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夜の点数:4.5
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.6
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.6
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
”ホンモノの寿司とはなんたるか“
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2024/01/04 更新
新橋駅からすぐの小道にひっそりと佇む隠れ家風のお鮨屋。写真撮影不可能。1866年創業の浅草『弁天山美家古鮨』の流れを汲む鶴八の系譜にある鮨店で根底に流れる正統派江戸前鮨を堪能できる。都内の人気店は数ヶ月予約待ちや、抽選、一般予約不可など初見に不利な条件が多い中でOMAKASEで1週間前の8時から誰でも平等に予約できる門戸の広いお店だ。
◆場所
新橋駅から徒歩2分
◆営業時間
3部制(12:00〜、17:00~、19:15~)
◆定休日
水曜日
◆混雑状況
OMAKASEで予約して入りました。
◆新橋駅からほど近い小道に所在。
現在はOMAKASEで予約するしか入店方法がなく、17:00〜と19:15〜でそれぞれ7人のみ、1日14人のみ入ることができるカウンターのみのお店。
席ごとに板前さんが気配りをしているためガリやお茶組みなどはきめ細かい。またモノによってはお皿の温度も調整されており、特別な食体験ができるお店である。
まずは席に着くと既に置かれているワカメを特製のタレにつけていただく。
おまかせは“つまみ”のタイのお刺身からスタート。しっとりとした口当たりにギザギザとした鱗の食感も感じられる。続いて牡蠣は小粒ながらもひとつひとつがクリーミー。赤貝は、本当に赤貝なのかと疑うほど癖がなくコリコリとしていた。続く“たちぽん”はクリーミーで癖がなく驚きの味わい。
つまみで最大の衝撃を受けたのが『アンキモ(奈良漬け)』。普段よく見る円形のものではなく、まさに肝をそのまま取り出したような大きさで、鰻のような甘いタレに上品なアンキモの味が甘さを追うように口に伝わってくる。
シャコは二尾あり海老のような弾力とシャコにしかない甘みを持ち合わせており、一粒一粒を感じられる赤酢のお米とピッタリ一致する。また甘いタレに付けられたしゃこの腕である「鞍」を一緒にいただけた。
アンキモは想定外の驚きがあったものの、ここまでは高級鮨を何度か経験している自分としては想定内。しかし鮨の最初の一貫「シマアジ」にやられた。数巻食べたらお腹が膨れてしまうような“のどぐろ”のような脂の脂の乗り方で食べた後の余韻が凄い。
「すみいか」は弾力がありキュッとしている。高級イカの性質は、柔らかいものではなく引き締まっており“イカ”と一瞬で判断がつくようなものなんだなと思い知らされる。
続いて「鮪の赤身」。何が出てくるか不透明なので「赤身」の段階では“これが本日の鮪?美味しいけどこんなもん?”と思っていたが、後にすぐ出てくる“まぐろの中トロ”の覆い被さるような柔らかさをより感じられる起爆剤のようなものなのかも。中トロの後に運ばれた「ぶり」は普段食べている“ぶり”とは味や特徴が異なるものだった。
甘いタレがついた”はまぐり“は大ぶりのハマグリが二つも乗っているので口いっぱいに貝の旨みが広がる。噛み締めた時の弾力で幸せが溢れそうだ。また”こはだ“は白身魚らしい締められた食感。
“車海老”は蒸されてから少し経つことで食べた瞬間に海老の風味がふわっと立つ。
海苔巻きで提供される”小ばしら“を経て、ボードには乗っていない”サンマ“。これが本日の個人的なハイライトだった。美しいスジの入った秋刀魚だが十分すぎるくらいに乗った脂が甘くてあとをひく味わい。
「タイの仲間です。」と紹介された”かすご“を経て「いくら」。いくらもプチプチとしたものを想像していたが、このお店の”いくら“は口に入れた瞬間ベールが剥がされるように自然と溶けていくような”いくら“で噛む必要がなく、いつのまにか米粒と混じっているような味わい。
”うに“もこれぞ高級うにと言わんばかりのクセが無くするりとお腹に馴染む。
最後の「アナゴ」は“大トリです!”と言わんばかりの包容力が圧巻。一貫はタレがついているが、もう一貫はタレがついていないが甘みがしっかりあることに気付かされるようなそんな二人。
最後にシャインマスカット。
”ホンモノの寿司とはなんたるか“というのを海鮮一本、かつ、“それぞれのネタの最高級品の性質”を分かりやすく伝えてくれるようなお店だった。