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夜の点数：5.0
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￥2,000～￥2,999 / 1人
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料理・味 -
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本当の自分に還れるBAR
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2025/05/24 更新
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【2033件目】
御サイトより事前予約の上で、2日目の〆に訪れる事にした。1人でバーを訪れるなど、およそ何年振りになろうか。逸る気持ちと緊張感を抱きつつ、徐ろに門扉を開いた。
落ち着いた照明と、しっぽりとした空気感に、高揚感を覚えた。時々上京しては希望を持って通っていた心地が僅かに想起された。とても懐かしいが、不思議と戻りたいとまでは行かない、この絶妙な心持ちはきっと現状に満足しているが故にだろう。
先駆けバースデーのサプライズに一杯ご馳走になり、自身はパッションフルーツを使った果実酒の創作ドリンクをお願いした。
大変に飲み易くてお酒を飲んでいるというよりは、むしろ濃いジュースを飲んでいる感覚だった。担当バーテンダーの方の趣味が面白い程に合致して、大いに話に花が咲いた。美味しいお酒をゆっくりと嗜みながら、自分の大好きを思い返すことが叶った楽しい時間だった。
普段はいろいろな柵に雁字搦めにされて、"私"に還る時間などを持つ事は難しい。でも、今日ばかりは違った。私という人は、本当はこんな事が好きだった。あれがやりたい、これがやりたい、わがままな子供みたいに、ただ欲望のままに自分が好きな事を追い求めて羅列できる。それが許された束の間の、本当の自分時間だった。
私だけではない、きっと家庭に収まっている男女の大半は間違いなく自我を押し殺して生きているに違いない。考えても仕方ない事に蓋をして考えないようにしているうちに、いずれ自分が何が好きだったか情熱が失われてしまう。感情を押し殺す事に慣れてしまうと、もうかつての自分が思い出せなくなる。そんな"生きる屍"にならないように、自分を顧みる時間を大切にしたいと強く思った次第。
学生時代、脇目も振らずに没頭した事にしばし思いを馳せてみては如何だろうか。瞳に焔が浮かび上がるはず。それが、きっと本当の貴方。
●食べログ評価3.70(381件)