2回
2021/06 訪問
名古屋民が愛するサムライパティシエ【スイーツ百名店EAST 1/100】
ジョブチューンのスイーツジャッジで、企業の人たちに睨みをきかすことでお馴染みの柴田さん。怖い一面ばかりがフィーチャーされがちですが、あれはおそらく演出であり、わんぱくな一面も見られる面白い人じゃないですかね。
そんな柴田さんのお店は名古屋の一等地・覚王山にあります。今年店内がリニューアルされました。
混むといけないと思い、開店とほぼ同時に入店。想定していたよりも混んではいませんでしたが、客は途切れず、イートインも退店する頃にはまあまあ埋まっていました。
当然ケーキの種類は豊富で、どれ食べようか迷う。名古屋なんて頻繁に来れないから、なるべくたくさん食べたい。しかしこの後もグルメツアーが控えており、泣く泣く3品で我慢です。飛騨の紅茶とともに。
デュオ フロマージュ
ジョブチューンの審査員紹介で代表作として紹介される1品。レアチーズとベイクドチーズの2種類が使われ、ブルーベリーも使われています。中にはシナモンかなんかで味つけされたナッツも入っており、食感・味のアクセントに。でら美味。
C・B・C
中部日本放送ではありません。ショコラバナーヌに塩キャラメルの味をプラス。塩キャラメルの存在は知らずに食べたのでわかりませんでしたが、軽やかなのにバナナの味を確と感じ、周りのチョコレートも本格的なもの。どえりゃ〜うみゃ〜ですわこれ。
デリス・オ・マッチャ
西尾の抹茶を使用したケーキ。これは抹茶スイーツの宿命ですが、こねくり回しすぎると抹茶のアイデンティティが感じにくく、この商品もその例にもれません。分解して食べれば抹茶を感じますが、構成要素を分解しないで食べてほしいというのが柴田さんの哲学。
だからといって不味いわけでは全くありません。むしろ甘みの中に程よい苦味があって美味しい。
全体的にとてもレベルが高い。HPを見ると100種類くらいのケーキが紹介されていて、 3種類に留めたのを後悔するくらいです。海外展開に力を入れていますが、東京にも進出してほしいな。次は7種類食べるぞ。
実食・講評動画はこちらから(1店舗目)
https://youtu.be/HFrXgTHRoQE
2021/09/11 更新
グルメすぎる芸人・TATERU(25)は冬元プロデューサーの命を受け、綱の手引き坂46 4期生のお見立て会に参加し彼女たちとショーをやることになった。そのショーの一部始終を記述する。
☆これまでのあゆみ
プロローグ:ハリッツ
https://tabelog.com/rvwr/014810282/rvwdtl/B460414705/?cid=tw_u_rstrvwdtl_app_i_rnk
エントリーNo.1 辻口皇子(モンサンクレール)
https://tabelog.com/rvwr/014810282/rvwdtl/B448259698/?cid=tw_u_rstrvwdtl_app_i_rnk
エントリーNo.2 大納言安食(ユウジアジキ)
https://tabelog.com/rvwr/014810282/rvwdtl/B444743531/?cid=tw_u_rstrvwdtl_app_i_rnk
【タテルは往年の島田淑助のごとく、審査員に詰め寄る。
「おい、食べづらいなら食べづらいって言えや!何で正直に言わんねん!」
「やめろそのエセ関西弁」止まない野次。
「合格しかないジョプチューンのどこが面白いんじゃ!」
「あの、タテル殿。やはりまだ20歳未満の子らにその当たり方はやめた方が良いのでは…」
「うるせぇ!口出しすんなって言ったやろ!」
ハッピーオーラからは程遠い雰囲気に包まれた会場。タテルが審査員に詰め寄った状態のまま、CMが明けた。配信で観ていた人たちは衝撃を受け、3.5チャンネルが燃え上がる。
「お見苦しい映像をお見せしました、申し訳ございません。ですがカメラは止められません。次の挑戦者に登場していただきます。出でよ、柴田皇子」
草薙剛基主演映画『任侠SAMURAI』のテーマソングをBGMに、侍が現れた。
「私はチョコという名の蓬莱を見つけた。食べてもらおうじゃないか」】
スタジオパート。
「うわぁ、1粒が大きい!」
「本当にケーキ食べてるみたいなチョコ」
「こっちは本当にさくらんぼ!マスカット!桃!」
「丹生(にゅう)さんが好きそうなフルーツ盛りだ」
「大吉ちゃん!タルタルちん!」
闘技場。
「眼光鋭い柴田皇子をよそに、キラリンさんが1口。おっと戸惑いの表情。粒が大きかったようで、咀嚼に苦戦しております。意図せず変顔」
「キシホは日向夏のショコラ。おっと、口がポカーンとしております!唖然としているようですが、良い意味でなのか、悪い意味でなのか…」
「枝も食えるぞ。芋けんぴをチョコ人形にしてやった」
「タテル殿が実食。おっと顔を歪めた!左上の歯の辺りを押さえる、虫歯か⁈」
「ケーキの蓬莱も食え」
「ヒラホーはシャンピニオンを1口。『何だこれ』という声が漏れた。頭の中でハテナがぐーるぐる!」
「タテル殿はユズをいった。あれ、口をすぼめ酸っぱそうな表情!」
「陽子姫、バルケットアマンドを1口。おっと、口を押さえ場外へ!一体何があったのか⁈」
【「それではタテル殿以外の7名、合格不合格の札お上げください、お願いします!」
「合格、合格、合格」
「…」
「…」
「合格、合格、合格、合格!満場一致合格!」
「そりゃそうでしょ」柴田皇子は表情を変えない。
「リオさん、合格の理由を」
「何回リオに訊くねん」
「甘いもの食べるってこんなにも幸せなことなんだな、と思いました。全てが愛おしかったです」
元チアガールの少女の胸キュン様セリフに、コワモテの柴田皇子の顔が少し綻んだ。
「もう大好き。東京に来てほしい」
「来ちゃおうかな」調子に乗る柴田。
「さあ一番大事なのは翁タテルの評価です。ここまで2度、下級審を覆しての無念。3度目の正直なるか?いきましょう、タテルジャッジは…」
「不合格!」
「おい、どういうことだ!」客席の野次にシンクロするように、柴田皇子も詰め寄った。】
間違いなくあなたのスイーツは美味しいです。リオも言ってたけど、あなたのスイーツからは、あなたの甘いものへの愛を感じます。
ケーキをショコラで表現したペストリーショコラ、本当に1つのケーキを食べている感覚。ルティムやクーデボワなんか、バニラを使うことにより上品さも出せていて素晴らしかったです。ユズは後述するケーキヴァージョンの強さをそのまま詰め込んでいたし、エクレアのやつは塩味の少し強きが決め手。
フルティエはなんちゃってじゃなくて、ちゃんと果物の個性が出せていたのが良い。マンゴーなんかガナッシュを固めにして濃密さを感じやすくしているし。
「てかこれくらい詳しくコメントするんだよ、審査員達よ!」
「す、すみません…」タテルからの突然の叱責に怖じける4期生たち。
ケーキもやっぱり良かった。大ぶりだけど変化をつけているから満足度が高い。
タンタシオンヴァニーユはタヒチの高貴なバニラの香りに魅了されるし、ライムも尖らない程度にアクセントとして入っている。シャンピニオンはパッションフルーツの力強さをアールグレイとキャラメルが受け止める感じ。アギュームユズは柚子の強い酸味をチョコで上手く丸くし、食べやすくかつ柚子らしさを堪能できる構成。チョコレートフィナンシェは、フワッとしていてかつチョコらしさのある納得の出来。さすがだと思いました。
「…ならなぜ不合格なんだ!」
少し粗もあって、たとえばチョコだとデリスオマッチャの抹茶感、タンタシオンのバニラ感は弱い。あまおうもピスタチオと合わさった瞬間にカオスになり共倒れ。芋けんぴショコラは、クセにはなるがチョコの要素が強すぎる。
ケーキのルティムショコラはチョコ感はあるけど、800円超という値段を考えるともうひと展開ほしい。そして陽子姫が疼いたバルケットアマンド、酒が強すぎる!
【「若い女の子達に、なんてもん食わすんだ!」
「偉そうな口利きやがってよぉ!お前みたいな素人に何がわかるってんだ!」
「一番の不合格の理由、その当たりの強さだよ!」
「何だとテメェ⁈」
「陽子姫は平和主義なんだ。そんな罵声ばっか浴びせて育てたら、かえってグレちまうよ」
「お前だって不貞行為働いてんじゃねぇかよ!人のこと言えるんですかぁ?」
「やんのかテメェ」
バチボコするタテルと柴田。
「ちょっと!けんかはやめて!配信されてるから!」
尚も争いをやめない2人は、沖ノ鳥により舞台から引きずり下ろされた。
「それではCMです。タテル殿はいませんので私が審査します、キューカット選手権はキラリンさん!」
「ピカピカのまど・みちお」
「10点中8点。ってか窓拭き多いね?」】
NEXT→土屋御主人(テオブロマ)
https://tabelog.com/rvwr/014810282/rvwdtl/B439678894/?cid=tw_u_rstrvwdtl_app_i_rnk