3回
2025/03 訪問
野菜の概念を変える究極の天麩羅
海老の頭の素揚げ
才巻海老の天麩羅
タラの芽(山形県産)の天麩羅
スナップエンドウ(愛知県産)の天麩羅
金目鯛(銚子産)の天麩羅
白魚(茨城県産)の紫蘇巻き天麩羅
アスパラガス(山形県産)の穂先の天麩羅
アスパラガス(山形県産)の茎の天麩羅
蛤(九十九里産)の天麩羅
独活の新芽(長野県産)の天麩羅
筍(熊本県産)の天麩羅
左:行者大蒜(山形県産)の葉の天麩羅 右:行者大蒜(山形県産)の茎の天麩羅
箸休め
穴子(対馬産)の天麩羅
赤茄子(熊本県産)の天麩羅
才巻海老の天麩羅
ジャガイモ(キタアカリ)の天麩羅
お食事
煎茶
2026/01/27 更新
2024/07 訪問
全国トップクラスの天麩羅
2024年7月中旬時点で食べログ評価4.27、非会員制・非紹介制で普通に予約ができる店としては首都圏でも一二を争う評価を受けている天麩羅の名店に2度目の訪問。夜は6席までだが、今回は5人だったのでまたもや貸切状態。自分だけ一足先に到着したので大将にお話を聞きながら待つことに。
大将曰く、臭みを抜くと同時に魚にストレスを与えないよう、穴子は5日前から水槽で泳がせているそう。随所に拘りが感じられ、接客もまた素晴らしかった。辛味が一切ない大根おろしは、まな板ほどもあるおろし金を使っているそうで、実物を見せていただいた。全ての食材の繊維を把握し細かく調理方法を変えるという労力の掛け方に感服した。
■いただいたものは以下の通り(以前いただいたメニューの感想は原則割愛)(特に美味しかったものには☆を付けています)
◆☆海老の頭の素揚げ
◆☆海老の足の素揚げ
◆才巻海老(種子島産)の天麩羅
◆オクラの花の天麩羅
ちょうど良い粘り気とオクラの風味が複雑かつ上品な味を創り上げていた。
◆鷹峯とうがらしの天麩羅
見た目からは想像がつかないほど柔らかく、肉厚でジューシーな一品。とうがらし特有の香り高さがある一方で、辛味は一切ないのが不思議。
◆鱚の天麩羅
白身魚とは思えない芳醇な旨味と甘味を感じた。ホクホクの身とジュワっとした衣の相性が抜群だった。
◆新蓮根の天麩羅(上から2節目)
ここまでジューシーで食感の良い蓮根は初めてだった。程良い土の香りが心地良い一品。
◆☆アオリイカの紫蘇巻き天麩羅
烏賊の中では白イカ(剣先烏賊)と並ぶ高級食材として知られているアオリイカを初めて食べることができたが、期待以上の味わいだった。思った通り紫蘇との相性はピカイチで、紫蘇の香りが烏賊の風味を邪魔しない絶妙なバランス。さらに、寝かせたものであるため烏賊とは思えないほど柔らかく、噛み切るという作業を必要としなかった。烏賊の概念が変わったとともに、この日最も衝撃を受けた一品。
◆ヤングコーンの天麩羅
ヒゲを食べるのは初めてだったが、香ばしさとサクサクの食感が相まってやみつきになる美味しさだった。身の部分を食べると、上質なヤングコーンの風味と甘味が口の中に広がり、一品の満足度とはとても思えないレベル。
◆稚鮎(木曽川産)の天麩羅
一口噛んだ瞬間、鮮烈な苦味が口内を駆け抜けた。柔らかな食感に驚かされた。
◆☆トウモロコシ(イエローサブマリン)の天麩羅
2層重ねて揚げるという高度な技術が見える一品。一粒の甘さと香ばしさが際立っており、トウモロコシ好きには堪らない天麩羅。
◆☆赤茄子(肥後紫)の天麩羅
醤油との相性が抜群で、口に入れた瞬間身がとろけて水分と旨味が溢れる、茄子を食べているとは思えない味わい。200種類以上ある茄子の品種から天ぷらに合うものを選んでいるそうで、並々ならぬこだわりが感じられた。茄子特有の後味の悪い感じが一切しないことも衝撃的。
◆箸休め:玉子豆腐
薬味がふんだんに盛り込まれ、冷たさが心地良い非常に夏らしい逸品。茗荷はあまり好きではないが、風味はそのままに苦手な辛味が全くなく、滑らかな玉子豆腐や爽やかな葱、旨味が閉じ込められた出汁のジュレと相性抜群だった。食材の良さを引き出す技術には毎回脱帽である。
◆穴子の天麩羅
◆才巻海老(種子島産)の天麩羅
◆☆薩摩芋(紅はるか)の天麩羅
正に絶品。超上質なスイートポテトともいえる純度の高い甘味が口内に広がり、薄めの衣と非常にマッチしていた。
◆お食事:白海老(富山産)の天丼、摘果メロン、柴漬、☆蜆(涸沼産)の赤だし味噌汁
才巻海老とは少し風味が異なる白海老の天麩羅がタレと絡んで絶妙な美味しさだった。
◆水出しの煎茶
1時間もの間水出しされており、すっきりとした渋みが心地良い。程よい冷たさが夏にぴったりな〆。
個人的に通い続けたい名店の一つ。
海老の頭の素揚げ
海老の足の素揚げ
才巻海老(種子島産)の天麩羅
オクラの花の天麩羅
鷹峯とうがらしの天麩羅
鱚の天麩羅
新蓮根の天麩羅(上から2節目)
アオリイカの紫蘇巻き天麩羅
ヤングコーンの天麩羅
稚鮎(木曽川産)の天麩羅
トウモロコシ(イエローサブマリン)の天麩羅
赤茄子(肥後紫)の天麩羅
箸休め
穴子の天麩羅
才巻海老(種子島産)の天麩羅
薩摩芋(紅はるか)の天麩羅
お食事
水出しの煎茶
2026/01/27 更新
2024/01 訪問
至高の料理と心安らぐサービス
2024年1月中旬時点で食べログ評価4.22、天麩羅部門7位(関東では5位)、TABELOG AWARD BRONZEを2年連続受賞、Google評価4.4という全国でも指折りの名店。
本来昼は4人までだが3人分の予約があれば予約を打ち切っているらしく、まさかの貸切状態に。洗練され落ち着いた雰囲気と同時に居心地の良い暖かさを感じる店内だった。
■飲み物
◆100%リンゴジュース
すっきりとした味わいで非常に飲みやすく、料理を邪魔しない甘さが非常に良かった。
◆焙じ茶
落ち着く味わいで温度もちょうど良く、今まで飲んだ中で1番の焙じ茶だった。
■いただいたものは以下の通り(特に美味しかったものには☆を付けています)
◆☆海老の頭の素揚げ
噛んだ瞬間に海老の旨味が溢れ、食感を含めて超上質な海老せんべいを食べているようだった。
◆才巻海老の天麩羅
口の中で溶ける軽い衣とプリプリとした海老の相性がとても良い。海老の尻尾をちゃんと食べたのは初めてだったが、海老の風味が口内に広がるとともに、パリパリとした食感を味わうことができた。
◆菜の花の天麩羅
菜の花特有の辛味が元々得意ではなかったが、辛味どころか雑味も一切なく非常に食べやすかった。
◆蕪(あやめ雪)の天麩羅
程よい甘味に加えてホクホクとしたカブの柔らかさが印象的。
◆金目鯛の天麩羅
鯛はもっと淡白なイメージがあったが、厚めの衣と合わさって想像以上に旨味が凝縮されていた。
◆蕗の薹の天麩羅
苦味があると大将から説明を受けたので少し身構えていたが、一度噛んだ瞬間から爽やかで軽やかな苦味が口に広がり、後味もさっぱりしていて驚いた。「苦味を純粋に楽しむ」という新たな食の体験ができた。
◆☆芽キャベツの天麩羅
本来の瑞々しさに対して焦げ目の部分の香ばしさが良いアクセントになっていて奥深い味わいに昇華されていた。
◆白魚の紫蘇巻き天麩羅
紫蘇の天麩羅は昔から好きだったが、揚げの技術や白魚との組み合わせでここまで美味しくなるのかと驚いた。
◆☆真鱈の白子の海苔巻き天麩羅
濃厚でクリーミーなジュースを飲んでいるかのような感覚。海苔は一番摘みの海苔が使われていて、口どけが良く白子との相性が抜群だった。最も印象に残った一品。
◆百合根の天麩羅
糖度が24度と非常に高い一方、苦になる甘さではなくすっきりとした甘さでとても食べやすい。
◆☆牡蠣の天麩羅
牡蠣は好きだがエグ味だけは得意ではなかったので、エグ味の一切ない濃厚な美味しさに衝撃を受けた。フライではなく天麩羅で食べることで牡蠣本来の旨味を存分に味わうことができた。
◆下仁田葱の天麩羅
芳醇なねぎの香りが食欲を刺激し、自然と箸を伸ばしていた。葱の旨味と甘味がじんわりと広がって心地良い。
◆箸休め:海老芋、さやえんどう、助子
それぞれ異なる食感で非常に楽しめる構成。海老芋は里芋より粘り気が少なく食べやすかった。
◆穴子の天麩羅
サクサクの衣とホクホクの身の相性が素晴らしい。尻尾の方はさっぱりとした味わいで、腹の部分は厚みがあってしっかりとした衣を纏っていた。臭みが全くなく、旨味の調和を楽しむことができた。
◆才巻海老の天麩羅
最初の方に出てきたものと同じ海老の天麩羅だが、他の天麩羅を揚げた油を使うことで1本目よりも香りとコクが出ており、また違った味わいを楽しめた。
◆☆ジャガイモ(メークイン)の天麩羅
今まで食べたどのジャガイモよりも甘味が強く、皮も違った旨味が詰まっており非常に美味しかった。
◆お食事:帆立と新玉葱と蓮根のかき揚げ天丼、☆蜆の赤だし味噌汁
それぞれの天麩羅が別々になっていることで、一体となっているかき揚げよりも素材の味をより楽しむことができ、しっかりとした食感の米と相俟って量以上の満足感を味わえた。
赤だし味噌汁はこれまで食べてきた味噌汁のどれよりも重厚な出汁の旨みを感じることができた。余韻が特に素晴らしく、ずっと飲んでいたいと思えた。
◆煎茶
苦味や渋味が一切なくとてもすっきりとした味わいで〆として最高だった。
大根おろしは全く辛くなく、いくらでも食べたいと思えるほど美味しかったので無限につまんでしまった。
上質な胡麻油を用いて低温で揚げられているため、全ての天麩羅に対しそれぞれの素材の味を一番活かす調理になっているだけでなく、食後も全く重いと感じなかったことが衝撃。天麩羅の概念が完全に書き換わるほどの美味しさだった。
最高の料理とホスピタリティに胸を打たれたひと時だった。
海老の頭の素揚げ
才巻海老の天麩羅
菜の花の天麩羅
蕪(あやめ雪)の天麩羅
金目鯛の天麩羅
蕗の薹の天麩羅
芽キャベツの天麩羅
白魚の紫蘇巻き天麩羅
真鱈の白子の海苔巻き天麩羅
百合根の天麩羅
牡蠣の天麩羅
下仁田葱の天麩羅
箸休め
穴子の天麩羅
才巻海老の天麩羅
ジャガイモ(メークイン)の天麩羅
お食事
2025/07/09 更新
3度目の訪問。
■いただいたものは以下の通り(以前いただいたメニューの感想は原則割愛)(特に美味しかったものには☆を付けています)
◆☆海老の頭の素揚げ
◆才巻海老の天麩羅
◆タラの芽(山形県産)の天麩羅
天然ではなく原木栽培のものらしく、エグ味が全くなかった。しかし、柔らかく食べやすい一方で、「山菜の王様」の異名に相応しい力強い風味を感じられた。
◆スナップエンドウ(愛知県産)の天麩羅
焦がしによって香ばしさがプラスされており、食材本来の甘味と相俟ってスナップエンドウとは思えない美味しさとなっていた。
◆☆金目鯛(銚子産)の天麩羅
衣はサクサク、身はしっとりジューシーで旨味が強く、淡白なはずの白身魚とは思えない一品だった。以前こちらで食べたものより美味しく感じた。間違いなく人生一の金目鯛。
◆白魚(茨城県産)の紫蘇巻き天麩羅
◆アスパラガス(山形県産)の穂先の天麩羅
春のアスパラガスの中でも特に太いという「甘えん坊」をいただくことができた。この後出てくる茎とはまた異なる火入れをしているという拘り具合が凄まじい。ジューシーでアスパラガスの香りが心地良く感じられる一品だった。
◆☆アスパラガス(山形県産)の茎の天麩羅
断面を見てわかる程のとてつもない水分量で、今まで食べてきたアスパラガスとは次元を異にする柔らかさ・甘さだった。普段口にするアスパラガスの茎の筋っぽさや硬さは、大きさや部位ではなく個体の水分量によるのだそう。正にアスパラガスの概念が変わった一品。
◆蛤(九十九里産)の天麩羅
殻を外さずに揚げることで、殻部分が受け皿となって水分と旨味を逃がさず閉じ込めることができるそう。磯感のある風味とコリコリとした食感がGood。
◆☆独活の新芽(長野県産)の天麩羅
新芽なので通常の独活とは異なり、白ではなく緑色をしている。先の方はサクサク食感で食べやすく非常に好み。茎の部分はタラの芽以上に香りと風味が力強く、山菜の良さを存分に味わうことができる。一品で2度楽しめる素晴らしい満足感だった。
◆筍(熊本県産)の天麩羅
筍は出汁で炊いているそうで、優しい出汁と筍の風味が非常にマッチしている。
◆☆行者大蒜(山形県産)の葉の天麩羅、行者大蒜(山形県産)の茎の天麩羅
行者大蒜は初めて食べたが、大蒜の香りと風味が強く感じられるのに大蒜とは違う野菜であると知ってとても驚いた。特に茎の部分は一段とパンチのある風味だったが、くどさは全く無く余韻の心地良ささえ感じる程だった。
◆☆箸休め:出汁のゼリー固め、ズワイガニ、甘海老、湯葉、アボカド、紫蘇の花、紫蘇の新芽、山葵
出汁によって旨味がプラスされた多様な食材が楽しめる一品。紫蘇と山葵が味を引き締めて良いアクセントになっている。中でも甘海老のプリプリした食感と甘味が際立っていた。
◆穴子(対馬産)の天麩羅
◆☆赤茄子(熊本県産)の天麩羅
◆才巻海老の天麩羅
◆ジャガイモ(キタアカリ)の天麩羅
2時間半以上揚げているそうで、ジャガイモの自然な甘味が引き立っていた。
◆お食事:芝海老と帆立と蓮根のかき揚げ天丼 海苔天添え、芽キャベツの昆布漬け、広島の柴漬け、☆蜆(涸沼産)の赤だし味噌汁
かき揚げは様々な食感が楽しめるもので、海苔天のすっきりとした磯感も素晴らしかった。
◆煎茶
野菜を別の次元へと昇華させるこの店の天麩羅には毎回驚かされる。確かな目利きと火入れの技術に裏打ちされた至高のコースを今回もいただくことができた。
季節としては春夏冬に行ったので、次回はできれば秋に来て異なる旬の味覚を味わいたいと思う。