大岩優輝さんが投稿した龍文支店(愛知/車道)の口コミ詳細

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似非通人食日記

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龍文支店車道、千種、今池/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2021/02 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

 車道の『龍文支店』さん

この日はご常連の方々に随伴し、車道の『龍文支店』さんに初めてお伺いしました。

『龍文』さんと言えば、嘗てこのバラックのようなアパート(失礼)に店を構えた、虎河豚で名高い名古屋の名店。海千山千の素封家さんたちが足繁く通う高級店です。御尊父は東区泉に店を移され、現在は御子息であり、且つ長きに亘り御尊父の下で修行された野口未来親方がこちらのご主人となっています。なお、支店とは申せど、完全に独立した店舗となっており、「龍文支店」さんが屋号との由。価格帯も御尊父の「龍文」さんと比し、ややリーズナブルになっています。

さて、この日は超がつくほどのご常連である方主催の会。ご存じの方も多いかと思われますが、こちらに専用のワインセラーを持っていらっしゃる方です。
この日はいわゆるワイン会ではなかったのですが、ご常連様の特別コースに舌鼓を打つことが出来ました。事前に購ったシャンパーニュを持参し、お伺いしました。

以下、いただいたものの投稿です。

先ずは泡で乾杯。『バロン・ド・ロスチャイルド ブラン・ド・ブラン』です。お酒には疎いので知人にお伺いし、ワインに詳しい方からお勧めいただいたもの。調べてみると、『神の雫』という漫画にも登場したシャンパンだとか。柑橘のような香りに緻密で繊細なシルクのような泡が味蕾を擽る…と知ったかぶりを書いてみる(笑) 本当にワインに関しては余りに経験が浅く、マトモな感想が述べられません(汗顔)

さて、やおら親方は虎河豚を握りで供されました。紅葉おろしと小口切りにした鴨頭ねぎを合わせ、自家製のポン酢をかけて。これにはこれまで食べてきた河豚の常識を覆されました。
至福の歯応え。自家製ポン酢は酸味が強すぎず、まろみのある味わいで、そのまま飲めるほど美味しい。

続いては虎河豚の鉄刺と鉄皮を大皿で。こちらはご常連の特別メニューです。歯応えの秀逸な鉄刺で、コリコリの鉄皮と鴨頭ねぎを巻いて。早いもの勝ちとのことで遠慮なくいただきました(笑)

お次はあん肝。臭みが全くなく、濃厚でコクのある味わい。滑らかで程良い柔らかさ。これがまた前述のポン酢によく合います。

同席者の方がご持参した白ワイン、『Cuvée Gyotaku』。ギョタクという名の通り、お寿司に合う甘酸っぱく爽やかな味わい。

蒸し牡蠣の昆布締め。牡蠣本来の滋味豊かな味わいを残しながら、利尻昆布の旨みを見事にマリアージュさせた逸品。一人で伺っていたらおかわりしていたでしょう。もちろん昆布までいただきました。

虎河豚の唐揚げ。事前予約しておかないといただけません。生では上品な味わいですが、揚げることで虎河豚本来の旨みと甘みが引き立っています。ジューシーでふっくらとした最高の身質。酢橘を絞ってさっぱりと。

続いては紅ずわい蟹のお吸い物。出汁の効き具合が秀逸です。鰹出汁を合わせているのかな。

さて、握りに入ります。こちらのタネは一切寝かせていないとの由。また、酢飯は名古屋らしく甘さ強めでした。

墨烏賊
墨烏賊本来のパキパキした食感を最大限に活かしている。これは寝かせたものや、泥障烏賊などでは決して味わえまい。〝お塩、パラパラ〟することで、上品な旨みが引きたっていた。

本鮪赤身
酸味と香りが秀逸。冬の本鮪は赤身でも脂の乗っているものが多い印象で、実は余り僕の好みではないが、こちらは鮪らしい味わいを楽しめて好印象。

目近鮪の大トロ炙り
ここで敢えてメジの大トロを炙りで出されるという変化球。全くイヤミのない脂と炙りによって深まるコクと旨み。香りもしっかりと感じられ、余韻も楽しめる。

〆鯖
宛ら艶かしい人妻を彷彿とさせる、強い香りと程よい脂。浅めの〆具合が何とも言えないフレッシュさを演出し、官能的な食感を保っている。これは出色。

虎河豚の白子
天然の何とも巨大な白子。これを酢飯と混ぜてリゾット風にしていただく。実に贅沢。クリーミーで張りがあり、炙った皮目が香ばしくてまた美味い。

車海老
こちらは茹でた後、氷水で〆たもの。車と大車の間くらいの大きさか。個人的に車海老は茹でたての温かいものが好きだが、これが龍文支店さんの酢飯にはよくマッチしており、バランスがよく好印象。仄かな香りと甘みが感じられた。頭も香ばしくて美味い。

赤貝と紐巻き
香りはさほど強くなかったが、臭みがなく程よい硬さ。紐巻きはひもきゅうが食べたかったかも。

雲丹の軍艦巻き
ミョウバン不使用のばふん雲丹。なかなか濃厚で甘みが強い。海苔も雲丹の香りを邪魔せず、引き立て役に徹している。

とろたく巻き
上品な脂に沢庵の食感がよく合っており、海苔の風味も素晴らしい。

焼き穴子
名古屋では珍しい焼き穴子を塩で。香ばしさとふわっふわな食感がうまうま。

赤だし
味噌はかなり優しめだが、あごだしかな?しっかりと効いていて素朴な旨さ。呑んだ後の〆に最高。

さて、今回は歯応え抜群の鉄刺から遠江、巨大な白子、唐揚げはもとより、名古屋らしいお鮨と新鮮なタネを楽しむことができました。
親方もかなり個性的で楽しいお方。間違いなく再訪するでしょう。
今回は素晴らしい会にお誘いいただき、有難う御座いました。今度は皮剥や白板昆布と木の芽を合わせた春子もいただきたいなと思いつつ、また一人ででも伺いたいなと感じさせられました。
非常に美味しかったです。ご馳走さまでした。

2021/07/29 更新

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