2回
2025/04 訪問
名店の予感
オープンの日にお邪魔して以来、ほぼ1年振りの訪問でした。頂いたお料理の素晴らしさに、こちらが名店の入り口に立っている気がしました。
感動は最初から。最初に頂いた蕎麦がき、味.風味がたまらなかったですね。これだけの蕎麦がきは中々食べれません。
そして、二つ目のそば前の美味しさ溢れる「セット」が秀逸でした。浅利とウルイの煮たもの、珍しい蛍烏賊のなめろう、頭から尻尾まで美味しく頂ける海老の味噌焼き、上品でほのかな味わいの鯛の子、ニシンの煮付け。どれも、ご主人の気持ちと技術か相まって、口にすると幸せな気持ちになりました。美味しかった!
この後も、季節感溢れる筍、新鮮なお造りに、穴子と牡蠣が選べる天ぷらなど堪能しました。ご主人の丁寧な仕事振りが際立ちます。
一方で、良いお蕎麦屋さんの条件に日本酒の品揃えがありますが、バラエティに富んだ名酒を楽しませて頂きました。最初に醸し人九平次、次いで睡龍に、十水、天遊林といただきました。そば前に美味しい日本酒、しあわせなひと時です。
そして、信州出身で子供の頃からお蕎麦ばかり頂いてきた私にとってはやはりお蕎麦が大事。味、風味、硬さ、腰、歯応え、喉ごし、冷たさ、おつゆと揃うと嬉しいですが、せいろと田舎蕎麦の二種。うまい!と唸るお蕎麦でした。思わず笑みも溢れます。
名店「かりへ」出身のご主人が奥様との二人三脚。メニューは絵も字も奥様の作。メニューから美味しさと温かさが滲みます。これからも是非頑張って頂きたいお店です。
2025/05/09 更新
前回投稿で「名店の予感」と書きましたが、先日発売となったばかりの2026年度ミシュランガイド東京にてビブグルマンに選出されたそうで、名だたるお店と、ある意味同じ域入りつつあると言え、開業してまだそんなに時間が経ってないのにご主人の頑張りに敬意を表します。
さて、この日はコース。スタートは大好きな蕎麦がき。こちらの蕎麦がきは風味豊かで、蕎麦好きにはたまりません。続いては盛り合わせで、美味しい蕎麦前の数々。何れも丁寧な仕事ぶりで、思わず「うまい‼️」と呟いてしまいます。海老焼きなど香ばしくて絶品ですね。お造りも仕入れから拘った逸品、そして天ぷらもサクサクで、天ぷらの持つ美味しさに溢れています。良いお店は季節感を大事にしてくれますが、秋の味覚の代表格の松茸と牛すじの炊いたのが良い味で、幸せな気持ちと共に口の中に美味しさが広がりました。
ここまで蕎麦前が美味しいと日本酒も進みます。日本も銘柄酒のラインナップが豊富、ついつい盃が進みますね。
そして、何といってもお蕎麦。信州出身で子供の頃からの蕎麦好きの私としては、味、風味、硬さ、冷たさ、歯応え、コシ、喉越し、余韻、蕎麦つゆが揃ってこそ美味しく感じますが、こちらのせいろは大好きですね。この日はもう一種、珍しい釜揚げのお蕎麦をいただきました。
本当に美味しく、幸せな気持ちにさせてくれる名店。ぜひまた訪れたいと思います。