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夜の点数:4.4
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 4.4
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|サービス 4.4
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|雰囲気 4.4
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.4
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[ 料理・味4.4
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| サービス4.4
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| 雰囲気4.4
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.4 ]
猫が見つめる扉の向こうで
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2025/01/20 更新
ウイスキー人生を振り返るとき、「ウイスキーキャット1494」は欠かせない場所だ。猫のオブジェが迎えてくれる扉。その扉を、久しぶりに押し開ける。転居を控え、一区切りをつけるために。
最後に訪れたのは、コロナ禍が始まる前だった。もう6年以上も経つ。それだけ時が過ぎてしまえば、日常の中でこの扉を思い出しても、訪れる勇気が薄れてしまうものだ。それでも、あの穏やかな時間をもう一度味わいたい。その思いが背中を押してくれた。
カウンターに腰を落ち着ける。まずは「グレンリベット」。私にとって、ウイスキーの基準ともいえる一本だ。残念ながらスタンダードな12年は無かったが、それでもリベットの名がもたらす安定感は変わらない。そこからロングロウ、ラフロイグへと続ける。どれもそれぞれの個性をグレンリベットと比較しながら味わい、記憶に刻む。
ふと他のお客さんと話が弾み、ウイスキー談義が始まる。次第に店内に笑い声が広がっていく。この穏やかで充実した時間――ここでしか味わえない贅沢だ。
扉を閉じるとき、またいつか来ようと心に誓った。懐かしい扉を開けることで、新たな記憶をその向こう側に残すことができたのだ。