東大方程式すえちゃんさんが投稿したSALONE 2007(神奈川/元町・中華街)の口コミ詳細

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連続百名店小説

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SALONE 2007元町・中華街、日本大通り、石川町/イタリアン、パスタ

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.1
1回目

2024/11 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

連続百名店小説『めざせポケンモマスター』No.002:サローネクラブのヒタチノキ【イタリアン百名店EAST 5/100】

*第2話以降、食べログ口コミにおいては核心部分のみの掲載となります。全文を読みたい方は以下にあるブログへのリンクをコピペし検索してお読みください。
https://todaihoteisiki-sue.com/連続百名店小説『めざせポケンモマスター』no-002サ/

ヤマシタタウンの大きな公園の東端、およびシータワーから至近のサローネクラブ。上階にはバービーズというお洒落な衣料品店があり、バトルフィールドは地下にある。

ランチコースの本体価格は1人あたり7000円。食べるだけでなくよく飲みもするカビンゴはワインペアリング(6500円)を追加した。普通のポケンモトレーナーにとっては痛い出費であるが、スミレの一家は裕福であり、カビンゴの育成のためなら金を出し惜しみしない。

最初の2品に合わせシャンパーニュが合わせられる。伝統的な作り手のもので、正統派の味わいである。

最初の料理はこの店の名物・スピエディーノ。マッシュポテトをA5サーロイン肉で巻いたもので、白トリュフの香りに悩殺される。その後肉の脂も感じられ、思わずもう1個と言いたくなる最強の一口前菜である。
「カビンゴちゃん大丈夫?あと10個くらい食べないと満足しなさそうだけど」
「ンゴォ…」
「白トリュフの香りがあるから1個で満足できる、か。よしよし、ちゃんと適量わかってて偉いね」

前菜は帆立とカルチョーフィ(アーティチョーク)のインサラータ。本当は平目が登場予定であったが、生魚が苦手なスミレのため特別に変えてもらった。旨味の凝縮された帆立に、マリーゴールドの葉とレモンオリーブオイルによる不思議な味わいが加わって唯一無二の味となる。
1皿毎の量は全体的に少なめであり、カビンゴは1口で食べてしまう。大食いの人は不満が溜まってしまうだろうが、ランチコースには「密度の高い食べ物」が控えていて、しかもそれは量の指定が可能である。そこまでは何とか堪えよう。

次の南瓜スープに合わせ、果実味が凝縮された白ワインが提供される。

南瓜(バターナッツ)のスープ「クレマディズッカ」。かぼちゃというとその味わいを凝縮するアプローチが多い中、こちらは程よく水分を含んでいる。香ばしく焼いた南瓜の下には、引き締まった鶏肉のような兎肉が敷かれていた。ローズマリーのアクセントも決まっている。
残ったスープはフォカッチャで拭う。オリーブオイルの染みたものと染みていないものの2種類提供されるが、染みた方は単体で食べても美味しく、カビンゴは即お代わりしたい欲求に駆られた。しかし進んでお代わりを申し立てるのは端ないため、スタッフが持って回ってくるまで大人しく待つことにした。

続いても白ワイン。だが後述の強い甲殻類の味をどうしても臭みとして拾ってしまう。
全粒粉のタリオリーニに帆立(生魚避けていなければ?赤海老)とシナモン。全粒粉ならではの軽く解れる食感が、甲殻類の濃さおよびシナモンの香りにマッチしている。

「やっぱりこのパスタ食べたいンゴ…」
「オプションの世界一パスタ?最初はお断りしちゃったけど、確かに食べたいね」
交渉の結果、少し時間はかかるが次の品として出してくれることになった。

世界一のパスタとは、ペンネゴルゴンゾーラに和のエッセンスを融合させたもの。牡蠣の旨味という日本的な要素を効かせながらもベースはゴルゴンゾーラのペンネであり、両方の良さを確と表現できている点は評価されて然るべきである。山椒は香りを添えると共に味わいを引き締める役割をしていて面白い。一つだけ、牡蠣の身は想像以上に弾性があるため歯が弱い人は注意である。
カビンゴには柚子皮の入った味醂の燗も供された。強く優しい甘みに癒され、この優しさを以てしてパスタとの相性も抜群である。

すると店のスタッフから、いよいよ〆のパスタ・ポモドーロの量を訊かれる。これが噂の「密度の高い食べ物」である。最低量は20gだが、最大量は明言されていない。
「スマホイトダ、適量は何g?」
「トレーナー(ヒト)の平均は50g。でもとても美味しい食べ物だから100gくらいなら余裕で食べられるだろう」
「じゃあスミレは100gにします」
「カビンゴはラムボール10個に相当する量、つまり250g〜300gで満足できるぞ」
「それでもかなり多いね」
「250gにするンゴ」
ちなみに1kgを超える量も注文可能である。フードファイターであれば挑んでみると良い。

ポモドーロの前にメイン料理・仔羊のストゥファート。イタリアの煮込み料理で、羊の程よいクセを覚える。秋らしく茸と菊芋が添えられており、特に菊芋が、チップスと原型両方で入っていてたっぷり味わえる。

そしてポモドーロが現れた。深くて円い器いっぱいに盛られた麺を見てスミレは目を丸くした。
「すごく多いね!食べきれるカビンゴちゃん?」
「一飲みでいけるンゴ」

隣にいた巨漢の外国人男性でさえ50gで腹一杯そうにしているのに、カビンゴは宣言通り器を持ち上げてあっという間に中身を飲み込んでしまった。
「美味しかったンゴ。トマトだけじゃなくて香味野菜も煮込まれていて、旨味たっぷりンゴ」

「本当に旨いからね。今は食べ疲れてるけど、明日になれば恋しくなるものよ。よし、味変要素にワインください」

劇中には登場しない(ペアリングに含まれない)野菜の旨味を引き立てるロゼワインが登場。しかし予想以上に旨味と合体してしまい、却って重く感じてしまう。ビールや赤いミモザ(ミモザはオレンジジュース+スパークリングワインという構成のカクテルだが、赤が何由来かは口コミ漁っても謎のまま)をリクエストした方が良かったかもしれない。

デザートタイムに入る。まずは口直しの氷菓・グラニータ。梨と文旦が入っているが、それ以上にセロリとサフランのクセが効いていてよくわからない味である。

メインのデザートは「クロスタータディペーラ2024」。名前が謎だが、英語で言い換えればtart of pear、つまり洋梨のタルトである。タルト生地は少しパイのような要素もあって軽く、洋梨とのバランスが保たれている。上に載っているのはゴルゴンゾーラのアイスクリームで、さらにバルサミコ酢やポルチーニ茸パウダーなどの工夫も施されていたが満腹で上手くテイスティングできなかった。

「ほら、お菓子出てきたよ。ビスコッティとコーヒーフィナンシェとサラミチョコだって」
「サラミチョコ、香り良くて美味いンゴ!」

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https://s.tabelog.com/smartphone/reviewer/014810282/review/detail/B495434446/

2024/11/12 更新

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