7回
2025/09 訪問
厳選焼鳥一石三鳥本店願います
一石三鳥の焼鳥は、ただ食べるだけではなく、観る、感じるという体験そのもの。
焼師の手元に宿る魂、空間の演出、サービスの温度。
そのすべてが調和して、一夜の食体験を特別なものにしています。
「食べる、飲む以外のもう一つの価値をお客様自身で見つけてほしい」
この言葉の意味を、訪れるたびに実感します。
焼師の手元で繰り広げられる火入れの光景はまさに職人芸。
炭は自然の形を生かしつつ、部位ごとに高さや温度を調整。
強すぎず、弱すぎず、炭と鶏が共鳴するような香りが立ち上ります。
噛みしめた瞬間、鶏の瑞々しさと香ばしさが広がり、塩加減も絶妙。
特にレバーや銀杏といった繊細な串の火入れが秀逸で、焼鳥本来の旨味を最大限に引き出しています。
咀嚼してまず飛び込んでくる炭の香り、この一瞬にすべての技が凝縮されています。
特に印象に残ったのは抱き身。
外は香ばしく、中はしっとりとジューシーで、まさに理想的な焼き加減。
咀嚼のたびに肉汁が溢れ出し、焼鳥の奥深さを再認識させられます。
せせり、手羽先、つくね(蘭王)などもそれぞれに個性があり、完成度が非常に高いです。
一品料理も充実しており、擦り流し、酒肴の盛り合わせ、天ぷら、炭焼きおにぎりなど、どれも繊細な味わい。
特に炭焼きおにぎりは、炭の香りがダイレクトに感じられ、蘭王を絡めていただく仕様が秀逸でした。
三階はカウンター8席のみの隠れ家空間。
古民家の面影を残しつつも、照明を落としたムーディーな雰囲気が漂います。
職人との距離が近く、焼きの工程を観ることで料理がより深く感じられる。
海外のお客様も多く、英語対応ができるスタッフの方が丁寧に説明されている姿も印象的でした。
帰りにお店の前で写真を撮られていて、なんだか心がほっこりしました。
また伺いたいと思います。
ご馳走様でした。
2025/10/28 更新
2025/08 訪問
一石三鳥願います
焼き師の手元に宿る魂のようなものを、まじまじと見ながら焼鳥を愉しむことができる、厳選焼鳥一石三鳥本店!の3階!
この炭が敷き詰められている焼き台についてまずは観察します。(勝手に)
炭って自然界のものだから、全く同じ形のものって一切ないはず。
そんな炭をどう組み合わせているのか、どの高さまで持っていくのか、場所によって強弱をつけるためにどう変えているのか、そんなところに注視して焼かれる前から焼鳥を愉しむ男がここにはいます。僕ちゃんです。
部位によってどのようにして焼いているのか、その違いを見ながら過ごすとより焼鳥を美味しく感じることができます。
ここに職人さんのこだわりや思い、表現したい味わい、串に込めた魂、何より食べた時のインパクト。
そのすべての要素が詰まっていると思っております。(勝手に)
そんな過程を職人さんと会話しながら愉しむことができるこの空間がとても好き。
ただ焼いて持って来られてもここまで強烈な感動は残らないはず。
食べる、飲む以外の価値を見出すとするならば、僕にとってはこの『見る』という動作なのかもしれない。
『見る』というより『観る』、『視る』の方がニュアンスとしては近いかも。
たまたま居合わせた海外のお客様も焼鳥に大喜びされていて、追加で串をオーダーされておりました。
この光景って日本人としてとても誇らしい。
そして、英語で対応できるスタッフさんがオススメのドリンクなどを説明していて、これもすごいなと思いました。
そんなホスピタリティに感激し、焼鳥を嗜み大満足でした。
しれっと次回も同じ席を予約して帰った僕ちゃんです。
ご馳走様でした。
2025/09/16 更新
2025/07 訪問
厳選焼鳥一石三鳥本店願います
数年置きに足を運んでいる新橋の古民家をリノベーションした焼鳥屋さん、一石三鳥!
今や誰もが知るブランドへと成長を遂げた一石三鳥グループの礎の店舗。
最初に伺ったのはコロナ渦の4年前。
お酒の提供ができない時期で高級茶のペアリングを嗜んだ思い出があります。
その後、二年前に一階のカウンター、昨年の年末に三階の隠し部屋のような三階のカウンター席へ訪れました。
焼鳥屋さんですが、コース内容は串以外のメニューも充実しております。
今回は擦り流しから始まり、酒魚の盛り合わせ、ゴーヤの天ぷら、炭焼きのおにぎりなんかがありました。
炭焼きのおにぎりは炭の香りがダイレクトに飛び込んできて、かつ蘭王を絡めたいただけるのでこれはハマる人が続出するであろう逸品。
個人的にはもっとBIGサイズで願いたいところ。
さて、焼鳥屋さんということで焼鳥の焼き方が最も重要なポイント。
はじめに申し上げると僕の好みドンピシャです!
咀嚼してまず飛び込んでくる炭の香り。
炭の香りが強すぎると炭の香りだけになってしまい、焼鳥としての香りが減少してしまう。
でも、そうではない絶妙な香り加減。
そして、もっと時間をかけて焼く or 返す回数を減らしタイミングも変えれば、もっと焦げ目をつけることもできるであろう。
でも、そうではなく第一に感じることができるのが〝瑞々しさ〟
鶏汁と呼ぶのかはわかりませんが、鶏肉の汗のようなものを感じることができます。
総じて、焼鳥元来の味が最終的には感じることができる焼き方。
塩加減も適度ですべてのバランスがよく、特に焼くのが難しいであろうレバーや銀杏といった繊細な串も、火入れ加減やこうあって欲しいという思いとマッチした味わいでした。
中でも嬉しかったのが野菜串。
籠にドサっと並べられた野菜の中から一種類選んで焼いてもらうことができます。
いや、これは悩むよな。笑
欲を言えば一周したいもん。
なすが好きなので今回トロなすを選びましたが、ペコロスなんかも体験したかったな。
次回は別の愉しみ片をしてみたいと、そんな風に思える焼鳥屋さん。
『食べる、飲む以外のもう一つの価値をお客さん自身で見つけて欲しい。』
そんな想いが込められた一石三鳥。
今回、書かせていただいた内容が僕の中のもう一つの価値でした。
焼鳥を通じてグッとくる、そんな奇跡体験。
あっくん!ありがとぉぉぉぉぉぉお!
次回、抱き身願います。笑
ご馳走様でした。
・3階限定【鴉〈からす〉コース】隠し扉奥の隠れ家空間にて焼鳥総大将拘りコース(19:30入店11,300円)
◆ じゃがいもとグリンピースの擦り流し
◇ はつ
◇ せせり
◇ さび焼き
◆ 酒肴の盛り合わせ
・ヤングコーンとズッキーニのお浸し
・金柑の生ハム包み
・京都のスズキ
・鴨のロースト/バルサミコ
◇ 銀杏
◇ 手羽先
◇ ナンコツ
◇ レバー
◆ ゴーヤの天ぷら/きゅうりの甘酢
◇ うずら
◇ 野菜串/トロなす
◇ つくね/蘭王
◆ 炭薫る一口焼きおにぎり
◆ 13時間煮込んだ鶏スープ
◆ 塩バニラミルクジェラート
2025/08/05 更新
2024/09 訪問
一石三鳥願います
新橋の一石三鳥本店の3階にカウンタースタイルオンリーのフロアができたと耳にし伺って参りました!
ゴリゴリの炭火で焼き上げる光景を目の前で拝むことができます。
炭は場所によって火力を調整していて、手前が強め、奥が弱目のようです。
強弱を使い分けて時間をかけてじっくり一串ずつ火を入れていく姿がお見事でした!
地鶏は長崎五島列島のしまさざなみを使用されているとのこと。
しまさざなみの特徴は身がしっかりしており、適度な歯ごたえがあり、コク、甘味にも優れている。
そして、一般の若鶏よりも低カロリー、低脂肪、高タンパク!
今回、特にガツンときたのは抱き身ですね。
オーソドックスな焼鳥を究極に好みの状態へ焼き上げたらこうなるんじゃないかって思える抱き身でした。
とても素晴らしい。
咀嚼した瞬間、脳内でスロー再生されて肉汁が溢れ出ていくイメージでした。
せせりもポーションが大きくお見事!
これぞ焼鳥。
そして、手羽先。
絶妙な火入れのお陰で、唸りながら食べていました。
むしろ吠えていたかもしれません。笑
籠盛りの中から野菜を一つ選んで焼いていただけるシステムもこれまた嬉しい。
きのこ類の用意が多めでした。
あまりこの形式ではお目にかかれないなめこをチョイス!
火を入れることで旨みが凝縮されていて、一つ一つ大事に咀嚼していただきました。
欲を言ったら二品ぐらい選びたい。笑
お隣りのお鮨屋さんからのホッケは炭の根性焼きでいただきました!
ダイレクトな炭の香りが最強でしたね!
串だけではなく一品料理も煌びやかで素敵!
店内も薄暗くてムーディーな雰囲気がまさに大人の焼鳥屋さん。
古民家の3階とは到底思えません。笑
ありゆるシーンで使い勝手が良いんじゃないかなと思いました。
進化し続ける一石三鳥、これからも躍進を願っています!
そして、あっくんありがとう!
この空間を貸切で利用できたら居心地良いだろうな。
〜〜〜〜〜〜〜頂いたメシ〜〜〜〜〜〜〜
【雉子〈きじ〉コース/8,000円】
◆ 先付け
・トマトすり流し/ガーリックチップ/ネギ
◆ 砂肝
◆ 酒肴盛り
・クリームチーズ
・鳴門金時大学芋
・銀杏の素揚げ
・きんかんの鶏ハム巻
・北海道産のブリ
・タコの唐揚げ
◆ せせり
◆手羽先
◆ 焼き野菜
・ジャンボなめこ
・蓮根
・ジャンボしいたけ
・エリンギ
・アスパラ
・万願寺唐辛子
・銀杏
・マコモダケ
◆ 初めてのポテトサラダ
・インカの目覚め
◆ さえずり
◆ かしわ
◆ ほっけの根性焼き
◆ うずら
◆ 抱き身
◆ 地鶏レバー
◆ 秋鮭と三葉いくら土鍋ごはん
◆ つくね/蘭王
◆ 塩バニラもなか
・西尾マスカット/アーモンド/フレーバーティー
・マルガージェラート
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2024/09/22 更新
2021/04 訪問
上品な焼鳥屋さん、高級茶の飲み比べも出来ます♪
新橋にあります一石三鳥へ行って参りました✨
新橋駅から歩いて5分ぐらいの場所にあります
興味本位で高級茶飲み比べのコースで入ってみました
後味が高級な雰囲気のお茶でした✨
神聖な行事などの際に提供されるお茶だそうです
焼鳥の感想は決してインパクトが強いわけではなく、あっさりしていて炭の香りはあまり感じませんでした。
特に美味しかったのはどんこ、手羽がジューシーでした。
焼きパインはもう絶品
ししとうもジャンボサイズでたまらなかったです。
福島県産の伊達鳥を使用しているそうです
お客様が絶えることなく入って来られていて、とても繁盛されてました。
帰りがけにお店を知ったきっかけをわざわざヒアリングしてくださるなど、お客様第一主義を体感することが出来るお店です。
上品な料理と雰囲気なので、女性が好みそうなお店だと思います。
2021/05/10 更新
気づけば、ここへ来るのももう七度目、厳選焼鳥一石三鳥本店!
新橋の雑多な空気を抜けて暖簾をくぐると、いつもの熱が、嘘みたいに自然に身体の芯へ戻ってくる。
焼き場から上がる火の匂い、職人の動き、客席のざわめき。
そのどれもが、この店にしかないエンジン音のように感じます。
今回も三階のカウンター席を予約しました。
8席だけの小さな空間なのに、隠れ家というよりアジトに近い。
職人が火と鶏をぶつけ合う、男臭いストレートな焼き方がこの場所だとより際立つ。
炭の温度を指先で読むように串をくぐらせ、油が弾けた瞬間の香りがそのまま皿に落ちていく。
ただ焼いているのではなく、鶏に火の呼吸を吹き込んでいるような感覚。
雉コースを軸にしたラインナップは、茶碗蒸しや酒肴で肩をほどきつつ、せせり・ハツ・ふりそで・抱き身・なんこつ・ハラミ・蘭王つくね。
塩、香ばしさ、肉の水分量、その流れがあまりに自然で、
今日だけの組み合わせが一本一本を物語にしていく。
特に抱き身となんこつは、何度来ても驚かされる。
外側は炭の熱でバキッと仕上がっているのに、中はしっとり。
なんこつに至っては、骨と肉の比率が狂っていて、
軟骨で腹を満たす感覚を味わわせてくる店は他に知らない。
タレ串はキレがあり、塩串は骨格がある。
職人のクセと美学がはっきり出ていて、だからこの店は飽きない。
途中の天ぷらや、おにぎり、スープ、最中のジェラートまで、ただのつなぎとして置いているのではなく、串の流れが美しく着地するためのピースになっているのも一石三鳥らしい。
焼鳥屋でありながらコース全体の演出が強い。
焼きだけで勝負しつつ、作品のように流れを作る。
この矛盾を成立させているところが面白い。
接客は相変わらず温度感がちょうどいい。
緊張させない空気を保ちつつ、客をよく見ている。
海外のお客様への英語対応も自然で、店の勢いは客層の幅にそのまま出るというのを毎回来るたびに感じる。
帰り際、見えなくなるまで頭を下げてくれる姿に、
この店の真面目さと勝負勘の強さが滲む。
七度目でももう一周したいと思わせる焼鳥は、なかなか出会えるものじゃない。
今回も、ご馳走様でした。
また伺いたいと思います。