6回
2025/01 訪問
ホントの京料理と祇園の芸妓さん舞妓さん
京都を名乗るお店は数多くありますが、老舗を名乗るには300年だとか。なかでも1716年創業の美濃吉は別格。某車屋の星とかランキングとか流行りとか関係なく存在感があり、京都の内輪の人が行く店。今日の特別懐石も全国からの最高の食材を使ったお料理。寒鰤も鮪もですが、写真の献立みて手が震えました。で、なんといっても懐石料理というと最初のメイン、お椀です。京料理らしい白味噌の雑煮。伊勢海老が贅沢に使われていたし、素人なりに何に感動していいのか茫然自失でパクパク食べてしまいましたよ。美味しかった等々恥ずかしくて書けません。ユネスコ無形文化遺産「和食」特におせち(今日まだ新春)、を守る老舗、料理長、女将、店長他みなさんに感謝。
そんな滅相もない店なのに新宿みのきちは、芸舞妓さんまで連れてきてくださってありがたい。祇園東のお茶屋さん叶屋から来てくれた芸舞妓さんに舞い上がってしまいました。やはり人気芸妓さんの舞、所作、眼差しに揺さぶられる心がありました。お若いのに芸事で生きる人生をリスペクト。またベテラン芸妓さんが張りのある唄と安定の三味線に合わせて、お座敷、祇園、京都、日本文化を守ってこられた人生に感謝。
味、コスパ、自分が「していただいた」サービスだけで、分かったかのようなコメント書く自分が恥ずかしくなりました。そりゃ京都の人にナンカ言われる、婉曲表現すぎて分からない恥ずかしい人間ですが。
2025/02/10 更新
2023/09 訪問
秋待てず松茸懐石いったらとんでもないご馳走だった
大きな松茸を目の前で炭で焼いてくださいました。香りがたちます。香りのご馳走。すだちと割醤油で美味しく食べてしまい、無くなってしまってため息が出ました。
いつも楽しみにしている前菜は、秋づくし。八寸のお盆に、満月にススキが敷かれ、鈴虫の籠に見立てた中には月のうさぎに見立てた前菜が隠れていました。床のカゴの中で本物の鈴虫が鳴いています。すごい
子持ち鮎がぷっくり美味しいので、塩焼きでいかがですかと途中でお声掛けいただき、別メニューにあるのを追加してくださいました。さらに誕生日サプライズをありがとう。作りたて豆腐に梅でメッセージが書いてあり、びっくりしました。そんなこんなサービスが素晴らしい美濃吉です。
鉢物は、小かぶらや手まり湯葉。京料理らしい味わいとひと手間かかった丸めてある手毬湯葉。お椀の松茸と甘鯛のお椀が菊花葛仕立てでしたが、香りも味わいも閉じ込めた葛仕立てがやっぱり違います。お椀や鉢物の良さが美濃吉ならではと今更ながら思います。
神戸牛照焼きはもちろんですが、秋茄子や万願寺とうがらしの美味しさに驚きです。野菜が全然彩りや添え物の脇役じゃない。
お食事に、土鍋炊き松茸御飯に松茸土瓶蒸し。それ自体は、珍しくもないと偉そうに言えるかもしれませんが、ぜひ召し上がってください。美味しい。さらに土瓶蒸しのおつゆを松茸御飯にかけて最後までクライマックスを盛り上げてみてはいかがでしょうか。松茸特別懐石なんて平凡な贅沢なのかといえば、とんでもなく美味しいご馳走でした。心からのご馳走様
前菜 松茸と水菜のお浸し
松茸さくさく揚げ
鱧の子玉〆 うさぎ長芋
クリームチーズ味噌漬
海老菊花寿司
紫ずきん 蓮根せんべい
お椀 松茸と甘鯛のお椀
菊花葛仕立て 豆富
向付 鯛 とろまぐろ 湯葉
しまあじ
うなぎの握り
旬菜 松茸炭火焼
すだち 割醤油
鉢物 小かぶら 手まり湯葉
南瓜 三度豆
銀あんかけ 生姜
焼物 神戸牛照焼き
秋茄子 とまと
万願寺とうがらし
食事 土鍋炊き 松茸御飯
松茸土瓶蒸し 香の物
水物 甘味 お薄
前菜 満月にススキ。鈴虫のカゴに、海老菊花寿司、クリームチーズ味噌漬(左の月)、うさぎ長芋
お椀 松茸と甘鯛のお椀、菊花葛仕立て 豆富
向付 鯛 とろまぐろ 湯葉 しまあじ うなぎ握り
誕生日サプライズ 作りたて豆腐に梅でメッセージ
松茸を目の前で炭火焼き
旬菜 松茸炭火焼 すだち 割醤油
子持ち鮎の塩焼き
鉢物 小かぶら 手まり湯葉 南瓜 三度豆 銀あんかけ 生姜
神戸牛照焼き 秋茄子 とまと 万願寺とうがらし
甘味にフルーツと葛切り
鈴虫が床のカゴの中で鳴いていた
ススキと満月の器に薄茶
前菜 松茸と水菜のお浸し(右上)、真ん中の皿に、松茸さくさく揚げ、鱧の子玉〆、紫ずきん 蓮根せんべい。上の鈴虫の籠に見立てた中にも前菜が。 右下にはお猪口に入った松茸酒
2024/07/28 更新
2023/05 訪問
粟田口コースは初夏の彩り
粟田口コースが気にいっています。みのきち粟田口コース皐月は初夏の彩り。五月を表現する楽しい前菜から始まり、旬菜の若鮎は六月の解禁目前ですが(笑)いよいよ季節。
若鮎塩焼二丁、たで酢。骨もすべてサクサクとして美味しい。串を回しながら刺して立体感が出るよう火鉢で目の前で焼き上げる職人技も美しい。もう一つ焼物として常陸牛照焼。牛肉ではあってもステーキと全く違う肉料理になる和食は美味しいです。
食事に名物うなぎ御飯、赤出汁。懐石料理が初めての方がいたので、最初のメインであるお椀、野菜炊き合わせの鉢物、そして最後の味噌汁の流れを説明させていただきました。
最後の甘味として、フルーツだけでなく、くずきりとお薄(抹茶)を必ずいただきたいです!来てよかったと満足する瞬間です。
2025/05/29 更新
2023/01 訪問
祇園から舞妓さん芸妓さんが来て会食
芸舞妓と懐石料理を楽しみました。場所は新宿住友(三角)ビルの二階にひっそりとある「みのきち」です。昼と夜それぞれ、25人が畳の広間の椅子席に座りました。コロナ禍が落ち着いて、久しぶりに開催されたイベントだそうです。
食事の途中、舞妓の真美さんが祇園小唄を踊り、京舞井上流の名取、芸妓の小りんさんが京の四季を踊ってくださいました。トラトラというお座敷遊びも全員が体験しました。芸妓さんがお酌してくれて、おしゃべりし写真を一緒に撮ってもらえました。
祇園に行っても一見さんには不可能な宴会でした。京都に本店があるとはいえ「みのきち」すごい。千円だったかで年会員になるとイベントのお知らせがきて、ドリンク飲み放題で芸妓舞妓さんと触れあう会席に参加できます。味はいつもの美濃吉以上。舞い上がってしまい、超高額な食材を使っていたかお料理とじっくり向き合うどころじゃなかったかもですが、それで2023年1月のときは追加料金などが発生せず、三万円くらいでした。新幹線代くらいですから、コスパ最高。
2023/06/10 更新
海外で同じ業界で学びをともにした旧友。任地が近く、赴任の飛行機が偶然お隣だった35年前のご縁。コロナ禍の前以来です。
粟田口コースが気にいっています。みのきち粟田口コース皐月は初夏の彩り。2年前の五月にも同じコースを食べましたが、いろいろ違っていて楽しかったです。
五月を表現する兜の形をした小鉢や菖蒲を使った楽しい前菜から始まりました。今日一番の収穫は、5月らしく鯉(こいのぼり)を使っていたこと。懐石料理のメインであるお椀が、名物鯉こく汁だったのです。予約電話した時に、鯉が出ることにに怯みましたが、「美濃吉の鯉こくの調理法は〜なのでぜひ一度」とお勧めいただきました。食べて友とこれは違うねと驚き、初めてにして美味しい勉強になりました。なにより初老になった友とお互いの人生を考えさせられる学びがおもしろかったです。
旬の味覚を贅沢に盛り込んだ『粟田口』/ 5月
前菜 伊勢海老具足煮 鯛粽寿司 小鮎南蛮漬
ふきちりめん 太刀魚塩焼 ふくさ卵
スナップエンドウ もろみ味噌
お椀 名物鯉こく汁 針ごぼう 木の芽 山椒
向付 鯛 本まぐろ 鱧切り落とし 湯葉
旬菜 活岩魚塩焼き 酢取りみょうが レモン
鉢物 常陸牛と丸茄子みたらしあん
強肴 冬瓜 生姜 糸がき うすい豆
食事 名物 うなぎ御飯 香の物 赤出汁
水物 甘味 お薄