2回
2025/01 訪問
隅から隅まで青森尽くし
昨年夏頃に見掛けてから気になっていたお店
娘が晩御飯は友達と食べてくるというから
奥方様をディナーにお誘いしてみたところ
寿司がいいというので、これ幸いと予約
予約が入っていないと扉さえ開かないんだね
入口の照明とか高級感がある
エントランスの石畳を抜けると畳敷きの階段
靴のままでいいのか
我々と同時間帯のお客は三組
池袋のラブホ街の外れだし
キャバクラの同伴とかもありそうと
思ってたけれど、若い男性客ばかり
落ち着いた店内で、壁にはこぎん刺しを
モチーフにしたタペストリーなど
趣味よくまとまりつつも、青森推しの
圧が(愛が?)にじみ出ている
カウンターの席に着くと清潔感のある
白木のお盆に善知鳥の焼き印
コースターにはこぎん刺しで林檎を
表現したような印刷
飲み物リストを眺めてみると
弘前の地ビール、青森産葡萄を使ったワイン、
そして勿論、青森の地酒、
青森の摘果林檎を使ったシードルや
ソフトドリンクも充実
この内容でこの価格設定は寿司屋としては
かなりリーズナブルな方なんじゃないかと思う
店名にもなっている善知鳥(うとう)は
青森市の昔の呼び方(善知鳥村)から来ている
入手困難極まりない西田酒造(田酒で有名)の
更に限定醸造である銘柄「善知鳥」を
常に揃えているのは心意気だけで片付けられぬ
弘前の銘酒 豊盃、八戸の銘酒 陸奥八仙も
これだけ揃っているのはなかなかですな
取り敢えず、妻はシードル、
私は善知鳥飲み比べから
田酒マイクロバブルスパークリング
更に豊盃飲み比べへと道筋を決める
三種のお通し
大鰐温泉モヤシの和え物
茸と明太子のおつまみ
数の子のクリームチーズ和え
酒を呑めと迫られてる気がしてくる
ガリと一緒に林檎の糠漬け
青森愛が溢れ帰っている
さて いよいよ
握り一万円コースのスタート!
最初は帆立の昆布締め
昆布の香りは仄かで、余分な水分を
抜くのが主目的な締めが好感
隠し包丁の入れ方で、
こういう仕事をする店ですよとご挨拶
〆鯖は薄切りにして三枚握る
上にチョンと林檎のジュレ
脂がしっとりしてて柔らかな味
中トロ 無茶苦茶柔らかい身質に驚く
葉山葵の佃煮が忍ばせてある
佃煮にマグロ節も混ぜてあるらしい
少し甘くて初めて食べる組み合わせ
赤身の漬け
辛子が忍ばせてあるが
言われないと気づかないほど
鰯 大蒜や葱を叩いた薬味をのせて
脂が乗っててねっとりと濃い
これがこの日一番旨かった握り
ソイ
歯応えがある
寿司食べてる!って感じがする
北寄貝の炙り
これが二番目に旨かった
鮪の酒盗が乗せてあり、濃厚な旨味
蝦夷鮑に塩雲丹
ツマミ感の強さが握りの一体感を
損ねてしまったような残念さ
筋子
安定の旨さ
海苔はもうちょいくちどけが良いものを
使った方がいいのでは?などと頭に浮かぶのは
味音痴が調子にのってるだけだと思うので
決して口には出さぬように自戒する
馬刺握り
青森は熊本と並ぶ馬刺王国なのだそうな
これも旨い
昆布でしゃり玉を包んだもの
ここのしゃり玉は硬めで
甘さがほとんどない
もう少しだけ提供温度が高くてもいいかも
青海苔の味噌汁
出汁が美味い
玉子焼き
これも林檎の香りがする
いや、堪能しました
池袋は寿司不毛の地と思ってたけれど
そんなことないですね
鮮度勝負ではなく熟成や様々な仕事で
美味しさを引き出しつつ、
でも嫌らしくない絶妙なところで粋に抑える
しかも酒が進む
良いお店でした
2025/01/27 更新
日本酒を堪能しつつお寿司もというと、このお店が真っ先に頭に浮かぶようになった
予約客以外には鍵も開けて貰えない扉
呼鈴を推し案内を待つ
玉砂利が敷かれ、金魚ぼんぼりが照らす
アプローチの先には畳敷きの階段
靴のまま上がることに良心の呵責を
覚えなくなったのは慣れたからかしら
三種のおつまみ盛合せで乾杯
数の子のゴルゴンゾーラ和えは定番
鰊の煮物に添えられた玉蜀黍ソースが甘い
豆腐と胡麻を擦り合わせたソースも美味い
田酒の百四拾號からスタート
善知鳥の百四拾號へつなぐ
握りは帆立の昆布締めから
あら
中トロは葉山葵の佃煮を忍ばせて塩
漬け
メカジキの味噌漬け
鯖の棒寿司は分厚いというか、ほぼ鯖★
いくら
鮑と汐雲丹の握りは、いちご煮感覚☆
小川原湖天然鰻を源たれあぶりで★
筋子
馬刺
昆布の小握り☆
少しお酒が足りなくなって
豊盃 つがるのうららは桜の装い
堪能いたしました