8回
2025/09 訪問
疲れた私に、そっと灯火を授けてくれる場所
【2253件目】
久方ぶりになるが、今日は予約なしでの電撃訪問。季節喰いと様々な調理法を駆使した一手間かかった小料理の数々は毎度のことながら驚きと癒しをくれる。
⭐︎長月のお魚ランチ
本日の漬物
→大根のサワー漬け、青ザーサイの塩漬け、きゅうりのカブラ漬け。
鯵(あじ)のもずく南蛮漬け→コク深い甘味のもずく酢をベースにオクラのネバネバ餡がよく絡む。残暑に嬉しい体が喜ぶ味わい。
萩豆腐→雑穀豆の餡に柚のほろ苦さがアクセント。
梅みそコロッケ→衣の代わりに油揚げを使って、中にはコーン、紫蘇入りのコロッケ餡は甘酸っぱい異色なテイストが新しい。
胡瓜の塩昆布和え→きゅうり、椎茸、切り干し大根?をごま油と塩昆布で和えて。
炒り豆腐→にんじん、インゲン、シイタケの炒り卵の豆腐。
菊花椀→重陽の節句、菊の花のおつゆ。
(9月9日は重陽の節句)
野菜の美味しさで生産者へ、ひいては食材への敬意を表したくなる。"いただきます"とは即ち"命を頂く"という事。現代人は日々に忙殺されていて普段はその当たり前の事象を脳裏に浮かべて食事をしているゆとりがないのが現実だ。しかしながら、本来それではいけない事も重々承知しているからこそ、食と真摯に向き合えるこの場で再認識する。今ここに在る事への感謝と、忙殺される中で見出される充足感でたちまち満たされるのだ。明日からの活力を得られる、私だけの秘密のパワースポットだ。
●食べログ評価3.28(25件)
2025/09/28 更新
2025/06 訪問
今この食(じき)を受(う)ける幸せに合掌
【2078件目】
事前連絡を入れた上で、定刻少し前に単身でお邪魔した。月1の訪問を、密かな楽しみとしている。また、訪問者だけの特権もあり、数量限定の代物は買い逃しのないように事前の声掛けで無事に確保。季節喰いと様々な調理法を駆使した一手間かかった小料理の数々は驚きと癒しをくれる。
⭐︎水無月のお魚ランチ
・漬物3種
→大根の粕漬け、水茄子の浅漬け、山牛蒡の酒漬け
・旬魚のあおさ煮
→煮カレイと豆腐に、あおさの風味と旬魚の出汁の優しい味わいが深いイイ。
・きくらげの佃煮
→キクラゲとタケノコのコリコリ感が心地よい。
・豆と新玉ねぎのサラダ
→ボイルしたスナップエンドウとインゲンに、ピクルス風味の新玉ねぎと粒マスタードの組み合わせは斬新ながらも現代人にとってはどこか馴染み深い味わい。
・オクラの白和え
→粘性があるが、とてもクリーミー。
・じゃこの柳川
→じゃこの旨みと牛蒡のシャキッと感、まろやかな炒り卵が包括する一体感を醸し出す。
・もずく酢
→コク深い甘味に、紅生姜がアクセント。とろろ×もずくのネバネバ系の組み合わせで喉越し良い。
・枝豆真丈のみそ汁
→ふわふわの食感と時折混じる枝豆の食感と風味が初夏の味わい。
野菜の美味しさで生産者へ、ひいては食材への敬意を表したくなる。"いただきます"とは即ち"命を頂く"という事。現代人は日々に忙殺されていて普段はその当たり前の事象を脳裏に浮かべて食事をしているゆとりがないのが現実だ。しかしながら、本来それではいけない事も重々承知しているからこそ、食と真摯に向き合えるこの場で再認識する。無音の中で丁寧に咀嚼すると、滲み出てくる味わいにひとたび心を寄せる。すると、今ここに在る事への感謝と充足感で満たされるのだ。
●食べログ評価3.29(25件)
2025/06/17 更新
2025/05 訪問
私に還れる場所
【1999件目】
当方へ事前予約の上でお邪魔した。本当は月1で訪れたい良店なのだが、私用が相俟ってなかなか再訪が叶わず今日に至る。
昨今は暴飲暴食を自覚しているので、デザートは意図的にスキップ。なお、各種メニューの詳細は写真へ記載するが、3連小鉢に盛られた惣菜は下記の通りだ。
・漬物3種
→ダイコンのサワー漬け、カリモクの酒漬け、牛蒡の浅漬け
・筍と絹さやのみそ汁
→鰹出汁ベースの春めく味わい。
・人参の白和え
→2種類の製法で下処理した人参を使っているとか。何とも、芸が細かい。
・新じゃが麻婆
→ジャガイモを麻婆仕立てにする発想が新しいし、全く違和感がない。
・筍と春キャベツの煮びたし
→旬の名コンビに、くたくたワカメと後がけ鰹節で旨みをプラス。
・ピーマンと塩昆布
→ヘタを取り除いたワタ入りなのも、SDGsや一物全体論の観点から素晴らしい。
・炒り高野豆腐
→ダイスカットされた高野豆腐に、人参、玉ねぎ、グリーンピース、椎茸を炒り卵と一緒に。彩りも味わいもとても良い。
・旬魚の春ニラかけ
→生ニラをふりかけのように散らす、コレはありそうでなかなか見ない使い方。
かくして、刷新された皐月の魚御膳とご対面。写真に収めて、一口一口をゆっくりと味わう至福のおひとり様ランチ。口福が齎す幸福は、身体を作る細胞らの歓喜の声が聞こえてくるかのようで心身ともに労われている素敵な感覚に包まれる。
「心の洗濯に、いつでもおいでね」
心のデトックスができる場所があるって幸せ。
自然と感謝の念が芽生えてくる。
私にとって、ここはきっとパワースポットだ。
●食べログ評価3.24(25件)
2025/05/04 更新
2025/03 訪問
おさかなトやさシい出汁トやさいノ味
【1894件目】
旦那の私用が事の他早く片付いたらしく、上の子の降園前まで母のお暇の再来だ。時間的猶予はさておき、かなり嬉しい展開につき密かに通い詰めている当方へ事前予約の上でお邪魔した。本当は月1で訪れたい良店なのだが、私用が相俟ってなかなか再訪が叶わず今日に至る。
デザートは、ひな祭りに因んでか菱形を模した3色遣いのババロア。「映えるよ〜」と勧めて下さったが、如何せんデザートまで楽しむ程にゆとりがない。次いで明日に控えた暴食の機会も鑑みてすんでのところでデザートを思いとどまると、今回も泣く泣く魚御膳のみをお願いする事にした。
各種メニューの詳細は写真へ記載するが、3連小鉢に盛られた惣菜は下記の通りだ。
「アサリとブロッコリーの白味噌風白和え」
→白味噌ベースの白和え。ボイルブロッコリーとアサリ、赤と黄パプリカ入りが白に映える!
「大根餃子」
→薄くスライスされた大根に餃子餡が挟み焼きされたキッシュの様相な餃子。青じそが敷かれているのが色味もテイストもワザあり。表面にはたっぷりの香ばしい白&黒胡麻を乗せて。
「にんじんの春巻き」
→食感が楽しく、とにかく揚げたてが嬉しい。にんじん、とたけのこ、黒胡麻入り。
「ひじきと大豆のオイスターマヨ和え」
→ひじき、大豆、にんじん、千切り大根という和の素材を敢えて中世的な味でまとめ上げるのが流石の所業。
かくして、刷新された弥生の魚御膳とご対面。写真に収めて、一口一口をゆっくりと味わう至福のおひとり様ランチ。口福が齎す幸福は、身体を作る細胞らの歓喜の声が聞こえてくるかのようで心身ともに労われている素敵な感覚に包まれる。
来られてよかった。心からそう思わせてくれる静かなひとときに、何より感謝したいところだ。
●食べログ評価3.31(25件)
大盛り雑穀米。
「旬魚の黒酢餡がけ」 →旬の鮭に、たけのことにんじん、椎茸とえんどう豆の黒酢餡がかかった逸品。優しい味わいが、ほんと好き。
「沢煮椀」 →舞茸、椎茸、エンドウ、たけのこ、油揚げ、にんじんのお吸い物。
小松菜のあっさり煮 →小松菜、はんぺん?、春雨の優しいテイスト。
(左より) アサリとブロッコリーの白味噌風白和え、2色の胡麻と青じそ香る大根餃子、ひじきと大豆のオイスターマヨ和え、にんじん春巻き。
香の物3種。
食べたかったけど泣く泣く断念。
どうしても、月替わり魚ランチを選んでしまう。
2025/03/05 更新
2024/11 訪問
常連多数の意識高い系女子の隠れ家
【1722件目】
図書館で貸出不可の最新雑誌を熟読しつつ、遅めのランチ時間に入店。皆が一様におひとり様女子というのが、なんとも面白い(かくいう自身も、本日はおひとり様女子)
デザートはスイートポテトと言う事で迷いはあったが、家に上の子が掘ってきた大物のサツマイモが寝そべっている姿が脳裏を過った。次いで明日に控えた暴食の機会も鑑みてすんでのところでデザートを思いとどまると、今回はどうにか魚御膳のみをお願いする事にした。
かくして、刷新された霜月の魚御膳とご対面。写真に収めて、一口一口をゆっくりと味わう至福のおひとり様ランチ。口福が齎す幸福は、身体を作る細胞らの歓喜の声が聞こえてくるかのようで心身ともに労われている素敵な感覚に包まれる。
今があってくれてよかった。心からそう思わせてくれる静かなひとときに、何より感謝したいところだ。
●食べログ評価3.36(25件)
霜月の魚メニュー。
漬物3種盛り ダイコンの日本酒漬け ミョウガの甘酢 カリモクのサワー漬け
「舞茸の吸い物」は、雑味のない気品ある味わい。
「豆腐団子の木の子シチュー」は、包み込むようなほっこりする優しい味わい。柔らかく丸みのある食感と味わいは日々の棘を洗い流してくれるよう。
「焼き鯖の味噌煮」は甘辛く時にコク深いのはエノキとサバの旨みのおかげか。水菜のシャキシャキ感も加わって、フレッシュなサバの味噌を存分に楽しむことができようか。
(左上から)人参のピリ辛胡麻和え、蓮根とひじきの酢の物、青梗菜の卵炒め、里芋の梅ポテトサラダ。毎度ながら、様々な味覚を刺激する仕掛け満載。
11月のラインナップはこちら!
こんなメニューもらあるみたい。
拘りが詰まっている。
2024/11/04 更新
2024/10 訪問
小粋な女将の心のこもった小料理の数々
【1685件目】
念のため事前予約の上の再訪。早くに着いたので、図書館で貸りた本を読みながらしばし待機。定刻間際になって看板を出されたのを確認して入店した。1ヶ月以内の再訪だったためか、覚えて下さっていたようで嬉しい。
神無月のメニューに刷新されて、はたまたメインを魚でお願いした。前回は見送ったデザートもしっかり付けた。モンブランは無視できまい。
丸中汁の"マルジュウ"とは、薩摩藩の紋章に因んだとか何とか。今回の場合は、いわゆるサツマイモを指す。大ぶりの輪切りのサツマイモが鰹香る赤出汁から顔を覗かせた。
どれもこれも心のこもった丁寧な味わいに心がほぐされている。やさぐれている時に、自分を労われる食す薬とでも申し上げようか。家庭料理を超越した女将のセンスが光る品々だ。
常連にだけ配布する卵パックも進呈頂き、来月も来ることを口頭で約束して店を後にした。来月に母のお暇ができたら、真っ先に伺うとしようか。
●食べログ評価3.36(24件)
漬物3種盛りは、大根のサワー漬け、カリモリの焼酎漬け、ウリの日本酒漬け。どれも味わい深くて美味しいし、瓜などはメロンのような風味さえ窺い知れる。
小鉢3種は、(右から)ピーマンと木綿の梅味噌和えに焼き海苔を振りかけて、蓮根、にんじんの糸昆布煮、厚揚げとサヤインゲンの白和えににんじんと柔らかなカシューナッツを添えて。
秋茄子と茗荷のそぼろ餡。
麻婆冬瓜は、ほんのり豆板醤の優しいテイスト。
鱈の舞茸としめじの出汁あんかけ。コリコリ食感と、ふっくらプリッとした白身魚コラボが餡に乗せられて、魚なのに"にく"らしい仕立て。
丸中汁。
輪切りの大きなさつまいも入りに、ほっこりする。何だか、お月様のよう。
調子に乗って大盛り頼んでしまったが、なかなかの分量なので男性にオススメ。
デザートのモンブランプリン。ねっとり濃厚なプリンにダイスカットされた栗、モンブランペーストの中にも丸ごと栗がかくれんぼ、で大満足な味わい。スイーツは別腹とはよく言ったものよ。
駐車場はこちら。くれぐれも隣接する美容院の契約駐車場と間違えないように注意!(経験談)
2024/10/06 更新
2024/09 訪問
心身が清められる木漏れ日のような場所
【1652件目】
Tぽーとの抽選発表を確認してから買い周り後、本日の〆に訪れることにした当方。以前よりお気に入り登録はしていたが、なかなかご縁が持てずに今日に至った。
込み上げてくる郷愁と、包み込むような優しさの詰まった拘りが敷き詰められた和膳にはただただ感服するばかりで余分な言葉は要さない。他の方々は複数名で見えたが、ここは1人で来て大正解。
食によって蟠りがほぐれる瞬間を肌で感じた。ギラギラやギトギトした何かが洗われるような感覚。ただただ美味しい、今ある幸せを感じずにはいられない。疲労に苛まれる心身を解きほぐす至極の料理の数々にとにかく胸が熱くなった。沸々と湧いてくる"感謝"の文字。
普段不摂生な方、心身ともに疲れ気味の方、
四季折々を感じられる、手間暇かけられた料理の数々に、血の通った女将さんの言葉がけに癒されに行く日を今から心待ちにしている。
●食べログ評価3.35(23件)
長月の魚膳
自家製漬物3種盛り。
菊花椀。9月9日重陽の節句に因んだ一品。気品のある澄んだ味わい。
鱈の梅香味たれ。小ぶりながら身がふっくらとして、さっぱりとしつつも味噌のような麹のような深い余韻が残る印象。
萩豆腐。数種類の豆類にとろみがつき、その下は牛乳と寒天を半分ずつにして固めた丸山豆腐というものが使用されているらしい。
冬瓜の酢の物。ゆず風味で箸休めにちょうどいい。
(左から)ゴボウの塩おから、長芋とワカメのじゃこ炒め、千切り大根の利休煮。余計なものは入れない、素材そのものの美味しさを引き立てる製法が素晴らしい。"素"の大切さを教えてくれる。
雑穀ご飯。黒米、ひえ、あわ、と一緒に炊き上げる。粒感がしっかりしていて、よく噛むと味わい深くご飯だけでも箸が進む。
お茶も急須で提供される、麦茶のようだ。うさぎのあしらいも個人的にはポイントが高い。
長月のお魚メニュー。
こだわり。
牛すじどて煮もいつか食べたい。
2024/09/08 更新
【2328件目】
心身ノ栄養庫であり、私の隠れ家。いつもの如く、魚メニューを頂いた。
霜月
旬魚と青梗菜の黒酢餡
冬瓜の豆乳坦々スープ
ブロッコリーの昆布和え
南瓜豆腐
蓮根ときのこのキッシュ
舞茸のお吸い物
(+牛すじ煮込みを、テイクアウト※追加料あり)
女将曰く、今年いっぱいで店じまいとの事。紆余曲折あったが、その境遇がどこか自分と重なっていて他人事に思えなかった。年内に、再訪を誓って店を後にした。
●食べログ評価3.25(25件)