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昼の点数:5.0
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青春の味
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カロリー焼き この写真を見るだけで動悸する
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2023/06/16 更新
1984年、私は予備校生であった。お茶の水駅に隣接するビルの2階にあるこのお店。すれ違うのも難しい狭い急な階段を上がったところに四畳半くらいのスペースがあり、両側の壁に30cmくらいの幅の棚のようなテーブルが備えつけられていた。壁に向かって座り、荷物は足の間に置く。席ごとに小さなスポットライトの照明がついている。店の奥は金網越しにお茶の水駅のホームが見えた。
駿台予備校生でお金もなかった私にとって、カロリー焼きはたまに食べるご馳走であった。本当に美味しかった。
牛肉とタマネギをニンニク醤油で炒めたパスタで、これをおかずにライスをかき込む。意志より先に手が動いてかき込む。水を飲むことを忘れてかき込む…
今は皆それなりに偉くなってお金も困らないくらいは稼ぐようになっているだろうが、あの1984年の狭いお店でカロリー焼きを頬張った、あの感動にまさる食体験はそうそうないのではないか。かく言う私がそうなのだから。
2018年にたまたまお茶の水に来た時、ふと思い出してキッチンカロリーに足を運んだ。当時の記憶が蘇る。階段を上がった瞬間、血液が逆流するような感覚を覚える。1984年にタイムスリップしたように変わらない…(実際には変わっていたのかもしれません)カロリー焼きを注文して、目の前に運ばれた時、あまりのデジャブ感に動悸した。