水無月、みちのくの地にも新緑の眩しい季節が訪れた。
「じい、良い天気じゃのう。」
「はっ、行楽に出るにはもってこいの日和ですな。」
「青葉の緑が映えるのう。」
「殿のその御言葉、もしや陸前ダテ家の青葉城に赴くつもりではございませんでしょうな。」
ダテ家、鎌倉時代にダテと称したのに始まる。ムロマチ幕府より奥州探題に任ぜられている名門。戦国時代後期、マサムネの代に陸奥の南半分を征服した戦国大名である。
「察しがよいな、ちょっくら、仙台でも見てこようかの。」
「ははっ、直ちに戦支度、いたしまする。」
こうして、チカスエ軍2万5千は鬼首峠(国道108号)を越え陸前を目指した。
令和6年水無月の事である。
鬼首峠を越えたチカスエ軍は『あら伊達な道の駅』を突破。
仙台への道中、富谷にて『魁力屋富谷あけの平店』を攻略した。
これを聞いたマサムネは『青葉城』に籠城。
仙台に入ったチカスエ軍は『ANAホリデイイン仙台』に着陣。マサムネと対峙した。
「じい、仙台の街は人がごった返しておるのう。」
「はっ、流石は杜の都仙台、みちのく一の城下町にございますな。」
チカスエ軍は仙台の玄関口仙台駅の駅ビルエスパル仙台にて『イタガキジューススタンド』『治一郎』『菓匠三全』攻めた。
又、『牛たん利久富沢店』にて牛たんを味わった。
チカスエ軍は勢いのままに青葉城に進軍『青葉城下銘品館』『ちゅんちゅん堂』にてマサムネ軍と激闘をえんじた。
青葉城は、青葉山にある平山城で仙台城のことである。
激闘のさなか、マサムネより休戦の申し入れがあった。
「チカスエ殿、実は明日より仙台にて『東北絆祭り』がございます。戦いはこれまでにして、どうぞ我が仙台の街を見物して下され。」
「そうであったか、マサムネ殿、忙しい時に野暮なことをした。じい、兵を退くぞ。マサムネ殿、田舎者に免じてご無礼をお許しいただきたい。」
「チカスエ殿、我が青葉城の御城印帳と御城印をお持ち下され。」
「かたじけない。このような手土産まで頂き、只々己の矮小さを痛感する。」
チカスエはマサムネからのご城印を胸にしまい、『伊達政宗公騎馬像』前にて記念撮影、広瀬川を渡り、『櫻岡大神宮』を参拝。
ブルーインパルスを見る事もなく一路、マサムネの伯父モガミヨシアキがいる山形霞城を目指すのだった。