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夜の点数:3.7
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¥8,000~¥9,999 / 1人
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漢方が立ちのぼる二色鍋で整う夜
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お店からの返信
薬膳火鍋OSHIDORI
2025/11/26
2025/11/23 更新
麻布十番の路地に潜ると、しっとりした個室が並ぶ小さな空間に迎えられる。平日20時、周辺で一杯を楽しんでから入店。席の造りは親密で落ち着けるが、コースの皿がすべて揃うと卓上はやや窮屈に感じる。香りが衣類に残りやすいので、ウールは避けた方が無難だ。
注文はスタンダードの鴛鴦コース。二色のスープは、棗やクコの甘みがにじむ白湯と、唐辛子と花椒がきっぱり効いた麻辣。白湯は骨の旨みが澄んでいて、舌に重さを残さず落ちる。麻辣は痺れと辛みのバランスがよく、旨辛の余韻が長い。野菜ときのこは種類豊富で、しゃきっとした食感が鍋の主役を張る。肉はこの日は牛タン、ラム、国産豚ロースなどが盛り合わせで、スープの個性を素直に受け止める。竹筒から落とすつみれはふわりと仕上がり、板春雨のつるみも心地よい。締めは麺を選び、するりと腹に収めて終幕。
味づくりは総じて端正。麻辣は強烈一辺倒ではなく、香りの層で食べさせるタイプ。白湯は優しく、素材の甘みを引き立てる。ほかのレビュアーに「白湯の輪郭がぼやける」との声もあるが、私の一杯は漢方の甘香が骨出汁ときれいに重なっていたので、好みの幅に収まると思う。一方で「本場ほどは辛くない」という感想には概ね同意。痺れを強く楽しみたい向きは麻辣側を中心に攻めると満足度が上がりそうだ。スープの継ぎ足しはこまめで、火加減の見立ても良い。
値段感はコースが一人¥5,940にチャージ¥500。野菜ときのこの質量、肉の盛り、前菜とデザート、締めまでを考えれば、この界隈では素直に妥当。飲み物は紹興酒や薬膳酒がよく合う。紹興酒の熟れた旨みが麻辣の辛みを丸め、薬膳酒は白湯の甘香と寄り添う。ビールやハイボールより、香りのあるお酒で合わせたい。
運営面では全席個室かつ2時間制のため、卓上が賑わう時間帯には料理の到着が重なりやすい。私の訪問時は急かされる印象はなかったが、口コミにはオペレーションの慌ただしさを指摘する声も見かける。静かに長居する店ではないので、少人数でテンポよく食べるか、品数と皿出しを調整できる幹事役を立てると快適だろう。次は人数を増やして、鍋の回し方を工夫しながら楽しみたい。
総じて、二色鍋の香りと食感のコントラストを楽しむ店。気分を上向かせたい夜に、体がじんわり温まる一鍋。薬膳火鍋が食べたい日に素直に選びたくなる。