11.さんが投稿した大政小政(東京/東中野)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

11.の健忘録

メッセージを送る

11. 認証済

この口コミは、11.さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

大政小政東中野、落合、中井/居酒屋、日本酒バー

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2023/01 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

スゴイ名店!! 日本酒とのマリアージュ!

先日たまたま拝見したTV番組で、最初の料理が出てくるまでに一時間以上待たせるお店というジャンルで、こちらのお店が紹介されておりました。 半信半疑で観ていたところ、こちらの店主が仰られた「お客様には感動して帰って頂きたいから」という言葉に魅せられ、すぐに食べログでリサーチし良い評価や助言も頂けたため、早速妻と二人でお邪魔しました。

結論:

 1、熟成した日本酒の旨さと、料理との
   マリアージュに唸らされました。

 2、店主については、いろいろと意見が分かれる
   ようですが、料理とのマリアージュを無視
   した呑み方をして失敗して帰って欲しくない
   という思いから、お客と意見がぶつかって
   しまうのだと思いました。
     
   どんなのが飲みたいのか、食べたいのか
   を伝えて、後はお任せするのがイチバン!

 3、ご主人は日本酒の素晴らしさを多くの人に
   伝えたくて伝えたくて仕方ないので、お話
   は熱くなりますが、それ込みで楽しんだら
   いいお店。

 4、たぶんこんなお店は日本中探しても他には
   無いです。 特に熟成した日本酒は、
   日本酒好きなら一度は必ず行くべきお店。 


以下はかなりの長文です。
僕たち自身の健忘録として残してますが、なんせ滞在時間は4時間を超えましたので今回ばかりは長いです。 
ご興味があればご覧ください。

■ 僕たちは店主とお話がしたかったので、カウンターの予約をし、18:20頃に来店。 店内はうす暗くて寒い。 カウンター前にはガラス扉のついた冷蔵庫が佇み、その窓から見えるズラリと並んだ一升瓶達圧倒される。 温度計には3度と表示。

■ 初回のお客にはお店のコンセプトの説明がある。
僕たちは店主との話が弾み、最初のお酒を口にするまでに気づけばウワサ通り一時間以上かかった。:-) 店主のお話はクセがあるものの、本当に面白く、時間を忘れて聴き入ってしまう内容ばかり。


以下は特に衝撃を受けたポイント

★ 「出来たての酒なんてお客様にお出しできないです」
封を切ってない出来たてホヤホヤであればあるほど美味しいと思っていたが、この概念は見事に実物をもって覆される。

★ 「日本酒にはワインと同じように出す順番がある」
そんな馬鹿な、と思うがこの後、実物を出され納得する。

★ 「日本酒にも料理とのマリアージュがある」
どんな料理にも合うのが日本酒だと思っていたが、これも料理とお酒で実証されてしまう。


まずは以下の2種類から。

● 十四代 本醸造 BY21
◉ 十四代 本醸造 BY20

まずは十四代のエントリーレベルから始めて頂くが、1年熟成ものと2年熟成ものの違いがここまで出るとは。
しかも純米ではなく本醸造で。 醸造アルコールの話は知っていたが、安価なトウキビの搾りかすを利用してるというご主人からの詳しい説明は興味深かった。

ここのお店は、独自に熟成したお酒を出しており、ご主人曰く、瓶詰めしたばかりのものなんて、とてもじゃないけど、お客様にお出しできないものとのこと。 ボジョレーヌーボーが不味すぎて飲めないというのと同じなのかな、と思いながら聞いていた。 日本酒が古くなるとどうしても紹興酒のような香りがキツくなり、僕はこの味と匂いが苦手だけど、このBY20の2年熟成もののまろやかな美味しさときたら、
もう、しあわせー! という言葉しか出なかった。
「出来たての酒なんてお客様にお出しできないです」という言葉に深みが増した瞬間。

醸造アルコールと聞いたら熱燗でしか飲めないシロモノだと馬鹿にしていたが、ここで頂いた2年ものの本醸造は忘れられない味と驚きの体験になった。

ご主人は冷蔵庫から一升瓶を出すと、栓を開けた後、必ず瓶の口元に鼻を近づけて匂いを嗅ぐ。 ニヤリとすれば、その酒の熟成度は間違いなし。 そうでないと「うーん、まだかもなー」などとコメントがつきます。 この今まで見た事のない斬新な様子は、見ていて本当に楽しい。

次の2本。

▲ 十四代 純米吟醸 BY20 出羽燦々
▲ 十四代 純米吟醸 BY20 竜の落とし子

違いは酒米の違いだけで、これら2種類のお酒は封を開けていない瓶だった(前者は十四代の高木酒造が交配した酒米で、而今の木屋正酒造などに分けている品種。 後者は高木酒造が交配し高木酒造のみで使われているとのこと)。
この封を開けたばかりの2本は、味の違いを楽しめ美味しかったが、僕らにはちょっと甘すぎたというのと、少し荒々しいかな、というのが正直な感想。 封切り後の、ご主人に熟成された瓶の方が良いんじゃないかなと思った。 

● 野菜の煮物
素材の味を素直に味わえる素晴らしい一品でした。
特に店の中が寒かったので、こな温かな一品は嬉しい。

◉ あんきも
◉ いぶりがっこ 燻り中程度
● いぶりがっこ 燻り深め
◉ クリームチーズの味噌漬け
● スモークチーズ

◉ 十四代 純米吟醸 愛山
◉ 十四代 純米大吟醸 愛山


つまみの方が美味しい、と思うくらい素晴らしい。
全てご主人の手作り。 あん肝といぶりがっこの風味が秀悦すぎる。 と思っていた矢先にオススメされた純米吟醸(愛山)を口に含むと、これが、ほろ酔いが冷めるくらいの驚きのおいしさ。 物凄い相乗効果でした。 しかも、最初に出された本醸造を試しても、このツマミには全く合わない。。。「日本酒にも料理とのマリアージュがある」を思い知らされてしまった。

また、一番最初に愛山を出されて、次に本醸造を出されていたら、あれだけ感動した本醸造を旨いとは思わなかったと納得。「日本酒には出す順番がある」という店主の言葉に重みを感じた。


最後に出された熟成済みの純米大吟醸(愛山)は、言葉にならない程のおいしさ。 これだけは単体で味わうべきシロモノ。 というか、合う料理なんてあるのかな。
これだけをカウンターでゆっくり飲んで帰って行かれる方もいるらしい。


ふと気づくと22:30。 いつの間にか4時間以上も経っていましたが(!!)、あっという間の楽しい時間でした! もっと試したかったけども、気づけば呑んだのは贅沢にも十四代ばかり。 しかもどうやったらあんな安価で出せるのだろうか。。。(あれだけの種類が揃っているのもスゴイ)

店内は寒いので(ここは改善してほしいかな)、暖かい格好で行くと良いです。 また、事前予約は必須。 出せる料理が変わるとの事です。


最後に店の外までお見送りに出て頂き恐縮でしたが、最後のご挨拶には心を打たれました。 深々と頭を下げられ、僕らは道を曲がるまで手を振り返してました。

またお邪魔します。
僕らにとっては素晴らしいお店でした!

2023/01/09 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ