東大方程式すえちゃんさんが投稿した中華そば 鴨福(東京/八王子)の口コミ詳細

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連続百名店小説

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この口コミは、東大方程式すえちゃんさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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中華そば 鴨福八王子、京王八王子、西八王子/ラーメン

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/02 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

連続百名店小説『東京ラーメンストーリー』122杯目【ラーメン百名店TOKYO2024 95/100】

*食べログ口コミにおいては核心部分のみの掲載となります。全文を読みたい方は以下にあるブログへのリンクをコピペし検索してお読みください。
https://todaihoteisiki-sue.com/連続百名店小説『東京ラーメンストーリー』122杯/

1時間もかからず八王子駅に到着。ここから目的の店「鴨福」までは、線路沿いを約1km高尾方面へ歩いていくことになる。少しでも早く列に接続したくて、歩調が速くなるタテル。京子も、あと1ヶ月ちょっとの付き合いだからと、我慢してタテルに喰らい付く。結果10:10過ぎに到着し、19番目と20番目のポジションを確保して大石田と一旦別れる。

10:35頃、女将が現れ並び客に説明を行う。そこには、行列のできる人気ラーメン店が抱える苦悩が滲んでいた。タテルは一言一句を真摯に聴き取り、京子が後日動画内でその内容を読み上げる。
「こちらにある白いマンションからすぐ苦情が入ってしまいます。お喋りしたい気持ちはわかりますが声量控えめで並んでください」
「白バイぶーんぶんしちゃいますからね!」
「券売機制です。紙幣は千円札しか入らないため、高額紙幣しかお持ちでない方は女将さん説明時に両替をしてください」
「じきに両替機も導入予定とのことですが現時点ではお気を付けを」
「その日のお客さん次第で回転の速い遅いがあります。男性1人客が多ければ比較的速く回転しますが、女性複数人組は40分くらい居座ってしまうことも多いそうです。早く食べろ、と言いたい気持ちは解りますが、お金を払っている以上味わう権利がありますので大目に見ましょう」
「食べログの口コミで『回転遅い』とか言われるの、結構心苦しいみたいです。皆さん、2時間以上の並びを覚悟してから来店しましょうね」
「あとごめんなさい、私たちに加えSURUSURUさんも食べに来ました。動画を上げるタイミング、被ると思います。向こう1ヶ月は混雑が激しくなりそうですし、食べ慣れていない人も多く来るため回転も遅めになるかもしれません」
「少し間を空けて訪れることも検討お願いします!」

現地での様子に話を戻す。10:56に列が進行。女将が1人客と2人組の分布を確認する。この時2人の2組前に片割れが列から一時退出したカップルがいて、また女将が丁寧に、「並びの玄人」にキレられると危ないから一声かけて抜けるように、と注意喚起をする。

11:57の時点で前には残り1組2人。店前には3脚椅子があるが、2人組を離れ離れにしないよう、1席空席としタテルと京子は大通り列の先頭で待機する。

最終的に2人が入店したのは12:05であった。入店まで2時間かからなかった。この日の回転は良かった方だと思われる。カウンター4席、2人掛けテーブル2卓のうち後者に案内される。
「タテルくん、鴨がクサいとか言ってたよね」
「浅草の時だね。でもあれは偶々だから」
「鴨肉ってクセあるって言うけど、意外と普通の肉と大差なくない?」
「わかる。鴨南蛮の鴨とか、それ本当に鴨なのか、って思うこと多い。今まで食べた鴨ラーメンも、美味しかったけど鴨らしさは感じなかった」

ラーメンがやってきた。タテルは特製の醤油を選択していて、左には丼、右には特製トッピングが置かれる。トッピングの皿を置く角度にまで拘りがある模様。
スープを飲んでみると早速目を見開く2人。確かに独特な鴨のクセを感じる。鴨が苦手な人であれば後退りしてしまいそうである。しかしそれがスープに綺麗に溶け込んでいるから、痘痕も靨と言わんばかりに鴨の味を痛感できる。醤油の味が色濃く決まっていて、正しく鴨南蛮を味わっているかのようである。

麺にも唯一無二の特徴がある。目を凝らして見ると、3層に分かれていることに気付く。両端と真ん中では異なる小麦粉が使われていて、後者では通常パスタなどに用いるセモリナ粉を使っている。これによりもちっとしつつも陽気な食感が生まれ、咀嚼しながら多様な小麦粉の味わい、そして絡み来る鴨と醤油の旨味に酔いしれる。青菜の青さで口の中を落ち着けるのも良い。
丼には豚バラ肉と雲呑が入っている。豚肉は輪郭がはっきりとした味で、鴨出汁と喧嘩することもない。雲呑は強者のスープや麺、具材と比べると印象が薄かった。

肉皿には数々の味変要素が添えられている。ここに麺を持ってきて醤油につけ、溶いた卵黄に絡めるとこれまた絶品である。もちろん豚肉を卵黄に潜らせても美味しいし、鶏肉は軽く焼きが入っていて山葵との相性が良い。そしてやはり鴨肉が絶品。身はどろっと蕩け、脂の旨味と程良いクセが堪らない。切り込みがしっかり入っているから噛むのも容易である。これだけでもあと2枚は食べたいくらいである。

「京子が頼んだ鴨丼、美味しそうだな。ちょっと食べたい」
「ダメ。独り占めしたい」
「そっか…俺は豚丼にしたけど、ちょっと大人しい味わいでさ。美味しいけど控えめすぎるんだよね」
「この店は何でも鴨肉なんだよ。残念でしたタテルくん」

「京子ちゃんだ!生で見るとより可愛い〜」
「めっちゃ嬉しいです。担々麺にしようか迷ったんですよね」
「担々麺はですね、もつけさんのものに寄せてます」
「え〜そうなんですね!それは絶対美味しそう。また食べに来ます!」
楽しそうに店員と話す様子を見て、京子との心の距離が僅かばかり離れたような気がしたタテル。

NEXT(最終シーズン)→としおか
https://s.tabelog.com/smartphone/reviewer/014810282/review/detail/B502630795/

2025/03/08 更新

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