4回
2024/10 訪問
秋のHAGIさんのきのこのコースは最強です
季節ごとに友達とHAGIさんに通っている娘が、秋のHAGIさんのキノコのコースは最高だよ!とかねてから言っていたので、初めて10月下旬に娘のバースデーも兼ねてお邪魔しました。
大きな薪火が暖かく、シェフとマダムの心温まるおもてなしも相変わらずで、一生懸命美味しい料理を作ります!とシェフに言ってもらうと嬉しい気持ちになります。
日本酒も交えたペアリングは、料理に合わせて11種類ほど登場します。娘はいつもペアリングですが、私はシャンパーニュの他は味見して気に入った日本酒をグラスで頂きました。
計11皿ほどのディナーコースが16000円。シェフはいつも、「わざわざここまで来てくださることを考えたら値上げはできません」とおっしゃいます。これだけの内容を考えたら本当にリーズナブル過ぎるのですが。
★落花生 採れたての大きなのを薪で焼いてホクホク。
★大豆のパンナコッタ、毛ガニと爽やかなシャインマスカット、伊勢海老ソース いきなりの絶品!
★栗 熟成させてとても甘くなった栗を薪火で焼いて、野菜や栗のソースと和えて。みなが美味しい〜と叫んでいた
★太刀魚と天然の香茸
採れたてで硬直する前の新鮮な太刀魚は最高。ソースに入っている香茸の香りが素晴らしい。
★パンがここで出されました。天日干しの小麦とコスモス酵母のパン。発酵クリームを添えて
★松茸のフラン、魚のスープ キノコの香りが爆発しそうな一品
★秋刀魚、天然キノコのクロカワ、長兵衛という里芋、那須のソース
★川俣シャモ 天然キノコのミヤマトンビマイ。薪で中はジューシー、皮はカリカリに焼けたシャモ。ナイフで切ると肉汁が流れ出してしまうので、お箸では食べてくださいとのこと。この上ないジューシーさに感動!あっという間に完食です!!
★天然のキノコ、オオモミダケ。巨大なキノコで肉厚。アワビみたいで、噛むと瑞々しい不思議な食感。
★経産牛と天然の舞茸。ナツハゼのソース
★天然キノコのスープのおじや風 ナラタケ、クリタケ、ナメコ、本しめじなどなど。キノコオンパレード!
★栗だけで作ったマロングラッセ なんと細いマロングラッセを作る機械が導入されていました!
★美味しいこだわりのフルーツが最後に出るのも、いつものやり方です。今夜は秋月という梨
今夜で4回目の訪問でした。(娘は8回目)
初めて食べるキノコも多く、満喫させていただきました。ご馳走様でした!
次はどの季節に来ようかと、今から楽しみです。
2024/12/05 更新
2023/08 訪問
「鮮度」は「命の時間」。シェフのそうしたこだわりを再認識する料理にまた出会いました
いわきの「HAGI」さん。私の大好きなフレンチのお店です。
2回目の訪問時はレビューを挙げてなかったのですが、今回が3回目の訪問です。薪火を使うようになってからは2回目です。
食材に並々ならぬこだわりを持つシェフは、その鮮度も重視することを今回再認識した料理が色々登場しました。
一例を挙げるならグリンピースを使った料理です。よくある固い薄皮のついたシャキシャキのグリンピースとは全く別物の柔らかくて瑞々しい豆の味もしっかり香るグリンピースです。どう味わってもフレッシュでヘルシーを絵に描いたような野菜。
このグリンピースは採れたてを運んでくる車の中で薄皮まで剥いているそうで、それ程までして鮮度が落ちないうちにゲストに味わって欲しいのでしょう。その話はHAGIさんのファンである私にとって、ますます感動するエピソードとなりました。
「鮮度」は「命の時間」という事をシェフは最も重要視されているので、お店の近くに張り巡らされた大切なパートナーである食材の仕入れ先との繋がりを宝物のように大切に守っておられるのです。
今回はお盆の始まる前の日曜とあって、18時半一斉スタートでテーブル3つがゲストで埋まるディナータイムでした。
ソムリエールであり自らも「ワインが大好きでいっぱい飲みます。笑」というマダムは、さすがの素晴らしいチョイスでゲストを魅了します。1人で7人分のワインと水をどんどん注いで回り、もちろん料理のサーブの方も熱々のものを瞬時に提供するために忙しく立ち回っておられるのです。でも一組ごとに丁寧な料理とワインの説明も忘れません。
いつも感じるのが、シェフとマダムの本当に謙虚で優しい対応です。食べログのシルバーまで獲得した名店なのに、「うちなどが急にシルバーを頂けてビックリしています」「いつも遠いところをわさわさ来てくださって申し訳けありません」と何度も言われるのです。そういう低姿勢なところも大好きです。
今回はやはりHAGIさんの大ファンで友人とも来て5回目の娘が奢ってくれるというので、いそいそとやって来たのです。
ディナーコースはシェフの挨拶からスタートしました。「いい食材が色々手に入ったので、美味しいもの作りますからよろしくお願いいたします」なんだかワクワクしてきます。
⭐️トウモロコシのプリン。トウモロコシの形なのがユニーク。収穫後数時間以内に調理するから自然の甘さが強く味も濃い。私には結構ボリュームあり、
少し単調な食感なので、個人的な好みとして言えば中からコーンの粒が出てきたら嬉しいかも。
⭐️グリンピース
素麺の下に蟹の身とキャビア、柔らかい絶品グリンピース。これらを混ぜてお箸で頂きます。フレンチと日本料理のボーダーなど気にする方がバカげていると思える、とにかく食べやすくて美味しい一皿。
⭐️ホッキ貝
薪焼きされたホッキ貝にいわきのネギが散らしてあるシンプルなお皿。貝の新鮮さが命。こんな美味しいホッキ貝初めて食べました。ネギの香りの良さも存在価値を主張。
⭐️じゅんさい
今は2軒しかやっていないという天然のじゅんさいがたっぷり。噛みごたえもある。川俣シャモのコンソメに帆立と雲丹も散りばめて味の変化も楽しい。サラダのように見た目も美しい1皿。
⭐️カツオ
日戻りカツオの薪焼き。皮を薪で焼いてカリッと香ばしくタタキ風。緑のピーマンが赤になったのを発酵させたソースも良く合います。
⭐️フリットいろいろ
ズッキーニ、キタアカリ、オクラ、ヤングコーンの髭付き。揚げたて熱々の最高のフリット。これも天ぷらとも言えるけれど、火傷しそうに熱々のフリットは美味しければ何料理でもいい。超好み!
⭐️伊勢海老 モロヘイヤ
この辺りの海でも伊勢海老が獲れるんです、とのこと。薪で焼いているけれどミキュイ。近海のお魚を丸ごと擂り潰したソースも深い味わいで、パンを付けて食べたい!そう思った頃焼き立てのパンが登場です。朝採れたてのジャージー牛乳のバターも。
⭐️茄子としらす
伝統野菜の塩茄子を薪焼きに。香ばしさと瑞々しさが凝縮されます。これも朝採れたてのシラスをたっぷり載せて。
⭐️経産牛
サーロインとハラミを薪焼きに、シンプルにワサビで頂きます。
普通の牛は肉を食べるために穀物で急いで大きく育てているのに対し、ゆっくり育てている経産牛は牛肉としての旨味が全く違うとか。初めて知った経産牛の魅力です。
⭐️3つのデセール
パッションフルーツとパイ
まどかという完熟しても固い桃。私は柔らかい桃の方が好みです。
ジャージー牛乳のアイス。文句なしの美味しさ
⭐️カフェ
新鮮食材+薪焼き+温度管理の妙。それに日本料理のようなイノベーティブな要素も加わり、シェフの料理はまた進化を遂げておられるようでした。
同じレストランに何度も行くことは滅多にない私ですが、初めてHAGIさんには3度訪問しました。まだまだ何度も季節を変えて通いたいお店だと今回また再認識したのです。
2023/08/09 更新
2021/02 訪問
顔の見える生産者と繋がり、最高の食材を最高の料理法で提供。日本屈指のフレンチの名店ここにあり!
「HAGI フランス料理店」は、今では日本で屈指のフレンチの名店と呼ばれる存在です。超が付く高評価で予約が取り難いお店のひとつなのです。
オーナーシェフの萩春朋(はるとも)氏は、とても腰が低い感じのいい方でした。満面の笑顔で歓迎してくれ、オープンキッチンが声がすぐ届くほど近いので、簡単に会話ができるのもよかったです。お腹がいっぱいになってきたから量を減らしてくださいとか、いろいろ相談もしやすいのです。
話を聞くと、震災でとても苦労されたことがあらためてわかりました。2000年にオープンした最初のお店「ベルクール」はスタッフもたくさん雇っていた大きな店だったそう。それが2011年の震災でダメになり、2年間は仕事ができなかったのです。貯金がゼロになったこともあるとか。
「またいつ震災が起こらないとも限らない。命と向き合うことを意識しながら後悔しない生き方をしたい」そう考えて、2013年店名を「HAGI」と変えて、心機一転、奥様と二人でお店をやっていくことに。野菜を主役にした料理でこぢんまりした今のお店に路線変更をされたのです。
ほぼすべてを福島産の地産地消にこだわるものの、原発事故の影響で福島産の食材は何も使えなかった時期もありました。でも時が経ち今では大量仕入れを止めて、安全で高品質な野菜を育てている顔の見える生産者とタッグを組んで、いい食材を使い広めていかなくてはいけないと考えているそうです。
シェフの料理は今ではフランス料理っぽい濃厚なソースは一切使わなくなったとか。実際食べてみると、どれもがすっきり爽やかで重くない、けれども味わい深い逸品ぞろいなのです。
こだわりがすごいのが分かるほど、食材がとびきりいいのは特筆すべき点。最初に本日の食材はこれです、と見せてくれるので、いかに素晴らしい食材を使われるかがあらかじめわかって楽しみが倍増します。
ランチで11品18000円のコースを頂きました。
最初に出た鮑は驚くほどの柔らかさで、カリフラワーとアワビの煮汁の軽いソースも絶妙で出だしから魅了されます。
魚の骨も身もミンチにした出汁のスープ、魚を食べて育った鶏の卵のフラン、添えられたとれたての旬の海苔の香りもよく、「優しい」と唸る美味しさ。
1匹1600円以上するというブドウ海老は年3回しか水揚げしない貴重な品。3種類の塩を3等分して、海老の3つの部位にかけ味比べ。柑橘のベルガモットの皮も削ってかけます。甘くてトローリとした食感のエビと全く異なるウドの食感もいい組み合わせです。こんなに美味しいエビの食べ方があるとは!!
さっきまで活きていたという旬のズワイガニも出汁のジュレや菜の花、根セロリのクリームソースと一緒にお箸で頂きます。どの食材もこれ以上ないほどの美味しさです。
この後も鯖、メヒカリ、里芋、フォアグラ、スズキ、短角牛とそれぞれが主役となれるほどの存在感のある料理がズラリと勢ぞろいして登場したのです。ここでは書ききれない内容です。
大好きなパンは、焼きたて熱々でジャージーミルクのバターも添えて、肉料理の直前に待ちに待った末登場。本当はもっと早く出してほしいところでしたが、美味しいパンは食べ過ぎて料理が入らなくなることをシェフはよくご存じのようでした。
デザートに出た特大の苺のゼリー固めは甘くて最高。やはり重くないデザートは、コースの最後を締めくくるのにぴったりでした。
全てが極上と呼べる素晴らしい料理の数々に感嘆しかありませんでした。
幾多の苦難を乗り越えて、ここまで頑張って来られたシェフにエールを贈りたい気持ちでいっぱいになりました。
2021/12/01 更新
お花見を兼ねての東北食べ歩き。我が家の家族と食べ友さん+ワンコでいわきに向かいました。あいにくの悪天候で予想が外れて桜はまだ満開にはなっていなかったですが、目的はあくまでもお食事なので問題ありません。
前回は秋のキノコでしたが、この季節は山菜。5回目の訪問です。(娘は好き過ぎて10回目)東京ではお目にかからないいろんな山菜を出してくださいました。地元産のとびきり新鮮な魚介類との相性も抜群です。
お箸で食べる和の要素がますます強くなった印象です。新鮮で美味しい魚を生かすには、やはり和風が最高だから、こちらも嬉しいのです。洋のお皿の合間に挟まることで飽きが来ない構成です。あっさりしたものはフレンチなのに日本食と見分けがつかないイノベーティブな要素も見られます。
本日のメニュー約12皿 コース16500円(税サ別)
★キャベツ
春キャベツ入り湯葉饅頭、ソースもキャベツで作られている
★サヨリ
いわきで朝採れたてのサヨリ。見た目は和の様に透明感があり、ソースが蕪の葉と卵黄のミモザ風で、やっぱりフレンチ
★メヒカリ
薪火で炙り、発酵させた白菜と。キャベツのソース
★卵、海苔、のれそれ
採れたての魚のいい出汁でプランに。生海苔、上にのれそれを載せて
のれそれは穴子の稚魚。
★タコ、山菜(タラの芽、カタクリ、タカノツメ、コゴミ、セリ)ヘルシーな山菜勢揃い!
タコはマリネに。トラフグの生ハムも
★穴子
蒲焼
★山ウド
薪焼き チーズパウダー、味噌ソース
★メジマグロ
朝採れたてのメジマグロ(本マグロの幼魚)たっぷり掛けた海苔の香りも抜群
★タラの芽
シェフが育てている。フリットにして、かぶりつく
ここでしか食べられない一品
★小麦
無農薬天日干し小麦の自家製パン
★ヤナギガレイ、行者にんにく、亀の尾
リゾットにヤナギガレイの素揚げを載せて
★経産牛、さつまいも、イタドリ
さつまいもは焼き芋に!
★四代目徳次郎、牛乳、苺
待ってました!!期間限定かき氷の季節到来!
日本一美味しいと思うかき氷です。
かき氷とアイス、イチゴとイチゴのコンポート
★ハーブティー
洋の要素のお皿はソースがとっても凝っていて素晴らしいものが多く、その分濃厚なものもあります。私はお腹がふくれてしまって、途中でギブアップ寸前。HAGIではデザートのかき氷まで完食したいのに!
ここに来ると、少食なのがいつも悔しすぎる私です。