ふーどすとっくさんが投稿したanchoa(神奈川/鎌倉)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

備忘録

メッセージを送る

この口コミは、ふーどすとっくさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

anchoa鎌倉、和田塚、由比ケ浜/スペイン料理、海鮮、ヨーロッパ料理

1

  • 夜の点数:3.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.4
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/03 訪問

  • 夜の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.4
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

鎌倉の静けさに溶け込む、余韻のスペイン

⬛︎訪問のきっかけ
鎌倉には不思議とスペイン料理の名店が多い。その中でもひときわ印象的だったのが、駅からほど近い「アンチョア」。控えめな外観ながら、扉を開けると柔らかな灯りと木の香りに包まれる空間が広がる。華やかさよりも丁寧さが際立つ空気に、コースの期待が自然と高まる。

⬛︎注文内容
おまかせ 13,200円

・アンチョビの前菜
アンチョビが一筋。塩気の奥に旨味が滲み、泡との相性が完璧。最初の一口で一気にスペインの海風が吹き抜けるようだった。

・ピンチョス盛り合わせ
二段の木皿に並ぶ小さな宝石たち。鯖、ツナマヨ、タコ、アナグマ、マッシュルーム、モルシージャ。それぞれが異なる香りと食感を持ち、順に食べ進めるごとに旅のような高揚が訪れる。特に印象的だったのは、熱々のマッシュルームと野性味あるアナグマ。脂のコクと香ばしさが短い余韻を残した。

・真鯛とスナップエンドウ
透き通る出汁に浮かぶ鮮やかな緑。火入れは絶妙で、鯛の香ばしさとえんどうの青みが溶け合う。軽やかながら、滋味深い一皿。

・鰆、アホブランコ
スペイン南部アンダルシアの伝統料理。胡桃やにんにくの香りをまとった冷たいスープが、魚料理の後の口を洗う。まろやかで奥行きのある味わい。

・ピキージョピーマン
肉の旨味をぎゅっと詰めたピーマンを、濃厚なソースで包み込む。見た目以上に軽く、甘みと酸味のバランスが秀逸。

・石鯛、メネストラ
ミネストローネを思わせるような一皿。凝縮した野菜の旨味に、石鯛の香ばしさが溶け込む。素朴さの中に手仕事の繊細さが光る。

・葉山クインビーフ
ほどけるような火入れ。添えられた菜の花の苦みが、赤身の甘みを際立たせる。シンプルながら計算された完成度。

・パエリア
この夜、最も心に残った皿。黄金色に輝く米は粒立ちよく、香ばしさと旨味の濃度が極まる。魚介の旨味を軸にした構成で、炊き込みご飯のような親密さもある。スペインの太陽を閉じ込めたような一皿だった。

・デザート
ブラッドオレンジの爽やかさに、ミルクアイスの柔らかさ。最後は濃厚なチーズケーキと小菓子で締め。器のセンスまで一貫して美しい。

⬛︎全体の印象
鎌倉の喧騒を抜けて辿り着く、静けさと余韻のスペイン。どの皿も一瞬の驚きより「丁寧に積み重ねた美味しさ」で魅せてくれる。素材とソースの調和、温度、塩のバランス。すべてが控えめなのに印象に残る。特にパエリアは、味・香り・食感の三拍子が揃った珠玉の一皿。
スペイン料理の枠を超えた、“鎌倉の土地に根ざした食体験”。再訪必至の名店。

2025/10/17 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ