1回
2025/02 訪問
フランス三つ星店で修行された佐藤シェフのセンスとサーヴィス、料理の説明が秀逸で完璧！
2025/03/04 更新
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素晴らしい隠れ名店を発見です！自由が丘駅から徒歩5分、階段を登るとフランスの食堂のような可愛い雰囲気の店内。今回は私も力を入れ出来るだけ佐藤シェフの説明をそのままレビューします。
ランチでもゆっくり3時間かけて頂くワンロット制。料理は他のお客さんと同じタイミングで提供され、佐藤シェフの説明を聞いてから一斉に食べるので店内の一体感があります。料理の説明は早口ながらも素材・調理方法が分かりやすくてこだわりが伝わり完璧です！
2名で伺い、私たちは前菜＋パスタ1種＋メイン2種＋デザートのランチコースB（3400円〜）にしました！パスタ・メインは選べますがテーブルで合わせる必要あり。
パスタは「お肉でラグーソース」、メインは「お魚のポワレ」「国産鹿のロティ」をチョイス。ここで選ぶメニューによってアップチャージされます。
⬛︎前菜①パテ盛り合わせ
左から
・鹿のレバー
・兵庫の田島牛（神戸ビーフの元になる牛）
・牛、豚、鹿を挽いて焼き上げたもの
・お肉にバターでゆっくり火を入れてピューレ状にし、牛乳・生クリーム・卵を加えジャムを作るように煮上げて固めたお料理。
・ピューレ（ソース）はリエットを作る時の香味野菜と玉ねぎ、ミンチ、コショウ一緒に入れて、ミキサーをかけてスパイシーに。粒マスタードが加えてありちょっとした酸味が味わえます。
⬛︎前菜②テリーヌ
…人参で巻いた野菜の隙間にトマトを煮込んで香りをたっぷり移し込んだコンソメを流し込み固めてます。右奥のコチのカルパッチョはドレッシングに新玉ねぎ・オーリブオイル・シェリービネガー・赤いミネガー、隠し味にケッパー。下のソースはカボチャと玉ねぎ、リンゴ酢と白ワインで風味付け。
⬛︎フォカッチャ
…ここでフォカッチャがサーブ。ローズマリーの香りが漂い冷めてもフワフワでした。お代わり自由なのが最高に嬉しかったです。
⬛︎お魚のポワレ
…ゆっくり焼き上げた鱧にマッシュポテトは北海道から届く十勝産の熟成のジャマイモでカルパ（？）という品種を使ってきめ細かく仕上げていました。真っ黒なソースはイカスミを使い、濃度を出すのにホワイトソース、隠し味程度に青のりを加えているそう。手前の黄緑色のピューレは前菜のテリーヌに使ったカリフラワーの軸と葉っぱを牛乳で煮込んでピューレにしておりクリーミーな味わい。
⬛︎お肉のラグーソースパスタ
…北海道から届く牛鹿豚をラグーソースにしてカリカリにし、野菜とニンニクを和えてトマトソースをサッと絡めて上からたっぷりのパルミジャーノチーズ。ソースはテリーヌに使ったキャベツの外側や固い芯をちょっと焦がしながら芋焼酎を加え煮詰めて、滑らかにしているそうです。
⬛︎国産鹿のロティ
…熟成の蝦夷鹿でカメノコ（主に赤身の部位）を約50日（！）熟成しているのでこの厚みでもいい柔らかさで頂けます。お肉が小さいので自家製のソーセージ添えられていました。北海道から届く牛、豚、鹿を使いサラミのような仕上げ。シェフ曰くこれが一番美味しいかもと（笑）。チンゲンサイはお肉を焼いた鉄板に香りをつけるように入れて、さつまいもとかぶらはお肉の油で2時間ほどかけてゆっくりと蒸すように焼き上げ。かぶらの葉っぱを使った緑のソースは少し玉ねぎの甘さを加えてあります。茶色のソースは伊予柑の皮をコンポートし、はちみつと一緒に焦がすように甘辛くクラシックのベントリーナソースに仕上げているそう。
⬛︎シフォンケーキとヨーグルトアイス
…特に説明はありませんでしたが、最後までシェフの力が込められたシフォンケーキとアイス添え。ワンドリンクもメニューから選べます。
全てのメニューを頂いて感じたのはメインの素材はもちろん、野菜の端材をソースにするのが大変お上手で食材を無駄にしない姿勢を感じました。
ワンオペですがとても手際が良くストレスを感じる瞬間はゼロ。手が空いたら話しかけてくれるお喋りな一面もあり、シェフのお人柄も魅力のひとつ。
そして実は華々しい経歴をお持ちで、イタリアン・フレンチ・熟成肉店の従事後渡仏、フランスの三つ星店で修行。帰国後はミシュラン1つ星獲得店でシェフをされ、独立してこちらをオープンされたそうです。
店名の「サトッロ」はイタリア後で「満腹」という意味ですがお名前にも掛けており親しみやすく素敵ですね。店名の通り満腹のランチコースは是非味わうべき！私も必ず再訪したいと思える素敵なお店でした。ご馳走様でした。