三國朝陽さんが投稿したKOBAYASHI(東京/六本木)の口コミ詳細

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三國朝陽のぼっち飯

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KOBAYASHI六本木一丁目、六本木、麻布十番/中華料理、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

50日ぶりの一滴で、世界が戻ってくる夜。六本木 「KOBAYASHI」さんで、ただ“味”に身を委ねた。

ぼっち飯探検隊の三國朝陽です。

役作りと健康診断を兼ねて、この日のために自分を整えてきた。50日ぶりのアルコールは、節目であり、解放の儀式でもある。


六本木の 「KOBAYASHI」さん、ご縁があり、こちらに足を運んだ。コーススタートの18時まで時間があったので店の前でひっそり存在を消して、スマホをいじっていると、スタッフさんが声を掛けてくださり、店内に入れていただいた。扉が開かれると、まさかの“全員お出迎え”。外で待っていた自分にそっと手を添えるように迎えてくれる。この瞬間にすでに美味しいただならぬ雰囲気を感じた。

華金18時。カウンター8席が一斉に立ち上がる“劇場”。空気が張りつめ、でも息苦しくない。美味いものを食べる覚悟を、静かに問われているようだった。

大きな一枚板の綺麗なカウンター前に誘導され着席すると、支配人から名刺を手渡され、いつもの癖ですぐさま名刺を交わし挨拶を行う。
スタッフの全員がとても品があり、こちらも襟を正す。

ドリンクメニューがしっかりと開かれた状態で手渡される。
50日ぶりのアルコールなので、少し時間を掛け、最初の一杯は、琥珀ビールにすることにした。
喉を流れた瞬間、50日間塩漬けにしていた気持ちがふっと緩む。
付け合わせで出てきたのが、ナッツの飴がけの香ばしい甘みが、身体の奥にあるスイッチを優しく押す。

最初の大技、上海蟹の醉蟹。紹興酒で10日間漬け込まれた濃厚な香りが、秋の湿度を振り払う。温かいお茶のようなフィンガーボウルとその横にすだちも添えてあり、すだちを搾り味わってしまいそうになり、スタッフさんに確認した。すだちは蟹の匂いを消してくれるとのことで、細部まで迷いがない。

少し水滴のついた器にまなざしを落とした瞬間、何も言わずスッと拭き取ってくれる。その一秒に、この店の哲学が凝縮されていた。

続く上海蟹の春巻き。一層目はカリッと鋭く、二層目はふんわり軽い。
箸先で落としても、スタッフの視線は柔らかい。熱で立ち上がるセージの香りが、その優しさごと包み込む。

前菜2品目。ここで、小林シェフの横顔が自然と目に入る。事前情報を見ずに来店したので、改めて調べてみると、なになに、1967年生まれ、愛知県出身。辻調理師専門学校を卒業後、8年間講師として研鑽を積む。その後、吉祥寺「竹爐山房」など数々の有名中国料理店で腕を磨き、2005年に港区三田に「御田町桃の木」を開店。2024年6月6日より六本木「KOBAYASHI」のシェフに就任。とのことで只者ではないことを知る。

中国料理 ✕ ワイン。シェフはワインに深い造詣を持ち、料理とワインのマリアージュを意識されているようなので、このあとは、ソムリエに一皿ごとに最適なグラスを委ねることにした。

よだれ豚の麻辣ソースが豚肉に広がる瞬間、薄く膜を張り、湯気と香りが立ち上る。ピーナッツの渋皮はあえて残され、コリッと弾ける食感の奥に深みを添える。XO醬は、干し貝柱・金華ハム・椎茸を太白ごま油でまとめ、一匙に歴史と時間が凝縮されている。
この料理に選んだワインは白。リースリング ハンスグスト グラン クリュ 2021 バルメス ブシェールを選んだ。ライチのような風味だが程よい甘味と酸味で少しスパイシー、透き通っていて大好きな味だった。ワインセラーにストックしたいと思った。

メインの頃合いを感じたので、化粧室で支度を終え戻ると、ナプキンは整えられていた。その所作に、矜持と静かな配慮が感じられた。

スペシャリテ、高森和牛 × NUMAMOTO。沼本氏の“沼本カット”は、肉にひとつの人格を与える。山口県の希少部位が口の中で静かにとろける。ワインは赤に、ブルゴーニュ・レ・トプメゾンデュー 2020。
肉の余韻にそっと寄り添い、呼吸を整えてくれる。

地鶏の煮込みそばは、白トリュフオイルの香りがゆっくり広がる。
スープは丸みがあり力強く、黒胡椒と白胡椒が静かに刺激する。

特別な一皿、干し貝柱のチャーハン。一粒一粒が生きているように自己主張し、食べる喜びを与えてくれる。シェフが干し貝柱を丁寧に解しているとのこと。

食後の台湾プリンと生月餅。ココナッツの香りがふわり、台湾紅茶が心を落ち着かせる。
この時、おしぼりは3回。最後の3回目だけ檜の香りがするという粋な演出。食事の締めくくりを、香りで記憶に残すという技。

この感動を記録したかったので、スタッフさんにお願いした。すると、小林シェフが厨房へも案内してくださり、記念撮影をいただいた。今日の余韻は胸の奥に半永久的に残ると確信した。

席はどうやら個室があるようで、特別な会食にぜひ利用したい。
カウンターは “ULTRA・K” と名付けられ、型にとらわれない挑戦的な料理が並ぶ。全8席の限られた空間は、まさに劇場だった。
華金三連休、50日ぶりのアルコールと最高の締めくくりになった。

ぼっちで食べる食事だからこそ、自分の体の声に耳を傾けられる。
誰に急かされることもなく、誰の視線も気にせず、ただ味わう時間。
今日もまた、ひとりの冒険は続いていく。
小さな一口が、明日の自分をつくる。
静かな余韻を胸に、夜がゆっくり閉じていく。

Instagram ▶︎ https://www.instagram.com/asahi.mikuni?igsh=MTZka3I4bHZrd3VjMA%3D%3D&utm_source=qr

YouTube ▶︎ https://youtube.com/@asahimikuni?si=Mw1Cvx_aloawkZmI

#六本木 #Roppongi #KOBAYASHI #中国料理 #chinesefood

2025/11/23 更新

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