2回
2024/12 訪問
葉巻の香りに包まれる、勝どきの異国バー「Snoopy」
勝どきの静かな一角、ふと気になって見上げた2階の扉。
その先にあったのは、まるで異国の空気が流れるシガーバー「Snoopy」。
階段を上がると、左手に個室、右手に6席ほどのカウンター。
カウンターには一輪の赤いバラがそっと飾られていて、それだけで空間がぐっと引き締まっていた。派手じゃないけど、ちゃんと記憶に残る
そんなセンスがいい
この日はシーバスリーガルのハイボールを注文。
大きな氷がカランと音を立て、琥珀色がゆっくりとグラスの中で揺れる。ふと視線を上げると、マスターがハットをかぶってカウンターの向こうに。
まるで映画のワンシーンみたいで、静かに絵になる人だった。
タバコも葉巻も吸わないけれど、思い切って「大丈夫ですか?」と聞いてみたら、「もちろん」と笑って窓側の席をすすめてくれた。
その自然な気遣いがなんとも心地よくて、すっと気がゆるんだ。
ずっと気になっていた“パイプ”の話も、吸わない私に向けて丁寧に教えてくれて、葉の種類や香りの違い、器具のことまで、どれも新鮮でおもしろかった。知らない世界をちょっとだけのぞけたような夜。
「Snoopy」という店名は、実はマスターの本名だと知って驚き。フルネームを聞いたら、思っていた以上に長くて…正直、覚えられなかった(笑)
常連さんたちが静かに葉巻をくゆらせる空間。落とされた照明と控えめな音楽が、空気にふわりと馴染んでいた。煙が苦手でも、なぜか居心地がいい。空間づくりのうまさと、マスターの距離感がその理由かもしれない。
葉巻やパイプに詳しくなくても、“知らなくていい心地よさ”がここにはある。むしろ、知らないことを面白がれる余白がある。
また、あのバラのあるカウンターに座りたくなる。そんな静かな夜を、あなたにも。
2025/07/24 更新
勝どきの路地裏にあるBARスヌーピー
2度目の訪問は前よりも迷わずにドアを開けられた
この日はカリラを水割りで
スモーキーさがやわらかく伸びて氷の溶け具合も絶妙で最後まで香りを楽しめた
そして初めてパイプを購入
マスターが丁寧に教えてくれて火をつける瞬間の緊張感も心地よかった
煙がふわっと広がるとカリラの余韻に不思議とよく合って、時間の流れがゆるやかになる気がした
カウンターには前と同じハット姿のマスターが変わらず迎えてくれる安心感がある一方で新しい体験を後押ししてくれる懐の深さもある
前回の“発見”が今回は“挑戦”に変わって次に来るときはまた違う一杯と出会える気がする
素敵な空間でした