7回
2025/04 訪問
筍、山菜、海の幸。春の味と香りをたっぷりと堪能
待ち遠しかった春の三四七さん。いつも通りに三科さんの楽しい語らいと極めた季節の逸品を楽しみました。
・蛤の蒸し桜の葉包み
桜の葉を重ねることで、香りがしっかりと。葉を齧りながら日本酒も楽しい。
・大分の鯛、ふき、このこ
寝かせた甘みのある鯛と蕗の苦みこのこの旨味を交互に。
・赤貝と北寄貝の生姜酢餡
工夫されて味と食感が際立った貝が絶品。
・揚げた白魚と空豆
白魚を纏めて揚げて、さらに少し焦げ目をつけて。脂質と甘味は上品な目光みたい。少しの梅と焦げがアクセント。粗く裏漉した空豆団子も味が濃厚。
・桜鱒と宇土 蕗の薹餡
遠くに蕗の薹がいる餡で春の魚が楽しい。
・新玉葱と鼈の椀
姿が見えない鼈の出汁が美味しい。ずっと食べていたい。
・焼き筍2種
美しい筍を目の前で炙ってもらう。穂先ではなく、下の方が旨いと初めて知りました。
・焼き唐墨
しっとり半生タイプ。
・牛頬煮花山椒
たっぷりの花山椒が爽やかで肉との相性が抜群。
・スパイスカレー
最初に林檎の甘さ。その後、辛味とスパイスが。
・甘味
前回、隣のご夫婦が「三科さんのファンなんです」と話していられましたが、私たちも季節の蓮が一番楽しみで、ファンクラブがあったら末席に加わりたいです。
ご馳走様でした。
2025/04/05 更新
2025/01 訪問
穏やかな空間で、確かな技術と至福のふぐ三昧を
昨年食べたふぐが忘れられずにいたのですが、キャンセル枠が流れてきたので、すかさず予約をさせていただき、浮き浮きと伺いました。
・もち米のカラスミのせ
カラスミ餅?ということでもなく、温かいつぶつぶとしたもち米と甘味のあるカラスミのスターターです。
・ふぐ刺し、皮、生白子
5kg級の河豚の熟成刺身を自家製ポン酢でいただくのも素晴らしいのですが、生の白子を初めて食しました。とろりと甘く、生臭さがなく、驚きの品でした。「きれいな白子より、少し濁ったような色の白子の方が美味しいんです」と実物を比較して教えてもらいました。
・ふぐの唐揚げ
これ旨いんですよね。身が引き締まっていて、醤油の味がついているのに、水っぽさがなく。粉醤油?もう1個食べたいくらいです。
・焼き白子と原木椎茸の餡掛け
もちろん焼き白子も美味しいのですが、この椎茸、生なのに、干し椎茸のような旨味と香りが凝縮していて、凄いものでした。かなり印象が強いので、少し前までは2切れ出していたところ、重い印象もあって1切れにしたそうです。なるほど、焼き白子の印象が隠れてしまいますよね。
・焼きふぐ
焼いたふぐに軽く醤油と七味がかかって、あっさりと。強いのが来た後の休憩には良い品です。
・出汁で炊いたふぐのあら
たっぷりの昆布でずっと炊いていたふぐの骨ぎしのところ。ぷりぷりとした軟骨も骨離れの良く昆布の出汁が染み込んだ身も、ずっと食べていたいくらい。
・蕪の椀
とろとろの蕪が出汁を吸い、甘味と旨味が楽しい椀です。
・ふぐの口
少し野趣あふれる味ですよ、と言って出してくれました。ぷりぷりとしていて、確かにクセもありました。
・窯炊きごはんとクエ
クエをおかずにしろご飯。漬物がまた旨い。
・ふぐ雑炊
これ旨味がすごくて、一気に食べてしまいました。
・カレー
定番のカレーは先に蜂蜜の甘味が飛んできて、その後スパイスで辛味を乗せてくる二重攻撃。
・水羊羹
水羊羹に柚子皮を散らしてさっぱりと。
美味しかった。翌日も来たいほどでした。
来年も予約とれるといいな。
ご馳走様でした。
2025/01/25 更新
2024/09 訪問
細部までのこだわりとホスピタリティ
お酒のピッチが速いことを覚えていただいた蓮さんで、妻の誕生祝いに走りの松茸三昧を楽しませていただきました。
・煮真蛸 柔らかく、柔らかい。
・脂がのってしっとり甘い真鯛と赤雲丹
・1週間熟成させた鮑の刺身を肝醤油で。塩辛のような肝を添えて
・焼き松茸 今は香りよりも味を楽しむ
・鼈の唐揚げ 骨の際の旨味がたまらない
・クエの焼き物と蓮根の天婦羅
・牛フィレに松茸のせ
・冬瓜の入った鼈スープに刻んだ松茸を
・山盛の昆布塩いくらとシラスの丼
・鼈カレー
・素麺
・無花果の酒蒸し胡麻ムース載せ
すべて美味しくて大満足でした。また気が利く大将のこだわりを聞きながら、楽しく食事ができるのも嬉しいです。
人気店で次回の予約は7か月先の筍の季節です。楽しみ!
ご馳走さまでした。
2024/09/15 更新
六か月振りに蓮 三四七で冬の味覚を楽しませていただきました。
●糯米、白子出汁、柚子
もっちりとした米に白子の甘さと出汁の旨味、薄く香る柚子がまた良し。
●鰤の身と皮ぎしの炙り、辛み大根
身の甘さを辛み大根でさっぱりと。
●鮃のお造り、縮み法連草
大振りに切った柔らかな鮃。香りが強い縮み法連草と併せて。
●焼き松葉蟹の棒肉、味噌、内子、外子
目の前で焼いた松葉蟹。その香りだけで日本酒もぐいぐいといけます。
そして蟹を全て網羅した美味しいセット。
●揚げ海老芋、辛子、山椒の葉
甘くてとろりと柔らかな海老芋に辛子や山椒などで癖をつけながら。
●焼き下仁田葱と真魚鰹の芹の餡かけ
下仁田葱がまた甘く。芹の餡がアクセントに。
●軽く炙った唐墨
ものすごくレアな唐墨の外側を軽く炙って。
●蟹真薯と白味噌と根菜の椀
蟹の真薯って初めて食べましたが、これもいける。
●牡蠣フライとご飯
最高か、と。
●白子ご飯の上にたっぷりと唐墨
個人的に牡蠣フライでやられました。
●蟹身入りカレー
カレーに蟹も合うんですね。驚きました。
而今のにごりざけ、とても美味しく気に入りました。
「十四代のすごいのあるんですよ」と出していただいた十四代龍月は貴重なお酒で、価値がわからない僕は普通にウマイウマイとぐびぐび飲んでおりました。汗
美味しかった。河豚と山菜を飛ばして、次は鮎と鱧の季節に伺います。
ご馳走さまでした。