4回
2025/07 訪問
礒田にて、夏の恵みを織る
2年前、礒田さんでいただいた焼き鮎。
その日は個体も含めてとんでもない出来栄えで、場にいた全員が言葉を失いました。
そのとき礒田さんが仰ったのは
「この焼き鮎のレベルを、全品で出します」。
この一言を聞いてしまえば、もう通わずにはいられません。
そして今年7月。待ちわびた鮎の季節がやってきました。
毛蟹ともずく酢
旨味も香りも秀逸。もずくの酸味で清涼感が広がります。
太刀魚と新玉ねぎ
柔らかな旨味と新玉の甘みで、ここから一気に熱量が上がる。
うなぎ(天然・青森)
香ばしさ、脂ののり、香りともに申し分なし。大変良い鰻でした。
ぐじ唐揚げ
外は香ばしく、中はふわふわでジューシー。
とうもろこし
今年は甘みが際立ち、香りも濃い印象。
お造り(真子鰈)
旨味と歯ごたえが強く、たっぷり盛られていて嬉しい一皿。
鮎焼き
大ぶりの個体を絶妙な火入れで。香りが立ち、ふわふわの身に仕上がり、隣席の方も思わず「うまっ!」と声を上げるほど。
鱧
ふっくらとした火入れで、出汁がたっぷり染み込んでいます。
加茂茄子の炊いたん
塩梅が見事。
イチジク白和え
優しい甘みが口に広がる。
鮎出汁茶漬けを含むご飯
香り高く、夏の締めにふさわしい贅沢。
礒田さんの夏は、鮎を中心に据えながらも、毛蟹、うなぎ、鱧、加茂茄子といった季節の恵みを余すことなく引き出す構成。
確かな技術が、一皿ごとに感じられる時間でした。
これからも、四季折々の礒田さんを見届けたいと思います。
2025/08/10 更新
2025/05 訪問
にじみでてきた風格
今回もすべて美味しく、心から堪能しました。
白いかのそうめんから始まる構成は、さっぱりとした入り口。その後、徐々に熱量が上がっていく流れが見事。
生からすみの飯蒸し、はまぐりのお椀、絶妙な揚げ加減の天ぷら……そしてお造りで一度リセットされるような構成。さらに北寄貝のお椀、金目鯛の焼き物と茄子の一皿へと続き、最後はご飯のお替り大会。最後まで幸せな時間でした。
どのお皿も、火入れ・味付けともに素晴らしい。毎回、技術の確かさとセンスの良さに感動させられます。
変わらぬ店主、お弟子さんの情熱に加え、料理の構成・技術は確実に進化し続けていて、もはや独立直後とはまったく別のお店のようです。
次に伺う日が、また楽しみです。
2025/05/28 更新
2024/12 訪問
移転後初訪問 冬のパワーアップ礒田さん
転後、初めての訪問。
店内は以前よりかなり広くなっていて、トイレも男女別に。
何より、新しい店舗のことを嬉しそうに語る礒田さんの表情が印象的で、こちらまで温かい気持ちに。
どんな雰囲気になっているのか楽しみにしていましたが、料理が始まると、すぐに「礒田ワールド」は健在でした。
■ 雲子と聖護院蕪の椀(◎)
■ カラスミの飯蒸し(⭐︎)
半生の食感と余韻が絶妙。
■ 焼きすっぽん(⭐︎)
ジューシーで旨味が弾ける一品。
■ せりのおひたし(◎)
■ 香箱蟹(津居山産)(⭐︎)
“無限日本酒”。香り・味・余韻、どれを取っても極上。
■ 海老芋(富田林産)(⭐︎)
滑らかでミルキー、口溶けが忘れられない。
■ お造り(明石の鯛・白いか)(⭐︎)
味わい・包丁・盛り付け、すべてが高水準。
■ ぐじと湯葉の椀(⭐︎)
完璧な火入れと皮目の香ばしさ、出汁との一体感が見事。
■ 九絵の焼物(◎)
■ 炊き合わせ(◎)
■ ごはん・デザート
雲子から始まり、カラスミ、すっぽん、せり、蟹、海老芋、お造り、ぐじ、九絵……
一品一品に確かな技術が込められた火入れ、調味、構成。
冬の日本の味覚の醍醐味を、まさに堪能させていただきました。
また必ず伺います。
2025/06/19 更新
いやー、満足度が高かったです。
からすみは、そのままだと磯の香りが強く、最高の酒のつまみ。餅米と合わせると臭みが抜けて、甘さと香りが際立つ印象でした。
ふぐは身・皮・肝をセリと和え物で。食感と食べ方に遊びがあって楽しい。
ぐじは、これまでに加え、ふきのとうのほろ苦さと香りが加わり、甘さがより引き立つ。
明石の鯛は毎度旨味が濃く、部位ごとの食べ比べもできて嬉しい。
はまぐりのしんじょはふわっと軽く、蛤自体は食感を残しており、対比が面白い。
ぱつぱつの焼きふぐで酒を飲み
ふぐとだいこんの炊き込みご飯、すっぽんの雑炊まで通して、最後まで飽きない流れでした。
お腹パンパンでした。
季節の炊き込みご飯は、もしかして毎回の定番になったのでしょうか。やっぱり楽しいですよね。
1年前の構成よりも、さらに進化していると感じました。