょく注文するようになり、それで改めてメニューを見るとカレースパゲッティ(税込450円)なるものが目に入った。
カレーとスパゲッティ、ありそうで想像すらしなかった組み合わせに好奇心が沸いて今回注文した次第だ。
出てきたものは写真の通りである。
マスターの好意でお値段そのままで大盛りにしてもらった。
ここのカレーの美味なることは前回述べた通り、それを麺に絡めたものだ。
これが美味しくない筈がない。
カレー料理と言えばカレーライス、カレーうどん、カレーチャーハンなど様々あるが、今日新たなメニューが更に加わった。
僥倖である。