3回
2024/02 訪問
満腹の先へ 京 静華
2024/03/13 更新
2022/12 訪問
最高のおもてなし 京 静華
京都の静かな街並みが店までの道を優しく誘ってくれるようだ。ここら辺は住宅街でありながら、有名レストランも多く激戦区と言える。消防署の隣の建物が店の目印で、2階の階段を上がると店の名を冠した表札を見つけられる。今まで2回転制だったのが、最近は6時からの1回転制になったようだ。
カウンター席だけのこじんまりとした雰囲気が懐かしくも温かい。
注文したもの(コース19800円)
○河内鴨 蓮根もち
軽くスモークした鴨と蓮根もちのさっぱりした味付けがいい。
○ホタテ ブロッコリー
冬野菜とホタテをあわせた一品で食欲をかきたてられる。
○ヒラメ
レモンとオリーブオイルで味が整えられていて、もちもちとした食感で実にいい。
○サドルバック
いわゆる酢豚で酸味がよく効いているがトロリと甘い。洋梨がアクセントになっている。
○パパイヤ フカヒレ
シェフの知人の料理人から継承したスープのようで5月、12月に出している定番らしい。フカヒレとパパイヤの独特の味わいがミックスされていて旨い。
○和牛ロース ムーンルージュ
とにかく肉がジューシーで言葉を失う旨さ。付け合わせの林檎がしゃっきりすっきりとしていて肉のしつこさを浄化してくれる。
○雲子 マジャクリ 海老 ソルベ
本日で一番旨かった。白子、チーズ、海老と春巻きの中でメインの味がどんどんと変わる魔法のような一品。
○甘鯛 カブラ
独特の鯛の旨味がぎっしりとつまっている。
○本日の麺とご飯
大分満腹感があったが、さっぱりとしたカニチャーハン、担々麺だったのでペロリといけた。二つ食べられるのは満足感が高い。
○デザート
杏仁豆腐がさっぱりと胃を整えてくれる。
料理もさることながら、相変わらずシェフ、女将さんの温かさが素晴らしい。構成から何から完璧の一言でまた来たいと思わせてくれる。京都という場所柄、あと何回通うことができるだろうか。ご高齢ながら元気に中華鍋を振るう姿を見ながらこの先もずっと料理を提供頂きたいと思う。また是非とも伺いたい。
2022/12/20 更新
2021/10 訪問
至福の中華料理 京静華
京都東山の空に薄っすらと夕暮れの赤みが差し始めていた。東山の駅周辺は、平安神宮が近くにあることもあって土産物屋、飲食店も点々としているが、住宅地として、のどかな雰囲気が広がる。駅から離れること10分くらいだろうか、消防署のとなりに小さな建物があり、その二階にレストランがある。
注文したもの
〇小さな一皿
イカ、キャビアを使った料理でさっぱりと仕上げている。
〇清蒸松茸
お椀を開けた瞬間、松茸の芳醇な香りが立ち込め、食欲をそそる。旨い。
〇サドルバック(熟成豚肩ロース)
いわゆるチャーシューであるが、肉の甘味、しっとりとした歯ごたえがたまらない。
〇三味春巻き 麻辣（秋刀魚、丹波の黒豆、海老、麻辣ソルベ）
春巻きを左手に持ち、一口齧るごとに、辛いシャーベットを口に入れる。熱々の春巻きと冷たく辛いシャーベットが相性がよく、言葉を失う。
〇フカヒレスープ
フカヒレの切り身にしっかりとダシの取ったスープが注がれる。こりこりとしたフカヒレと豊かなスープ。至高の料理である。
〇ホタテ銀杏
鶏肉の代わりというには語弊があるほどぷりぷりとしたホタテと銀杏に辛みのあるソースがからめてある。旨い。
〇近江牛
赤身の肉だが、わずかにサシが入りワインと合う。個人的には中心部のもっと赤身の強い部分が好みであるが、これは旨い。
〇ソフトシェルクラブ
すべての部位が食べられる蟹料理だ。甘辛く仕上げてある。
〇麺或飯
いわゆる炊き込みご飯と担々麺だったが、どちらも〆に相応しい一品である。
〇デザート
大量の杏仁豆腐が印象的だが、冷たく甘すぎない杏仁豆腐で胃がすっきりとする。旨い。
とにかく店には優しい空気が流れている。何よりシェフの性格が現れているのだろう。店を支えるマダムも気遣いが素晴らしい。中華というと、辛み、痺れが特徴となるが、香辛料が主張し過ぎない所が何より素晴らしい。食材の旨味を最大限に引き出し、要所要所を香辛料で締める。京都に訪れたらまた行きたい店となった。
ご馳走様でした。
2021/10/26 更新
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冬の冷たい風が頬にあたり痛さすら覚える。京都の冬は東京よりも一段階上を行く寒さがある。
さて東山駅から徒歩で5分ほど歩いた建物の二階に当店はある。何度かめの訪問になるが、この日もワクワクする想いで訪れた。
奥行きの広いカウンター席が厨房と繋がっていてシェフを囲うような造りは何となく安心感を客に与える。
注文したもの(コース22000円)
・前菜
・静華魚生ヒラメ
・宮保星鰻アナゴ
・ハマグリ、大根
・三味春巻き
・近江牛サーロイン
・明石鯛かぶら蒸し
・炒飯
・担担麺
・杏仁豆腐
相変わらず一つ一つの料理がよく練られていて、驚きと感動を覚えた。とにかくお腹一杯食べられるが魅力であり、〆の炒飯、担担麺はお代わりができるが、それまでの料理で十分に満たされるため、はちきれそうなお腹と相談しないとならない。ついつい美味しさに負けて結局もう一杯食べてしまうわけであるが(笑)
また是非ともお伺いしたい。