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あぶらや六本木、六本木一丁目、麻布十番/居酒屋、日本酒バー
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夜の点数:4.3
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 -
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味-
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| サービス-
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| 酒・ドリンク- ]
あぶらや — 変わらない優しさに帰る夜
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2025/12/15 更新
この店は、私にとって特別だ。オフィスがこの界隈に移って以来、十年以上。節目の小さな祝いも、ひとり静かな内省も、結局ここに戻ってくる。包丁を握る大将は穏やかな人柄で、そのまま料理に滲む。長く元気でいてほしいと心から思う。
今夜はあくまでシンプルに。冬にうれしい白菜の煮込みは、出汁の利かせ方が見事で、角のない塩味が体をそっと解く。火入れを控えめにした甘みと、ふっと立つ湯気の香りで箸が止まらない。
焼き台からは、つくね、もも(塩)、ぼんじり(塩)。炭の香ばしさがまず立ち、噛むほどに旨味が滲む。つくねはふわりとした弾力の中に肉感があり、ももは余分な脂を落としてジューシーに、ぼんじりは脂のコクを塩で締めて後味がきれい。どれも「ちょうどいい塩梅」と呼びたくなる仕上がりだ。
日本酒のそろえは相変わらず気が利いている。華やかから辛口のキレまで、肴に寄り添う銘柄が静かに待っている。大将と交わす短い会話と、熱の移ろいを見守る時間が、この店の何よりの贅沢だ。
これからも、変わらない日常のご褒美として、ここで杯を重ねたい。大将とともに、まだまだ長く。