いっちーぐるめさんが投稿した銀座 てんぷら 蓮華(東京/銀座)の口コミ詳細

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いっちーぐるめ

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銀座 てんぷら 蓮華銀座、東銀座、新橋/天ぷら

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

【静寂と芸術。銀座で出会う、究極の天ぷら】

平日の仕事が終わり、都会の喧騒から逃れるようにして、今夜は銀座の静寂の中へと向かった。目的は、ただ空腹を満たすためではない。一日の緊張を解きほぐし、五感の全てで日本の美を味わうための、一つの儀式。その舞台として選んだのが、ここ『銀座 てんぷら 蓮華』だった。

エレベーターを上がりお店に入ると、そこには外の世界とは完全に隔絶された、凛とした空気が流れていた。美しいカウンター、その向こうに立つ職人の静かな佇まい。そして、これから始まるであろう食の饗宴を予感させる、上質な油のかすかな香り。この空間に身を置くだけで、心がすっと整っていくのを感じる。

いただいたのは、天麩羅会席【雅香】コース。 まず供されたのは、季節の恵みを凝縮したかのような、カニの小鉢。一つ一つの小鉢に込められた丁寧な仕事が、これから始まコースへの期待を静かに、しかし、確実に高めてくれる。
目の前の銅鍋で、パチパチという心地よい音を立てる油。その音さえも、この空間では一つの音楽のようだ。

まず、天ぷらの王様である車海老から。 職人の手によって、寸分の狂いもなく揚げられた海老は、その驚くほど薄い衣の向こうに、凝縮された甘みを湛えていた。素材の味を寸分も邪魔しない、衣という名の、薄く美しいヴェール。これは、もはや揚げ物というよりも、素材のポテンシャルを極限まで引き出した、全く新しい料理だ。

その後も、一品一品が、完璧な間合いで目の前に供される。 ふわっとした身の甘みが広がる鱧(はも)、ズッキーニやその瑞々しさを衣の中に閉じ込めたまま、驚くほどの甘みに変わっている。そして、コースのクライマックスを飾る穴子は、外は香ばしく、中はとろけるような食感。そのコントラストに、ただただため息が漏れる。

〆は、小海老のかき揚げを乗せた天茶漬け。 それまでの油のコクと旨味が、熱々の上品な出汁と融合し、最高の締めくくりを演出する。 デザートに至るまで、コース全体を通して、一切の妥協がない、見事な構成だった。

ここは、ただてんぷらを食べるだけの場所ではない。 職人の技と、旬の食材、そして、洗練された空間が一体となった、一つの完成された劇場だ。 仕事で疲れた一日の終わりに、これ以上ないほど贅沢で、豊かな時間を過ごすことができた。ごちそうさまでした。

2025/10/21 更新

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