2回
2024/11 訪問
随所に天上の美味
食べログ2024年SILVER AWARD
食べログ2023年フレンチEAST百名店
ゴ・エ・ミヨ2024年3トック(15.0点)
2022年6月に焼津駅から徒歩30分の住宅街で開業し、今やフレンチの枠を超えて国内有数の名店へと上り詰めた『馳走西健一』さんへ訪問。
シェフの西健一氏は広島出身。
広島の超名店『馳走啐啄一十』で平野氏に師事している時、平野氏が『サスエ前田魚店』の魚を仕入れ始め、届いた魚の完璧な状態に衝撃を受ける。
その後『馳走2924』として独立した地は広島。
サスエ前田氏に頼んで焼津から広島まで魚を送ってもらっていたが、静岡『シンプルズ』で"当日店に届くサスエが手掛ける魚の美味さ"に大きな感銘を受け、焼津への移転を決意。
まあ結構有名な話ですよね。
"チーム前田"と言えば『温石』『成生』『FUJI』『シンプルズ』でしたが、今は『なかむら』と『西健一』を加えるのが適切でしょう。
『シンプルズ』は割と予約取れますが、他のお店はま〜そうそう取れないですね。
『なかむら』は電話やインスタ張ってればまだワンチャンあるかな。
『FUJI』も稀にドタキャンの補充をインスタでしてますね。
とはいえ静岡や焼津なので都内からホイホイ行けるものでも無いし...。
てな訳で有難いお誘いを頂き、朝イチ焼津駅前のサウナでととのってから遥々30分歩いて参りました。
マジで遠いので普通にタクシー使った方が良いです。
この立地なので建物はかなり立派です。
お屋敷みたいな感じ。
昼夜1回転ですが、コースは税込16,500円1本。
アルコールペアリングは8杯フル11,000円、8杯ハーフ8,800円で用意されていますが、今回はグラス2〜3杯に留めておきました。
サービス面はかなりレベル高いと思います。
よくこんな立地に集めたモノです。
『駿河キュイジーヌ』を掲げるラインナップは、
魚を釣る/網にかける瞬間から始まり各工程で完璧な処理の施された駿河湾の極上モノを、アンカーの西シェフがフレンチならではの多彩な技法で更に引き立てる生命のリレー。
泳がせの鯵、やばかったですね。
駿河湾と言えば桜海老ですが、それをたっぷりと食べて育つこの地域ならではの個体。
保水力も凄くて、むっちむちの食感。
激レアな活〆の金目鯛も。
(金目鯛は基本深海にいるので釣り上げる最中に水圧で死んでしまう事が多い)
とまあサスエの魚を使っているとどうしても魚そのものに焦点が当たりがちになりますが、西さんの作るソースも抜群に美味しいですね。
特に金目鯛や太刀魚のパイ包み焼きの辺り、
美味しすぎて卒倒しそうになりました。
これはもう犯罪に近い。
メインは山口県産の雌牛で、あれここは静岡じゃないんだと一瞬思いましたが、故郷の広島から近いのでその繋がりかもしれないですね。
これも見て分かる通りのしっとり&ジューシーで艶やかな旨味。最高。
わざわざ焼津まで行ってよかったと心から思える素晴らしい食事でした。
次回は半年後...何が出てくるか今から楽しみです。
お会計 約18,000円/1人
おまかせコース 税込13,200円
※現在は税込16,500円
◇BRICE Heritage Brut Champagne
◆駿河湾 アオリイカのマリネ/茄子の揚げ浸し
素揚げ銀杏/貝のジュレ/炭状ニンニク
◆駿河湾 ハナダイ/タルタル
◆駿河湾 泳がせ鯵/金時草
◆駿河湾 活〆 ニベ/天然茸のスープ/2種エノキ
◇Altugnuc Peyre Jac Limoux
◆駿河湾 活〆 金目鯛/シェリービネガーソース
◆太刀魚と玉葱のパイ包み焼き/クリームソース
◇Vieilles Vignes Santenay ハーフ
◆山口県 31ヶ月 雌牛/キタアカリ/藤枝産 玉取茸
◆駿河湾 伊勢海老のリゾット
◆ココナッツのブランマンジェ/赤ワイン漬け葡萄
◆静岡県 無農薬 和紅茶のアイス
◆食後の珈琲
2024/11/22 更新
食べログ2025年GOLD AWARD
食べログ2023年フレンチEAST百名店
広島から静岡の焼津に拠点を移し、なんと僅か3年弱でGOLD AWARDまで登り詰めた、チーム・サスエが誇るフレンチの超名店。
ご縁に恵まれ、約半年ぶりに再訪しました。
サスエの前田氏がよく仰る、点を狙う仕事のリレー。
漁り方、締め方、手当ての仕方...
アンカーとしてタイムリー且つ最短L/Tでバトンを受け取り、小さな点を狙って最高の調理を施す事が出来るのが、チーム・サスエの料理人たち。
西健一氏が作り上げる一皿は基本的にシンプルな構成で、焼いたり揚げたりマリネした魚を中心に据えて、ソースを添える。
同じような構成でも味わいや驚きは多種多様で、
どれも本当に唸る美味しさ。
特にこの日はヒッコリーチップで燻製した鯖が新たなスペシャリテに仲間入りしそうなポテンシャルを感じました。
桜チップとかだと魚の繊細な味わいが消えてしまうけど、ヒッコリーは癖が無くあっさり目の薫香なので、食材本来の味を損なわない。
シンプルに相乗効果が楽しめる、当店のイメージにピッタリな手法だなと。
ちなみに前回は終盤に肉が出てましたが、今回はほぼ完全に魚のみのコースになってました。
肉も凄く美味しかった記憶だけど、こっちの方が振り切ってる感あって良いのかも。
〆のデザートまで一切妥協無く、この日も大変素晴らしいコースでした。
これだけ食べて税込16,500円。
ワインペアリングを付けても25,000円くらい。
これはもう奇跡であり、都内からの交通費を加味してもお釣りが来る。
予約が取れないのも、GOLDを取ったのも必然だ。
お会計 約18,700円/1人
コース 税込16,500円
◆駿河湾 カマスのフリット
掛川産 トマトのソース
◆駿河湾 泳がせの鯵
玉葱とビーツのソース/桜海老のオイル
◆駿河湾 鰆のコンフィ
菊川産 ホワイトアスパラガス
香草バターソース
◆駿河湾 鯖のヒッコリー燻製
焼津産 ヤングコーン
マスタードソース
◆駿河湾 金目鯛
新玉葱、キャベツ
魚介出汁とサフランのソース/柚子のオイル
◆焼津産 甘鯛の鱗焼き
焼津産 トマト
きたあかりのピュレ
◆広島産 じゅん菜
トマトのジュレ
◆焼津産 ハナダイのパイ包み焼き
継ぎ足しクリームソース
◆焼津産 桜海老のリゾット
玄米、もち麦、青海苔、ケール
◆焼津産 桃薫(いちご)
ココナッツのブランマンジェ
◆牛乳アイス
広島産 日本ミツバチの蜂蜜
◆珈琲
◇ノンアルコールスパークリングワイン×2