1回
2023/05 訪問
B→A級グルメへと昇華された串揚げ
グラスワイン 『テメント ソーヴィニヨン ブラン ツィルエッグ'03』 (辛口白) ブドウの甘味と酸味が強いが、とてもライトな余韻 揚げ物の邪魔をせず、かつ食材との相乗効果もありバランスの良いワイン
店前 看板
本日のコース内容 一部順や内容は異なる部分あり
店外 看板
過去の写真たち
メニュー①
メニュー②
開始前
おかわり自由な野菜たち トマト キャベツ 大根 キュウリ ゴボウ 赤玉ねぎのピクルス 瑞々しく生臭みも全くない野菜たちでコースの合間や箸休めとしてとても良かったです。時間が経つと乾いてしまいますが、
車海老 まず初めは串揚げらしいメニューを。 ただ、食材の質は高く、大ぶりで甘味が強い。 きめ細かいパン粉でカラッと揚げてある。
牛ヒレ 上品な牛串カツ 特製ソースとの相性がよい
牛ヒレ断面
ホタテ貝柱 しっかりと旨みが強い小柱を身が硬くなりすぎないくらいで揚げてある
小柱断面
豆のコロッケ コクのある枝豆でタネを仕込んであるコロッケ 衣に包まれてギリギリカタチを保っているくらいホロホロでとろとろな柔らかさ 豆の甘味とエビの甘味が相乗効果
豆のコロッケ断面
とんぶり 畑のキャビアと呼ばれるとんぶり とんぶり自体は味がないが提供直前に塩味のあるタレをスプレーして吹きかけており、ササミの淡白さと大葉の爽やかな香り、とんぶりのプチプチ食感と塩味が合っている
グリーンアスパラ アスパラの肉巻きを串カツで スジを感じないアスパラに素材の良さを感じる
アスパラ断面
大アサリ やや痩せている印象だが貝の塩気と旨み、まろ味がしっかり味わえる
若鮎 丸ごと1匹。若鮎だからこそそのまま頂ける。 淡白でしっとりとした身質に苦くなりすぎない内臓 塩焼きでつける時と同様、蓼酢(たです)のようなソースで頂く。もちろん相性は良い。
小茄子 胡麻が混ざったペーストがたっぷり乗せられている ナスの瑞々しさとネットリとした胡麻香るオイリーさが食べ応えが良い ただ、ナスとペーストのバランスが弱くナスが弱い印象
こんにゃく 薄くスライスしたこんにゃくに(多分)鶏のミンチが混じっている。こんにゃくのくにゅくにゅした食感とニンニクなどで強めに味付けされたミンチの意外性が良い
こんにゃく断面
ハモ 大葉に巻かれた鱧に梅肉ソース 鱧のほこほことした身を大葉と梅肉がうまく締めている
ハモ断面
豚ロース 串揚げの定番ではあるがちょっとひと工夫 ロースの肉肉しい味を感じる部分とミンチなのか脂がじわっと溶け出す部分がある ソースとの相性が抜群
豚ロース断面
タコ 足の弾力と吸盤のコリッとプチプチした感触 これも串揚げの定番か?大阪っぽくて良い
穴子→タコ断面
米粉パンとチーズ(クリームチーズ) ふわふわで甘めの米粉パンにフレッシュな酸味のクリームチーズの相性が良い
ミョウガ ミョウガの爽やかな香りがよい ソースや揚げという調理がミョウガのクセをうまく抑えている
ミョウガ断面
しいたけ フライの定番とも言える
しいたけ断面
サーモン サーモンのまったりとした脂をタルタルと指定されるカラシとレモンのソースが上手く締めている 若干鮭特有の匂いはある
鮭断面
キス キスのふわっとした旨みと三つ葉の爽やかな風味の相性がとても良い
キス断面
レンコン しゃきっほくっとした厚切りのレンコンの穴にスパイシーなカレーのペーストを詰めている
レンコン断面
わらび わらびの野草独特のクセと(多分)薄いお揚げのコクが合っている
わらび断面
チーズ モッツァレラのようなノビと歯切れの良いチーズにペッパーの風味 ワインとよく合う
チーズ断面
コース外の追加メニュー
小鯛 小柄な鯛なので骨を気にせず食べれる 身でネギであろう物が巻かれていたが、噛みきれずにひと口で全て口の中へ消えていったため確認できず 魚に香味野菜の相性は良いだろう
デザート フルーツとシャンパンゼリー バナナキャラメルのプリン風 いちごのアイスクリーム この中からプリンを選択 キャラメルの深い甘さとバナナのシンプルな甘さが〆のエスプレッソとよく合う
エスプレッソ あまりコクはなく苦味が強い
食後のお茶(おそらくプーアール茶) ほうじ茶にしては香りが木っぽいし、 プーアール茶にしては燻された感が強すぎる 正直あまり美味しくはない
2023/05/21 更新
庶民的な串揚げをブラッシュアップし、満足度を高めているのがすごい。接客も丁寧で、ミシュランの星をとったことがあるのも頷ける内容でした。
品目が多いので、頂いた物のレビューは写真で簡単にコメントしてますので、よろしければご覧ください。
食べログから予約ができポイントも適用されます。
おまかせコース9,200円と生ビール、グラスワイン1杯、おそらく税など諸々込みで
合計12,390円※ポイント適用されてない価格
串揚げとしては高いですが、料理のクオリティや接客を鑑みれば妥当と感じました。
まずは、着席した自分への挨拶から始まり、商品の提供の仕方、食べ方などの説明、最初に提供されるソースがなくならないように継ぎ足してくれたり、グラスワインを注文したら、好みを尋ねて口に合うような物を選んだりと細やかなところが丁寧です。ボトルで注文した他のお客さんには、デキャンタで提供し、グラスが空になる前にスタッフがこまめに注いでくれていました。
しかも、厨房で串やドリンクを調理・提供する若いスタッフさんがされていました。
丁寧なサービスがスタッフ全体に行き届いていると思いました。
ワンランクもツーランクも上な串揚げやドリンクを丁寧なサービスのもとで頂けるとてもクオリティの高いお店でした。
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※ここからは筆者の主観的な考えが強いので興味がある方はお読みください。
ベテランさんが声をかけてくださり少しお話しさせてもらいましたが、お客様の自分のペースで飲み食いできる1人の時間を大切にしていきたいこと、現在のクオリティを維持するためにはこのキャパが限界とおっしゃっていました。
お店の構造として2エリアに分かれており、それぞれ30席で対応しています。
たしかに、この日は満席で忙しそうで、揚げや提供する若いスタッフさんは、熱い油で指を赤くしながら、ものすごいスピードで作業しており大変そうでした。
それゆえに、事前に仕込まれた大量の串が冷蔵庫で保存されており、好みのワインの尋ね方も、ある意味テンプレート化されている印象を受けました。生産性も担保しなければならない反面、お店の特徴として、創造性が必要なのは難易度が高そうです。
特に印象に残ったのが「商売のカタチが昔と変わっていますから。」という言葉でした。
筆者の勝手な想像ですが、
創造的な串揚げと一人一人の時間を大切にできていた昔の形態と、人気やネットワークの普及からたくさんの人が飲み食いできる現代のギャップがあるような気がします。
お客さんはカップルであったり仕事関係であったり仲間であったりするのですが、客層のほとんどが中年でした。中には、全然進んでないのにコースを止める方や、相手との会話が弾み、出来立ての串揚げがどんどん手元に溜まっていくような一部の方をみていると、
『お金に余裕ができた人のB級グルメ』
というのが現状のような気がして、せっかくのクオリティの高いお店が勿体無いと思う気持ちと、わずかながら哀愁を感じました。
お店をどう利用しようがその客の勝手と言ってしまえば、それまでなんですけどね。