三國朝陽さんが投稿した鮨 侑じ(東京/恵比寿)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

三國朝陽のぼっち飯

メッセージを送る

この口コミは、三國朝陽さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

鮨 侑じ恵比寿、広尾/寿司、海鮮、日本料理

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.1
1回目

2026/02 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

再会の席で知った、酒を飲まないという選択の美しさ職人の刃が静かに見守る夜

ぼっち飯探検隊の三國朝陽です。

恵比寿駅から徒歩三分。街の速度を一段落とすように、地下へ降りる。ざわめきは階段の上に置いてきた。そこに、「鮨 侑じ」さんは静かに佇んでいる。ご縁があり、こちらのお店に足を運びました。

前の街で出会い、自分がワインを好きになるきっかけをくれた同志がいる。グラス越しに語り合い、味だけでなく、時間の重なり方を教えてくれた人だ。久々の再会の場として、自然とこの店が浮かんだ。

昨年七月にオープンしたばかりの空間は、凛としている。無垢材のカウンター、抑えた照明、削ぎ落とされた設え。静寂と美が交差する、その言葉がよく似合う。シンガポール、台湾、香港、マカオ、ドバイ。世界の高級鮨店で腕を磨いた職人の時間が、この地下に静かに集約されている。

カウンターに立つのは、千葉大将。強面だが、所作は驚くほどやさしい。包丁を入れる角度、シャリに指を添える一瞬の間。多くを語らず、それでもすべてが伝わってくる。この人に任せていれば大丈夫だと、身体が先に理解する。

まずは生ビールで乾杯。恵比寿だが、ここはあえてアサヒを選ぶ。泡が落ち着くまでの数秒が、この夜のリズムを決める。先付けは、澄んだ出汁に包まれた鯛しんじょうの奉書巻き。大根の白、鯛の旨み、大和芋のやわらかさ。一口で、身体の力が抜けていく。

長崎産の生牡蠣には、出汁のジュレ。白ワインはフェーダーシュピール・テラッセンのグリューナー・フェルトリーナー。酸は控えめで、透明感がある。これから続く魚介を邪魔せず、静かに迎え入れる一杯だ。

真ダコの桜煮は、噛むほどに甘い。日本酒は広島のかもきんしゅ。おちょこの下には鏡。酒の揺らぎと器の装飾が映り込み、視覚までもが一つの演出になる。

太刀魚の炙り。皮目の香ばしさ、身のふくよかさ。半分はそのまま、もう半分はさつま芋と千切りの茗荷を添えて。同じ素材で、味の表情が変わる。その切り替えが心地いい。

握りが始まる。宮城県産の米を使ったシャリは、ほどけるようだ。平目は静かに、鯵はあたりねぎで輪郭を持ち、北寄貝は艶やかに光る。赤身の漬けは寿司台の上で呼吸している。中とろは脂を主張せず、余韻だけを残す。

茶碗蒸しで流れを緩める。蟹とほうれん草が、温度を整える。

鮑は肝ソースとともに。濃度のある旨みが舌に残る頃、千葉大将は次を見ている。そっと差し出されるシャリ玉。木のスプーンで混ぜると、肝の余韻が別の表情を見せる。この一手が、記憶に深く残る。

アオリイカの繊細な切り込み。馬糞雲丹の密度。金目鯛のふくらみ。車えびの温度。竹鶴ハイボールが、記憶を軽く揺らす。

穴子は、ほろほろで儚い。手で持つだけで、ほどけてしまう。かんぴょう巻きで締め、出汁と葱が利いた味噌汁。最後は、甘さを抑えた玉。カステラのように、静かに焼き上げられている。

実は今でも、ダイエット期間中だ。だからこそ分かる。本当に残るものは、最初から多くない。鮨も、身体も、同じ構造をしている。

トイレに立つと、そこは小さな庭園のよう。アメニティも行き届き、この店が誰の時間を大切にしているのかが伝わる。

その夜、同志は好きな酒も控えてくれた。
こちらのペースに、静かに寄り添うために。
帰りは自宅まで送り、別れ際に、焼酎を一本、そっと手渡してくれた。酔わせるためではなく、気遣うための酒があることを、久しぶりに思い出した。

静かな地下で、再会と食と職人の時間が、ゆっくり重なっていく夜だった。

ぼっちで食べる食事だからこそ、たまに仲間と食べる食事だからこそ、自分の体と心に正直になれる。急がず、比べず、ただ味わう。
今日もまた、ひとりの冒険は続く。小さな一貫が、明日の自分を整えていく。

【余韻】
静寂の底 職人の間
ほどける一貫
余韻だけが 夜に残る

Googleで“三國朝陽”で検索すると、その他のオススメも出てきます^^

#japantravel #japantrip #japanfood
#恵比寿 #Ebisu #鮨 #Sushi #江戸前鮨
#「鮨 侑じ」さん #日本酒 #ワイン #生ビール
#ぼっち飯 #ぼっち飯探検家 #三國朝陽

2026/02/10 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ