くるみことさんが投稿したグリル 小宝(京都/東山)の口コミ詳細

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くるみこと気まぐれ日記

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グリル 小宝東山、蹴上/洋食、オムライス

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/09 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

絶品、この言葉に尽きる街の洋食

京都・岡崎の穏やかな街並みに、いつも人の列が絶えない洋食屋がある。その名も「子宝」。暖簾をくぐる前から、香ばしい匂いが風に乗って漂ってくる。まるでその香りに導かれるように、地元客も観光客も吸い寄せられていく。行列は必至——だが、一度味わえば、並ぶことすらも一種の儀式のように思えてくる。

看板メニューのオムライスは、まさに“洋食の理想形”。大盛りにすると、まるでふわりと盛り上がった黄金の山。だがその中身は繊細で、ケチャップライスと玉子が絶妙な呼吸をしている。見た目のボリュームに反して、口当たりは軽やかで、スプーンが止まらない。大味ではなく、むしろ計算し尽くされた優しさに満ちている。

続いて、ハンバーグ——いや、「ハンバーグステーキ」と呼ぶのが正しい。ナイフを入れた瞬間、肉汁が溢れ、香ばしい香りが立ち上る。その旨みは、舌ではなく脳に直撃する。ステーキ以上の満足感があり、食後に思わず背もたれにもたれたくなるほどの幸福感に包まれる。

だが、この店で真に心を奪われたのは、ヤキメシだ。見た目こそ素朴、だが一口食べた瞬間、言語化を拒むほどの“うまさ”が押し寄せる。香ばしい油の香り、絶妙な塩加減、そして米粒ひとつひとつに宿る魂。頬張るたびにドーパミンが弾け、ただただ「うまい」という感情だけが残る。理屈ではなく、身体が反応する味——そんな料理がこの世にどれほどあるだろう。

「子宝」は、京都の洋食文化の底力を感じさせる一軒。店を出た後も、唇に残るソースの香りが、いつまでも食欲の余韻を呼び覚ます。

2025/10/18 更新

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