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気品あるパティスリー、生命力あふれるフランス菓子
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タルトレット シングウ 540円(税抜)
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手前:アンブラッセ ドランジュ 480円(税抜)
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ダックワーズ 500円 わざわざこれだけ小さな紙袋に入れてもらえます
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2025/06/20 更新
福岡市中央区薬院のパティスリーです。久しぶりに訪問しました。
オーナーシェフの三嶋隆夫氏は帝国ホテルの料理飲料部に就職ののち、スイスのリッチモンド製菓学校に学び、南仏はニースの「ペシェミニョン」での勤務を経て、パリの「エルグワルシュ」、「アクトゥール」で修行を重ねられました。アクトゥールではトップパティシエとして従事し、女優のカトリーヌ・ドヌーヴを喜ばせたといいます。そして1980年に帰国、翌年「16区」を開店するに至りました。その後三嶋氏が創作した小判型のダックワーズが評判となり、フランスのパティスリーからオーナーシェフがやってきて作り方を尋ねられるほどになり、今や日本のみならずフランスでも小判型ダックワーズが広く作られるようになったということです。
プチガトーのサイズは小振りで上品なサイズで、値段も抑えられています。今回は初夏らしいブラッドオレンジのケーキを2種類と、ダックワーズを購入してきました。
タルトレット シングウ 540円(税抜)
福岡県新宮町のサンギーヌ(ブラッドオレンジ)を16区風に表現したタルトだそうです。契約農家から仕入れるというブラッドオレンジは濃い赤色の果肉が目にも華やかです。爽やかな甘さと柔らかい酸味が、ブラッドオレンジをこのケーキの主役たらしめます。タルトはパイ生地で、さくさくの歯触りとバターの風味が最高です。きれいに食べづらいお菓子ではありますが、重たいナイフとフォークで食べればたぶん上手く食べられるはず。
アンブラッセ ドランジュ 480円(税抜)
ブラッドオレンジとヨーグルトの香り高いムースです。ブラッドオレンジのムースの中央にはブラッドオレンジのジュレが入っていて、ボトムはピスタチオの生地でした。ムースは口溶けがよく、口の中でじゅわっと消える軽さです。果実はヨーグルトの風味とよく合います。上のタルトレット シングウもそうですが、このブラッドオレンジのケーキから、夏に向かっていく力強い生命力が感じられました。とっておきの初夏のお菓子だと思います。
ダックワーズ 500円(税抜)
三嶋隆夫氏が現代の名工を受章したきっかけとなった伝説のお菓子です。ひとつのパッケージに2個のダックワーズが入っています。透明のプラスチック皿に収められているので崩れることはそうそうないと思います。口に運ぶとアーモンドの香ばしく甘い香りがふわっと香ります。外側はさっくり、中はふわふわの食感で、口にへばりつくことは一切ありません。中にはさまれたクレームダマンドはなめらかでちょうどよい甘さです。エアリーなこの美味しさは、まさに16区のスペシャリテです。ダックワーズはプチガトーとは別に小さな紙袋に入れてくださるので、なんだか嬉しくなります。
時代に流されないお店の雰囲気もとても素敵です。お店の内装、お店の情報誌のレイアウト、1981年のオープン当初から変わっていない店名のロゴは、昭和~平成の街のケーキ屋さんを彷彿とさせます。焼き菓子のお菓子の包装も可愛らしいなぁと思います。
福岡を訪れた際にはぜひまた伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。