153cmの大食いOLさんが投稿した浅草じゅうろく(東京/浅草)の口コミ詳細

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153cmの大食いOL 備忘録

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浅草じゅうろく浅草(つくばEXP)/そば、日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

「〆の蕎麦」の美味しさを教えてくれた名店

浅草駅から徒歩10分ほど、観光客で賑わう浅草寺からは少し離れた、落ち着いた場所にあるお蕎麦屋さん。
お喋りで豪快な楽しい大将と、少し毒舌でとっても可愛らしい女将さんが切り盛りしていらっしゃいます。

平日の夜に予約をして訪問。個室とカウンターとがありますが、この日はカウンターのみで3組。
席に着いて飲み物を選んでいると、八寸を手際よく盛りつつ、「昨日はおじさんばかりだったんですよ〜」なんて話題から大将の楽しいトークが始まりました笑
この日は男女比が綺麗に1:1で、普段は奥にいる大将も、多めにカウンターに出てきてくださったらしいです笑 もう、大将と女将さんのやり取りが面白すぎて、この日はずっと笑っていました、こんなに楽しいお店、初めて♡

【しじみの味噌汁】
まずはほっこりとしじみのお味噌汁からスタート。島根県は宍道湖のしじみを使ったもので、寒い日にはピッタリの、なんとも滋味深い味。
大将曰く「しじみはゆっくりと殺すと美味しい」とのことで、なんとこちらはたっぷりのしじみを、弱火で1時間くらい煮て出汁をとっているのだとか。だから、お味噌をほとんど使っていないんですと……こんなに濃い味がするのに!!驚きです!!

【奄美大島 石川芋の柚子餡掛け】
ほっくり、ねっとりの芋は外側はカリッと仕上げられていて、アツアツの柚子餡をたっぷりとまとわせていただくひと品。柚子の香りがなんとも上品で、芋の食感がもう、絶妙……!!
大将はこの石川芋か、京都の海老芋しか使わないんだと、あとで女将さんが教えてくださいました笑 とっても、美味しかったです…!

【八寸】
大将、今日は女性が多いからと無理やりお豆まで乗せてくださり笑、お酒に合うお料理がなんと12品!

左上のガラスの器から、北海道のネギとタコのからし酢味噌和え。板わさには真妻の山葵を。定番どころの、カステラたまご、ピーナツ豆腐、対馬の穴子煮凝り、葉唐辛子、少し浅い(と大将は言ってましたが充分締まってました笑)3日目の明太子昆布締め。
そして、レンゲのような器には無理やり乗せてくださった笑、長野の鞍掛豆。これは乾物から戻しているとのこと。シャッキシャキです。
お肉は、本日は宮城の牛肉。タタキにしてからそばつゆでヅケにしています。
さつまいもは鳴門金時。広島のレモンで味付け。
京都の菜花の胡麻和えに、中央は生姜もピリッと効いた、茨城県霞ヶ浦のあさりの甘辛煮。

あまりの情報の多さに、私も同行者も圧倒されるばかりです笑 いやもう、なにこれ!? お蕎麦屋さんじゃなかったっけ!?笑
産地にも調理にもこだわって作られた品々、もちろん味は抜群だし、何より、もれなく全員、とんでもなくお酒に合うんです……

153OLはお酒がそんなに強くないのでゆっくりペースでいただくんですが、これはもう飲むしかない!と、この日は日本酒もいってしまいました。女将さんがセレクトしてくださった日本酒がこれまた、めちゃくちゃ私好みで、美味しくって……! そしてその日本酒をいただくお猪口もとても素敵です。こういう所にも抜かりがないお店、とても好きです。

さて、中でも特に印象的だったのは牛肉のタタキと、菜花の胡麻和えかなぁ。
牛肉は霜降りなんですが、全然脂っこくなくて、蕩けるような舌触りと、お肉の味をころしすぎないそばつゆへの漬かり具合がなんとも美味しくって……このお肉で天下取れちゃいますよ……!

菜花の胡麻和えは、大将が野菜嫌いなので、ほぼ胡麻の味しかしません、という紹介に始まり笑 確かに胡麻がたっぷりと効いていて、かなり甘い仕上がり。私はこういうごまごました料理は大好きだし、甘党なので、これはかなり刺さりました笑
というか、実は大将はお料理を全体的に甘めの味付けにしているらしく(女将さんに甘みが足りないとよく言われるんだとか笑)この胡麻和え含め、コース通してかなーり、私好みの味付けでした。
ただ、この甘さは白砂糖ではなくザラメを使っているそうで、甘いんだけど、自然な甘さで、それがまた良かったなぁと思っています。

【三重県鳥羽のブリのお造り】
八寸と一緒に出していただきました。
ブリというと、最近は温暖化の影響で北海道でよく採れると耳にしていて、実際、北海道旅行の際に食べたブリはめちゃくちゃ美味しかったのですが、これはもう全然違います……!
なんというか、熟成された旨味というか。脂はのっているんですが、柔らかいんじゃなくしっかり歯応えもあり、まぁとにかくもう、めちゃくちゃ美味しいんですよ笑
三重県でこんなに美味しいブリが採れるんだなぁと勉強になりました。

【そば焼き味噌 いぶりがっこ だし巻き卵】
はい、まだまだ飲ませる気満々のラインナップです笑 いぶりがっこなんて、もう……もう……ずるいよ……!!
そば焼き味噌は、ネギ、大葉、味噌、そばの実を香ばしく焼いたひと品。シャキッとしたネギ、大葉の風味、そばの実のカリッとした食感に味噌……お酒に合わないはずがなく笑
かなり濃いめに作ってあるそうなのでちびちびといただきましたが、飲兵衛の人はもうこれだけで小一時間イケるんじゃないだろうか。
大将はお酒が飲めないらしいんですが、あまりにも信じられません笑

だし巻き玉子はアツアツで、とても柔らかく、出汁をたっぷり感じられる至極の逸品。
実はこのお皿が出てくる前、厨房からは大将が若いお弟子さんに熱血指導する声が少し漏れていて、お弟子さんはだし巻き玉子を目下練習中なんだそうです。ぜひ頑張っていただいて、いつかお弟子さんの完璧なだし巻き玉子もいただいてみたいなぁと思いました( *´﹀`* )

【赤城ポーク ヒレ肉のトンカツ】
さて、そんなお弟子さんから直接、コースに追加のトンカツのオファーをいただきました。結構ここまでボリュームがあり、次も蕎麦ではなく鍋の準備があったので、始めは1つを半分こしようかと相談していたんですが……大将のトークとお弟子さんの熱意に押され、1人1個お願いしちゃいました笑

そもそも、お蕎麦屋さんなのにトンカツ!?という驚きもあったんですが、大将はトンカツにも自信満々。美味しすぎてお客さんに泣かれてしまったとか笑、ロースだと美味しすぎちゃうからヒレ肉にしているなどなど笑、とにかく出す前にハードルが上がっていて、しかも同行者は豚肉にはかなりうるさい人なので大丈夫かなぁ……とも思っていたんですが。

まず見た目からしてびっくり。しっとりと、まるで汗をかいているような肉汁の残り方。
1つは何もつけず、もう1つはソースで、と勧められたんですが、個人的には塩でいただくのがたまらなかったです……!(塩は能登のものだそう)
フレンチっぽい火の入り方で、こんなに厚切りなのにとにかく柔らかく、しっとり……でも、衣はとにかくサクサク。少し時間が経ってもサクサク。全然衣がヘタレない。
あまりに美味しくて感動したんですが、なんとこれを揚げたお弟子さん、まだ19歳というのだからもう、驚き……!!!!
八寸にあった鳴門金時なんかはお弟子さんが作られたものだそう。この日は大将からお弟子さんへの熱い想いなんかもたくさんお話をうかがえて、なんだか追加をお願いして良かったなぁと思いました♡

【鴨と芹の鍋】
なんとも分厚くて綺麗なルビー色の鴨肉と、根まで美味しい芹がたっぷりと入った鍋。鴨肉は本日は蔵王のもの。軽くしゃぶしゃぶしていただきます。
驚いたのは野菜が、めちゃくちゃ美味しい!
大将の野菜嫌いはここでも炸裂笑 メインのシャキシャキの芹はもちろん、ぷりっぷりの丹波のしめじや千住の葱がもう、たまらなく美味しくて……! しめじはもう、こんなに美味しいものをいただくのは初めてかもってくらい、美味しかったです。
しゃぶしゃぶした鴨肉はしっとりとしていて、噛めば噛むほど旨味が溢れて来る幸せ……大将は鴨肉も苦手なんだそうで笑、とにかく臭みがないものを、とこちらもこだわっているんだとか。こんなに分厚い鴨を3枚もいただいちゃって、鍋をつまんで日本酒を飲んでいると、なんだかお蕎麦屋さんというより小料理屋さんに来ている気分です。

【鳴門のワカメと海月とミョウガの酢の物】
お蕎麦の前にお口直しということで酢の物。ワカメがとにかくシャキシャキで、コリコリの海月とミョウガの風味がなんとも爽やか。
素材そのものが美味しいから、シンプルな酢の物ひとつとっても全然違う感じがします。
お蕎麦に備えて、お口の準備は万端、お腹は結構いっぱいかもしれない……!笑

【丸岡在来種の二八蕎麦】
薬味の山葵と胡麻はつゆに入れるのではなく蕎麦の方に付けてください、というのと、伸びやすいので2~3分で食べてくださいと言われ、慌てて写真撮影笑

一口食べて、ああ、「〆」の蕎麦って、こんなに美味しく感じるんだ……!!という感動が。
というのも153OLはお蕎麦屋さんでコースをいただくのは今回が初。こんなにしっかり一品料理と、そしてお酒とをいただいて、蕎麦で〆る、という体験自体が初めてだったんです。
ああ、各お蕎麦屋さんにお酒のアテがたくさん並んでいるのってこういう理由なんだなぁ、と納得。
すごーく稚拙な表現なんですが、お酒の後の〆のラーメンってものすごく美味しいですよね。あれと同じ原理なのかなと笑

実は店名の「じゅうろく」は二八蕎麦にこだわっているからなんだとか笑(2×8=16笑)
風味豊かなこだわりの二八蕎麦に、甘辛な蕎麦つゆ。個人的には胡麻がめちゃくちゃ合うなぁ、と思いました。本当に美味しくて美味しくて、夢中で啜りました。

そば湯はかなりドロっとしています。蕎麦粉を足しているのかなと思ったら、わざわざそば湯用に作っているそうです。
ちなみに大将はサラッとしたそば湯が好きだけど、前に選べるようにしていたら95パーセントがドロッとしたそば湯を選んでいて、それで今のそば湯になったんだとか。
ごめんなさい、私もドロっとしてる方が好きかもしれません笑
大将曰く、そもそも最近のトレンドはドロっと系そば湯なんだそうです。蕎麦界隈にも色々あって面白いなぁと思いました。

【ほうじ茶アイス最中】
可愛らしい鯛の最中でギュッとアイスを挟んでいただきます。最中はパリパリ、ほうじ茶アイスはめちゃくちゃ濃厚で、食後のお口直しにピッタリ。最後まで抜かりなく、美味しかったです……!


たくさん食べて、たくさん飲んで、たくさん笑わせていただいた2時間でした!
大将はお酒が飲めず、野菜も嫌いで、鴨肉も好きじゃないという、話を聞く限りは結構な偏食家笑
でも、そんな大将だからこそ選ぶ素材も味付けもピカイチ。どれも抜群に美味しい。
そして何より、どのお料理にも自信満々なのが素敵だなぁと思います。
今日いただいたお料理が、季節に合わせてどんな風に変化するんだろう、とすごく気になってしまいました。常連さんが沢山いらっしゃるというのも納得。

またいつか再訪したいお店のひとつになりました。めちゃくちゃ美味しかったです!ご馳走様でした……!!

2024/03/01 更新

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