ぼうずαさんが投稿したご馳走 ね音(大阪/天満)の口コミ詳細

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ご馳走 ね音天神橋筋六丁目、天満、扇町/日本料理、天ぷら、おでん

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2024/12 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

天ぷらの音色、おでんの香り

「ご馳走 ね音」という暖簾をくぐるたび、不思議な安心感が胸に満ちる。ここは、ただ食事をするための場所ではない。いつの間にか、私にとって心の拠り所のような存在になっていた。
大将と女将とは、もう10年以上の付き合いになる。それぞれがかつて勤めていたお店で出会い、独立してこの店を開いたと聞いたのは、ずいぶん前のことだ。その話をしてくださった時の、どこか恥ずかしそうな笑顔は今でも忘れられない。

以来、この店で過ごす時間は、私にとって特別なものになった。大将の揚げる天ぷらは、どれも絶妙な火入れで、素材の香りと旨味を引き立てる。一方、女将の手がけるおでんは、澄んだ出汁の中に深みがあって、ひと口食べるだけで心がほどけるようだ。それらは単なる料理ではなく、大将と女将が積み重ねてきた時間そのものなのだろう。

店内では、いつも自然と話が弾む。特に日本酒の話題になると、大将と女将の表情はひときわ生き生きとする。お二人とも資格を持っておられるだけあって、その知識の深さは圧倒的だ。「このお酒なら、今日のお料理にぴったりですよ」と勧められた一杯を口にするたび、その味わいが舌だけでなく心に染み渡る。師匠のようであり、友人のようでもある。その距離感がまた心地よい。

この夜も、そんな穏やかで幸せなひとときを楽しんだあと、ほろ酔い加減で店を後にした。重い足取りで階段を降りながら、ふと後ろを振り返る。二階にあるこの店の明かりが、静かに私を見送っているように思えた。「また来ますね」と小さく呟いて、再び足を踏み出す。

階段を降りきったところで冷たい夜風が頬を撫でた。気がつけば、いつもよりも歩みはゆっくりだった。次にここに来るのはいつになるだろうか――そんなことを考えながら、私は静かな夜の街を進んでいった。

2024/12/16 更新

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