2回
2025/12 訪問
記憶に残る美しい鮨
入り口は一見すると通り過ぎてしまいそうなほどの隠れ家感。重たそうな扉の階段を下りる瞬間から、日常がすっと切り替わる
一貫ごとに“仕事の意図”が伝わる、静かに気持ちが上がるお鮨。素材の確かさが伝わるお店です
お昼から大好きなプレミアムモルツで乾杯して序盤から心を掴まれたのは、
三重県真鯛の昆布締め。昆布の旨みが輪郭を整え、身の透明感が際立つ。
鱈白子焼きは香ばしさととろみのコントラストが絶妙。
ぶりの幽庵地漬けは重くならず、柚子の皮を合わせた握りで後味が一気に軽やかに。
初孫の熱燗を。山形県・酒田市の老舗蔵「東北銘醸」の代表銘柄。端麗辛口で熱燗でもとても美味しい料理に寄り添う。
あおりいかのおはぎは白眉。繊維をあえて傷つけ、甘みを引き出す丁寧な包丁仕事。
すだちで香りづけされ、口に入れた瞬間に静かにほどける。
赤海老の昆布締めも、甘みの芯がぶれない。
合間に出た磯海苔明太子の茶碗蒸しが、滋味深くて記憶に残る。
一本釣りでストレスフリーの青森・三厩(みんまや)鮪。中トロは、脂が澄んでいて品がいい。
長崎県対馬の穴子は弱火で30分、ふっくらと余韻を残す。塩とタレの使い分けで大満足
福岡のキウイなど、細部まで抜かりなし。
確実に「また来たい」と思わせるお鮨屋さんです
おいしかった。
来年1月から土曜営業もとのことでした。
2026/01/28 更新
渋谷・宮益坂から一本入った場所にあり、駅近でありながら喧騒を感じさせない隠れ家と呼びたくなる立地でお寿司屋さんとはわからないような入り口です。
素材の扱いと温度・水分管理に、確かな技術を感じるお寿司屋さんです。
北海道産かんぶりのしゃぶしゃぶは、白菜の香り漬けと柚子で輪郭を与え、脂の重さを美しく切ってくる構成。
三重県産真鯛は、その日の身質に応じて脱水量を調整しているとのことで、もっちり感と旨味の立ち上がりが非常に良かったです。
シャリは「つやひめ」と「笑みの絆」のブレンド。粒立ちと粘りのバランスがよく、ネタを支えてる。
石川県産鰆は、皮の旨味を活かすため皮を引かず、皮目を炙るという判断が的確。香ばしさと脂の甘みが前に出て美味しい。
ぶりには柚子皮を忍ばせ、香りの余韻を残す演出も好印象でした。
赤海老は酒に含ませることで、甘みとねっとり感を最大化させているとのことでとてもおいしい。
明太子と北海道磯のりの茶碗蒸しは、出汁の厚みがあり、箸休め以上の完成度。
赤身は鉄分のニュアンスが美しく、
中トロはコース外で追加。血合い近くの希少部位ということで脂の旨味と酸のバランスが秀逸だった。
真鯛のあら出汁の味噌汁は滋味深く、
対馬産穴子は塩とタレ、それぞれ素材の良さを素直に表現。
最後の福岡産キウイで、余韻まできれいに収束。
技に走りすぎず、素材を理解した仕事が光る一軒。
予定を後回しにしてでも、一度は来るべき鮨
季節ものではあるけど、恵方巻のご用意もあるとのこと。
この店の仕事を知っていれば、内容は想像に難くなく、むしろ狙い目だと思う。
絶対食べたいです。