5回
2023/09 訪問
ふかふかに蒸しあげた極上のうなぎ! 高くなってもこの至福を得られるなら通い続ける! うな重(ロ) 6,600円
うなぎが好きだ。寿司やステーキも好きだが、うなぎを上回るご馳走は私の中には存在しない。年々値上がりしているが、食べられるだけでもありがたい。
この日は日比谷帝国劇場地下の名店『神田きくかわ』を予約して訪問。テーブル席について、お茶を飲みながらメニューを軽く確認。店員さんに質問。
「すみません。(メニューを指さしながら)うなぎの量はそれぞれどれくらいですか?」
「うな重はイがうなぎ1匹分で、ロが1匹半、ハが2匹分になっています。特撰うな重は肉厚のうなぎが1匹分です」
「分かりました。では、うな重のロをお願いします」
「ご飯の大盛りはサービスですが、どうされますか?」
「はい、じゃあ、大盛りでお願いします」
久しぶりのきくかわのうなぎ。嬉しくてニヤニヤが抑えきれない。
7分後。お重を載せたお膳が運ばれる。蓋を開ける。うなぎと対面。涎が口の中に湧き出る。
堪らない。幸せ計測メーターの針が振り切れる。まだ食べていないけど。
うなぎを一切れ口にする。うーん、柔らかい。めちゃくちゃ旨い!
関東の蒸してから焼くうなぎは、この食感が堪らない。香り良し、味良し、食感良し。それを知っているから見た目良し。
普通に考えたら、うな重の見た目は茶色だけでかなり地味。初めてうなぎを見る外国人とかだったら、うな重のビジュアルで涎が溢れるようなことはあるまい。
1匹半のうなぎは食べ応え抜群。
うなぎとタレが染みたご飯を一緒に口に運ぶ。激旨い。うなぎの脂がご飯の甘味と絡まって脳がバグりそうになる。
途中で卓上に用意された山椒を振る。これも好き。至福。
肝吸いも嬉しい。口の中の脂を洗い流して、再度新鮮な気持ちでうなぎを迎える準備を整える。
『きくかわ』のうなぎは“ロ”以上だと尾の部分が折り返して盛り付けられている。少し食べ進めて、折り返しの部分を拡げるとまたお重いっぱいの状態を再現する。楽しい。なんて幸せなんだろう。
そんな幸せも永遠には続かない。
最初はたっぷり楽しめると思ったうな重も残り少なくなる。切ない。
最後のひと口はゆっくり噛み締めて完食。ご飯一粒たりとも残らず。
いやー、幸せだった。
そんなに頻繁に食べに来るものではないが、お店が存続する限り通いたい。
うなぎが食べられる自然環境に感謝。
うなぎをおいしく食べられる職人さんの技術に感謝。
伝統を守り続けるお店に感謝。
旨かった!
ご馳走様!
外観
外観
お品書き
内観
内観
テーブル席
うな重(ロ) 6,600円
うな重(ロ) 6,600円
うな重
うなぎ
肝吸い
お新香
グレープフルーツ
うな重
うなぎ
調味料
うな重、山椒
内観
お品書き
2023/09/16 更新
2023/02 訪問
ふっくら、ふかふかの極上のうなぎに毎度のことながら感動! 特撰丼 5,390円
帝国劇場の地下2階にあるうなぎの名店をランチで訪問。いつもはうな重を食べているが、今回は店員さんがお得ですよとお薦めの“特撰丼”にしてみる。
うなぎは注文して待っている時間さえも楽しい。高くなってしまったので、年に数回しか食べる機会がなくなってしましった。その分1回のうなぎを大切にしたい。今日はどんな感動があるのだろう。高まる期待を抑えきれずに待っていると、意外にはやく丼がテーブル席に運ばれる。
お盆の上には、蓋がされた少し大きめの丼、肝吸いのお椀、お新香、フルーツが所狭しと載っている。写真を撮るときに気が利かずフルーツが写っていないが、丼の奥に隠れている。
丼の蓋を外す。蒸されたうなぎの蒸気が立ち上り、鼻腔を心地よく刺激する。現れたのはご飯を埋め尽くす立派なうなぎ。ふかふかに蒸して身が柔らかいことが見ただけで分かる。焼き色も素晴らしい。老舗専門店の技。職人の技。
山椒をかける。香りが更に良くなる。うなぎを箸で切り取り口に運ぶ。
う〜、旨すぎる!
信じられないほど旨い。久しぶりだから余計においしく感じるのかもしれないが、感動が止まらない。
ご飯と一緒に食べる。
いや〜、究極の旨さだ!
肝吸いで舌をリフレッシュして、再びうなぎ。旨い。理性を見失うくらい旨い。自分でも意味分からん。
山椒を振る。タレが焦げた香りと山椒の爽やかな香りが混じり合って際立つ。
ご飯も旨い。うなぎのタレだけでも丼2杯はイケる。
気が付けば、ご飯粒ひとつ残さず完食。
ご馳走様!
2023/02/26 更新
2022/09 訪問
帝劇地下2階の老舗で極上うなぎを食べる! うな重 ロ(肝吸い、香の物付き) 5940円
年々うなぎの値段が上がる。
高くても食べずにはいられない日本の宝。
乱獲で絶滅なんて悲しいことにならないでほしい。
この日はランチで久しぶりの訪問。
12時ちょうどくらいに予約なしでお店に到着。
「いらっしゃいませ。ご予約でしょうか?」
「いえ、予約はしていないです」
「予約なしだと本日はお座敷の席になりますが、よろしいですか?」
「あ、はい。大丈夫です」
そうか、結構お客さんが戻ってきているんだね。
一時期コロナ禍ですごく空いていたのに。
そういえば、帝劇地下のレストラン街でも潰れちゃったお店もあった。
「きくかわ」が潰れたらあまりにもショックが大きいので、頑張ってもらいたい。
座敷席に座って、お茶を運んでくれた店員さんにうな重 ロを注文。
因みに2022年9月時点のメニューは以下の通り。
◆メニュー表面
お品書き(税込)
うな重(肝吸・香の物付)
イ 4,510円
ロ 5,940円
特選丼(肝吸・香の物付)
5,390円
蒲焼・白焼
イ 4,400円
ロ 5,830円
おみやげ(税込)
折詰弁当(たれ、山椒付)
イ 4,420円
ロ 5,830円
蒲焼・白焼
イ 4,320円
ロ 5,720円
◆メニュー裏面
お品書き(税込)
ほね唐揚げ 450円
キャベジン 550円
ほたるいか沖漬 460円
ビール(中ビン) 720円
ノンアルコールビール 490円
お酒(正一合) 600円
生酒(一合六勺) 810円
ワイン赤・白(ハーフボトル) 1,800円
ジュース 330円
ラムネ 330円
ウーロン茶 大 390円
〃 小 240円
注文から9分でうな重が席に運ばれる。
おや? 添えられた果物がグレープフルーツになっている。昨年同じ時期に来た時までは、長年冷凍ライチだった。うなぎを食べ終える頃に周りが溶けて、皮がむきやすくなる。冷たい身を食べるのが楽しみだった。
まあ、うなぎの味とは関係ないからいいか。
重箱の蓋を開けると、尻尾の部分が折り返された立派なうなぎが1匹半、ご飯を覆い隠すように鎮座している。
あまりにも美味しそうで、完璧な仕上がりに箸をつけるのが躊躇われる。
先に肝吸いで気持ちを落ち着けよう。お椀の蓋を外す。
おぉ、出汁と三つ葉の香りが合わさって鼻腔をくすぐる。
更に気持ちが高まってきた。
肝吸いを一口飲んで、いよいようなぎに挑む。
ご飯と一緒に口に運ぶ。
あぁ〜、思わずため息が漏れるくらい旨い。
脂が乗った柔らかいうなぎの身は、途轍もなくご飯と合う。丼物、お重はお米を愛する日本人なら皆んな大好き。カツ丼、牛丼、天丼、海鮮丼など、ご飯物料理の金字塔として未来永劫技術伝承されるのは間違いない。その中でもうな丼、うな重の頂は雲外蒼天に至らんとする。
おっと、話が大きくなり過ぎた。目の前のうな重に集中せねば。
甘すぎない秘伝のタレが最高。
山椒をかける。
山椒はうな重のためにある、と言ったら豚肉の生姜焼きに怒られるか。
うなぎの脂をピリリとした山椒が引き締めて旨味を更に引き出す。
やはり生姜焼きには悪いが、この先一生うな重か生姜焼きのどちらかしか山椒を使えない選択を迫られたときは、うな重を取らせてもらう。
最初は箸を付けるのを躊躇いながら食べ始めたが、食べ出したら箸が止まらなくなった。
うなぎの生産者たちのたゆまぬ努力やうなぎ職人たちの素晴らしい技術に感謝しつつ幸せなランチを終える。
ご馳走様でした。
都営三田線日比谷駅直結の帝劇地下街
地下2階
外観
外観
電飾スタンド看板
看板
電飾スタンド看板
電飾スタンド看板
お品書き
お品書き(裏面)
ほうじ茶
お重が席に運ばれる
蓋を外す
ふっくら焼き上がり
美味しそう!
お椀の蓋も外す
肝吸い
香の物は、たくわん、奈良漬け、白菜の浅漬け
グレープフルーツ
柔らかい身をご飯と一緒に食べる
旨すぎる
山椒をかける
2022/09/26 更新
大好きだけど高価だから頻繁に食べることが出来ない“うなぎ”は今年7月の近水産庁発表によると完全養殖技術を確立したとのこと。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240704/k10014501061000.html
完全養殖とはうなぎを卵から孵化させて成魚に育てる技術。ただし、天然のシラスウナギを捕獲して育てるのに比べるとコストは3倍以上するらしい。はやくコストダウンを実現して安定供給できる体制を整えてほしい。
今日は日比谷の帝国劇場地下2階に店舗を構える『神田きくかわ 日比谷店』をランチタイムに予約して訪問。毎年9月に食べに来ている。そして毎回名物の尻尾を折り曲げて盛り付けるうな重(ロ)を食べている。
2022年は5,940円
2023年は6,600円
2024年は7,100円(今回)
因みに食べログの過去の口コミを調べたところ、2007年8月に投稿されたchiakipenguin様のレビューによると、うな重2匹付(ロ)3,150円との情報。そう言えば昔は小ぶりのうなぎを使用するのが『きくかわ』のうな重だったことを思い出す。
着実に価格が上昇しているが、相変わらず最高の美味。きっとこれからも毎年9月にはうな重(ロ)を食べ続けることになろう。
しばし待つとお重が運ばれる。蓋が被せてあるのは冷めるのを防ぐためだけではない。蓋を開けたときの感動の演出。
お重の蓋を厳かにオープン。
見事な焼き色。見た目にもフカフカの柔らかく蒸し上げた蒲焼きの身を崩さず焼いては秘伝のタレにくぐらせる工程を何度も繰り返す職人の技術に感服。
最初のひと口は山椒を使わずそのまま味わう。
いや〜、旨すぎて脳が痺れる。
ご飯と一緒にうなぎを噛み締める幸せは何ものにも代え難い。最高すぎ。
山椒を使う。
山椒とうなぎの蒲焼きは絶品の組み合わせ。
尻尾の折れ曲がり部分を伸ばす。うなぎのサイズがデカいことを改めて認識。贅沢だ。
注文の際、ご飯大盛りは無料サービスできると聞いたが自重して普通盛りにしたことを後悔。うな重なら食べ過ぎても構わなかったと反省。
途中、肝吸いで口直しすると脂がリセットされて無限の食欲が復活する。
普段早飯喰いの私だが、今日はさすがにもったいない。最後のひと口になると名残惜しくて箸が止まる。
ご飯粒一つ残さずきれいに完食。ゆっくり味わって28分で食べ終える。
最高に旨かった!
ご馳走様!