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昼の点数:5.0
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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住宅街に潜む端正な一杯。清湯のキレと白湯の芳醇さで、静かに記憶に残る
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2025/11/05 更新
自由が丘と緑が丘の住宅街に溶け込む小さな店に、平日の正午前。店内は九割ほどの埋まり具合で、L字カウンター8席のみの空間は静かで秩序だっている。入口脇の券売機で食券を買い、落ち着いた所作で迎える店の雰囲気がこの街の空気に似合う。
この日は「鶏醤油 中華蕎麦」(税込980円)と「トリュフポルチーニ」(税込1,350円)を。前者は鶏清湯に蛤・浅利・蜆・帆立の濃密な出汁を重ねたWスープで、後者はクリーミーな白湯にトリュフとポルチーニの香りをのせた一杯。説明どおりの設計が、丼の上できれいに立ち上がる。
まずは清湯。口当たりは軽やかでも、貝の旨味がじわりと広がり、温度も“ちょうどいい”着地。細麺はコシに節度があり、啜るたびにスープを引き上げる。低温調理のレア気味チャーシューはふわりと柔らかく、味玉の塩梅も過不足ない。これらの印象は、盛り付けの美しさやチャーシュー・卵を高く評価する他のレビューとも合致する。
対する白湯は、トリュフとポルチーニの香りのレイヤーがゆっくりと広がり、ぶぶあられの香ばしさが余韻を後押し。濃厚でありながらくどさはなく、すすった後にきれいに消えていく。トリュフ系の完成度を推す声にも強く同意だ。
サービス面は端正。食券制のわかりやすさに加え、丼の着丼までの流れが滑らかで、席間の気配りも行き届く。店内の清潔感や接客の安定感を評価する口コミにもうなずける体験だった。一方、週末帯は行列や待ち時間が出るという声もあり、私のように平日早めの時間に訪ねると最小のストレスで楽しめそうだ。
価格は鶏醤油が980円、トリュフ白湯が1,350円。丼の設計、素材の選択、仕事の丁寧さを踏まえると納得感があるレンジだと感じる。実際、「価格はやや強気でも納得」という受け止めに私は概ね賛成だ。
塩味については「やや強め」とする意見も一部にあるが、この日の清湯は輪郭がありつつも塩分のあたりは穏やかで、後味はきれいに収束。私の体験では“塩梅良し”で、ここはやや意見が分かれるところだろう。
総じて、素材と火入れを研ぎ澄ました中華蕎麦の理想形。清湯も白湯もそれぞれの美点が明快で、丼の上に無駄がない。次は貝塩や限定も含め、全メニューを順に味わっていきたいと思う。営業時間は11:00〜16:00(L.O.15:30)。住宅街の静けさの中、丁寧な一杯を求めてまた足を運ぶつもりだ。