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伯楽家常菜北野白梅町、等持院・立命館大学衣笠キャンパス前、龍安寺/中華料理
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夜の点数:4.0
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 4.3
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|サービス 3.8
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|雰囲気 3.7
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|CP 4.2
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.3
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| サービス3.8
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| 雰囲気3.7
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| CP4.2
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| 酒・ドリンク- ]
教えたくない京都中華
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2025/11/18 更新
京都・北野白梅町の静かな住宅街を歩いていると、ぽつりと灯る温かな明かりが目に入る。「伯楽家常菜」と書かれた看板は、まるで町の片隅に仕掛けられた“異世界への扉”のようで、その前に立つだけで胸がそっと高鳴る。ふと耳を澄ませば、中華鍋の澄んだ音が風に混じり、誘うようにこちらへと手招きしてくる。
暖簾をくぐれば、肩肘張らない空気の中に、丁寧な仕事の気配が漂う。まず驚くのは、その価格とクオリティのバランス。どの皿もしっかり作り込まれていて、料理人の矜持が皿からふわりと立ち上るようだ。
特に圧巻だったのは、季節魚の蒸し物。この日は丸々一匹の金目鯛が主役として登場。蒸し上がったばかりの金目鯛は、照明に淡く照らされながら、むっちりとした身を湯気とともに輝かせる。風味豊かなタレが身にしみ込み、一口食べるごとに舌の上でほろりとほどけていく。その質は、都心の高級中華で出てきてもおかしくないほどなのに、価格は感覚的に半額以下。まさに“見つけてしまった…”と思わず呟きたくなる一皿だ。
この日はアラカルトで注文したが、提供スピードも実に心地よい。料理の余韻にゆっくり浸れるほどの間合いを保ちながら、次の皿がすっと出てくる。その絶妙なリズムのおかげで、気づけばテーブルの上には幸せがいくつも積み重なっていた。
「伯楽家常菜」は、観光地の華やかさとは少し離れた場所で、ひっそりと確かな味を紡ぎ続ける名店。静かな住宅街の一角で、旅人の心と胃袋をやさしく満たしてくれる一軒だ。