三國朝陽さんが投稿したすし玲(東京/赤坂見附)の口コミ詳細

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三國朝陽のぼっち飯

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すし玲赤坂見附、赤坂、永田町/寿司、海鮮、日本料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.8
1回目

2026/02 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

静寂に沈む一貫、酒器が語る冬 ―― 赤坂見附「すし玲」

ぼっち飯探検隊の三國朝陽です。

今日の食事は、少しだけ特別だ。年明け、元同僚と連れ立って赤坂見附へ向かった。節目に、あえて豪華な食事を選ぶ。理由を言葉にするほどのことでもないが、そういう夜が必要な時がある。

「すし玲」さん。ご縁があり、こちらのお店に足を運びました。

扉を閉めた瞬間、音が消える。BGMはない。あるのは、包丁がまな板に触れる乾いた音と、湯気の立つ気配、酒器が静かに置かれる音だけ。アートと寿司が交差するオールインクルーシブの鮨空間。所作、香り、器の質感、光の当たり方、沈黙の密度。そのすべてが過剰ではなく、しかし確実に記憶に刻まれていく。

最初の一杯は、ヱビスビール(サッポロビール/東京)。喉を静かに開かせる役割だ。先付は南蛮漬け。白身魚、ミニトマト、ししとう。酸味は角がなく、輪郭だけを残して消えていく。続くのっぺ汁は、ぎんなん、ごぼう、人参、こんにゃく、しいたけ。すべてがサイコロ状で整然としており、「可愛らしい」という感想が不思議と正解だった。

刺身は、かつお。みょうがとねぎのドレッシングが香りだけを先に運び、味は一拍遅れて追いついてくる。ここでチェイサーの金煎茶。口の中が一度、真っ白になる。

にぎりが始まる。

酒屋八兵衛 Nero 生酒(元坂酒造/三重県)。ビールを飲み終えるタイミングで「すっきりめ、爽やかめ」と聞かれ、ハイブリッドコースを選ぶ。マグロの剥がし、鯵。酒は軽やかだが、水ではない。にぎりの温度と、わずかな脂を、言葉に変えてくれる。

台を拭く所作が入る。一貫ごとに舞台がリセットされる感覚だ。おしぼりに香りはない。余計な記憶を残さないための無臭。

【すし玲オリジナル】龍力 純米吟醸 ドラゴン黒(本田商店/兵庫県・すし玲のエチケット入り特別仕様)。オーナーと蔵元が30種類以上から選び抜いた一本。太刀魚の白焼。出汁を取ったあとの昆布を油で揚げ、香ばしさと旨味が酒の奥行きを一段深くする。

黒ムツは表面を炙る。脂が揺らぎ、光を反射する。合わせるのは、大嶺3粒 冬のおとずれ(大嶺酒造/山口県)。冷えた空気のように静かで澄んでいる。

鰻のカツサンド。衣は軽く、中は熱々。この夜でいちばん分かりやすい幸福だ。BGMがないからこそ、噛む音すらごちそうになる。

アールグレイ煎茶。ベルガモットの香りが、次の一貫への橋渡しをする。

車海老。指先の温度が、そのまま甘さを引き上げる。

飛良泉 FOUR SEASONS《冬》しぼりたて 山廃純米(飛良泉本舗/秋田県)。馬糞雲丹。酒の酸が、雲丹の甘さを押し上げる。

あん肝と牡蠣の出汁のお椀。小鍋は富田啓之、直火。

正直に言う。
これだけで、ここに来る理由になる。

赤身の漬け。柚子が効き、後半でもまったく負けない。

義侠 地守 純米 生原酒(山忠本家酒造/愛知県)。煮穴子。玉はその場で焼き上げる。磯の香りが立つ、あおさのお椀。

最後は、十石 祝 純米吟醸 冬 うすにごり(松山酒造/京都府)。干瓢巻き。しっかり立つ山葵。擦っていたことを、こちらはずっと気にしていた。

濁りが好きだと伝えると、冬の一本をそっと追加してくれた。

トイレには白檀の香り。最後のおしぼりだけ、わずかに匂いがある。終わりを知らせるための香りだと思った。

19,000円。飲み物込み。料理の構成、酒の精度、立地、満足感。どう考えても、明朗すぎる。酒匠の技術と思想が、最初から最後まで一貫していた。

ダイエット中の身としては、正直、数字は頭をよぎる。それでも今日は、体重ではなく、時間を選んだ。元同僚と並んで、同じ一貫を噛みしめる。その事実だけで、この夜は十分に意味を持つ。

【末筆(余韻)】
節目の夜に、
静かな寿司と酒。

語らなくても、
また前へ進める。

Googleで“三國朝陽”で検索すると、その他のオススメも出てきます^^

【この日、食べたもの】
・先付(南蛮漬け)
・のっぺ汁
・刺身(かつお)
・揚げ物(えび芋、筍)
・太刀魚 白焼
・黒ムツ 炙り
・鰻のカツサンド
・車海老
・馬糞雲丹
・あん肝と牡蠣の出汁のお椀
・赤身漬け
・煮穴子
・玉
・干瓢巻き
・お椀(あおさ)

【この日、飲んだもの】
・ヱビスビール(サッポロビール/東京)
・酒屋八兵衛 Nero 生酒(元坂酒造/三重県)
・【すし玲エチケット】龍力 純米吟醸 ドラゴン黒(本田商店/兵庫県)
・大嶺3粒 冬のおとずれ(大嶺酒造/山口県)
・飛良泉 FOUR SEASONS《冬》(飛良泉本舗/秋田県)
・義侠 地守 純米 生原酒(山忠本家酒造/愛知県)
・十石 祝 純米吟醸 冬 うすにごり(松山酒造/京都府)
・金煎茶、さえみどり、アールグレイ煎茶、有機ほうじ番茶

2026/02/06 更新

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