2回
2025/10 訪問
1日1組感動の日本料理
水道橋駅から徒歩6分ほど
日曜19時の予約訪問
知人からの紹介でお伺いしましたが
ここ数年で1番心を揺さぶられるおいしさで感動のお店でした
かなり長い文になってしまったので要約すると
【感動的に美味しいので予約が取りやすいうちに行くべき!】
ということ
以前は広尾で9年連続ミシュラン一つ星&食べログアワード・ブロンズを獲得していた名店
しかし店主さんの体調の都合で閉店せざるを得なかったそう
その後体調も回復し水道橋で営業を再開されたとのこと
今回は季節のおまかせ懐石(¥37400円税込別途サービス料10%)を頂きました
この日はいい松茸が入ったとの事で松茸尽くしコース
甘鯛の揚げ出し
菊の酢の物
鱧と松茸の土瓶蒸し
真鯛の昆布締め
南京の揚物 柿白和え 炙りカラスミ
松阪牛炙り浸し 焼き松茸
胡麻豆腐
黒豚の角煮 長葱炊きあげ 牛蒡の唐揚げ
赤むつ生醤油焼き
土鍋ご飯3種
新生姜、穴子、縮緬紫蘇昆布
無花果
おしるこ
初めは甘鯛揚げ出し
一口食べた瞬間お出汁の美味しさが染み渡ります
一滴も残したくない!と思うほどに美味しく
鯛は外はパリッと中の身はふわふわ
優しい美味しさに心も解れます
菊はとてもさっぱり
お酢のさわやかな酸味が際立ちます
器を見て察する土瓶蒸し
温めている間わくわくが止まりません
お出汁は鱧の骨を使用したものだそうで
とても澄んだ味わいながらも力強さもありました
まずはそのまま、身体の芯まで染み渡る優しい美味しさを堪能
次に酢橘を一搾り
酢橘の爽やかさが加わり一気に味わいが変わります
中にはたっぷりの炙って昆布締めにした鱧と岩手の松茸
ふわっと崩れる鱧は昆布締めにすることで味が凝縮されており炙った香ばしさも楽しめます
松茸は採れたての新鮮さが分かるシャキッと食感
思わずこぼれる美味しい、、、
このお料理ひとつで丸ごと秋を楽しめました
続いて真鯛の昆布締め
新鮮な鯛を1度刺身にしてから1枚1枚丁寧に昆布締めにしているそうで
これまで食べていた昆布締めの概念を覆されます
煎酒か生醤油につけて頂くのですが
煎酒が本当におすすめ
鯛の甘みを最大限に引き立てる素晴らしさです
続いて南京の揚物 柿の白和え 炙りカラスミ
まずは炙りカラスミ 近年半生カラスミが多い中しっかりとした乾物のカラスミ
炙ることで香り立ち鼻に抜ける香ばしさがあります
ひと口かじるとほろっと柔らかく塩味の角の取れた濃厚な旨みだけが口に広がり思わず日本酒を注文
柿白和えは熟成酒粕を使用しているそうで柿の甘味と酒粕のまったりまろやかな旨みを感じます
ただの白和えと思うべからず
これは記憶に残る嗜好のおつまみ
そしてこの日1と言ってもいいほど感動したのが南京の揚物
いりこの出汁で炊きあげ更にそれを唐揚げにするというとんでもない手間のかかった品
1口かじると軽い衣にお出汁と南京のねっとりとした旨み
丁寧なつくりが食べてわかる絶品さ
食べ終わるのが悲しいほどに美味しくて店主の最高のおもてなしをという愛を感じます
松阪牛炙り浸しは1枚の大きなお肉にかぶりつく背徳
脂もお酢漬けでさっぱりと頂けます
松茸焼きは新鮮が故のジャッキジャッキ食感がたまりません
香ばしく焼かれ鼻に抜ける余韻にいつまでも浸れそう
贅沢ってこういうことだよなとしみじみと感じました
特製の胡麻豆腐は驚きの滑らかさ
深みある香ばしい胡麻の旨みが凝縮されており
高校な味わいに思わず唸り声がでます
添えてある栗は渋皮煮をしてからサッと揚げているそうでホクホクで温かみのある甘さ
銀杏はねっとりもちっとほのかな苦味が味を引き締めています
黒豚の角煮は歯が要らないほどにほろっと柔らかく出汁の優しい旨みに山椒や唐辛子の少しの刺激が大人味
長葱は焼いてから炊きあげていてとろける食感
そしてごぼうの唐揚げがまた凄い
大量の牛蒡でお出汁を取りそのお出汁で牛蒡を炊きサッと揚げて旨みを閉じ込めているそう
果てしない手間暇がかかっています
1口食べると濃厚な旨みが押し寄せ本当にこれはごぼうなのかと思うくらいに付け合せではなくメインとして肩を並べる牛蒡でした
赤むつの生醤油焼きはいわゆるのどぐろ
滴る脂がもう見ただけで美味しい
パリッと香ばしい皮目から立ち上る香りも最高
ふわっふわの身は声も出ないほどに美味しく
噛む度に旨みが増幅
土鍋ご飯はなんと3種も選べる大盤振る舞い
ただ14種もあり3種ですら選ぶのが至難の業
お野菜系の土鍋が得意でオススメだとの事で
新生姜をチョイス
春夏限定と記載がありましたが今年は暑さが続いていたのでまだ大丈夫でした
機械を使わず丁寧に手作業でみじん切りにされた新生姜はとても香り高く爽やかな辛味でお米の甘さが際立ちます
一緒に行った友人が選んだのは穴子
蓋を開けると漂う山椒の香りが食欲をそそります
アナゴの甘みの中にピリッと山椒がアクセントとなり三葉の爽やかさが引き締めてくれています
なんとこちら卵と一緒に食べるとこれまた最高な味わい
濃厚な黄身と共に食べると昇天してしまいそうな美味しさです
悩みに悩んだ縮緬雑魚と紫蘇昆布
干し貝柱とワカメも捨てがたかったのですが今回はこちらに
昆布の優しい旨みとたっぷりの縮緬の塩気が相性よく
ほんのり紫蘇の爽やかさが後味を整えます
しっかりと余韻まで楽しめるご飯でした
まだまだ食べたい気持ちをそこそこに残りはおにぎりにして頂き翌朝の楽しみに
ちなみに冬場は牡蠣の土鍋がおすすめだそうでそそられますね
デザートには無花果の赤酢煮とキビのおしるこ
見た目コンポートのような無花果はふわっととろける柔らかさ
赤酢のスッキリした味わいがとても上品
和三盆で作られた餡を使用したおしるこは塩を加えることで甘さが引き立ち上品な味わいに
キビはもちもち
お腹いっぱいのはずなのにサラッと完食
ほっと満たされる〆でした
近年見栄えのためにトリュフやキャビアなどの高級食材ドーンと使ったお料理も多い中
本当にどのお料理も丁寧に作り込まれていて
見た目の派手さはなくとも作り手の真心伝わる素晴らしいお料理でした
本当になんかこの日のために頑張っていた気がするような、私日本人で良かったなって思うような時間が過ごせました
お気に入りのお店の仲間入りです
早速次回の予約をとりました
1度行くと絶対リピーターになること間違いなし本当に素晴らしいお店です
むしろ予約が取りやすい今のうちにぜひ行ってみて頂きたい
日本料理好きはもちろん、日々のご褒美として
疲れた心のリフレッシュとしても◎
ごちそうさまでした
2025/11/11 更新
先月初訪問の際に本当に美味しくて感動し
早速再訪してきました
前回もうすこしで香箱蟹の時季とお伺いしたので
今回はそちらを目当てに
前回存分に語らせていただいたので今回はあっさりめのレポとなります
茶碗蒸し
鴨脂の出汁とごぼうの風味が抜群に美味しい
揚出し胡麻豆腐
コクがすごい!そしてもちっと滑らか
昆布だし、胡麻、くず、塩のみの構成
練る技術が大事らしい
鯛の昆布締め
こちら前回めちゃくちゃ美味しかった昆布締め
煎酒でいただくのが最高
まいたけのお吸い物
鰹出汁に茶碗蒸しの鴨出汁すこし使用
ホッと
香箱蟹
冷やし方が1番大事らしい
オス混ぜて量を多くしているお店もあるけど
メスのみを使用しているそう
これまで食べた香箱の中で一番の美味しさ
内子かなり好きでした
最後日本酒を殻に注ぎ余すこのなく頂きます
ぐじ(甘鯛)竜田揚げ ぎんなん 炙りカラスミ
柿の白和え
ぐじのふわっと軽くじゅわっと風味香る美味しさがたまらない
銀杏もねっとりホクホク
白和えとカラスミは前回同様お酒のすすむ美味しさ
岩手牛 炭火ロースト 酢の物仕立て
厚みがありしっかりと脂の乗ったお肉
炭火の香ばしさを残しつつお酢のサッパリ感で
重さを感じず食べられます
さといも しいたけ ほうれんそうの焚き合わせ
さといも鳴河さんから
以前な海老芋などを使用していたがこの里芋に出会ってからこれ一筋で調理されているそう
思わずため息が出る美味しさ
ねっとりホクホク優しい味わい
ゆずの香りもとてもよくいりこ出汁の美味しさを引き立てています
あかむつ
抜群の火入れにより箸を入れた瞬間溢れ出る脂
フワッととろける美味しさがたまりません
土鍋ご飯3種
栗ご飯 氷温で甘味をました栗と銀杏、零余子がホクホク 今の時期しか食べられない秋の美味しさ満点
銀鱈 しっかりとした味付けで箸が止まらない
銀鱈のあまさが抜群
甘鯛 締めにピッタリな優しい味わい
これ嫌いな人この世にいません
余ったご飯はおにぎりにしてお持ち帰り出来ます
デザートはプリン
常連さんに大人気だそう
カラメルに少しブランデーを使用
卵が固まった瞬間に出してもっちゅり感を演出
1.2時間くらい張り付いて固まり具合をみているそう
火入れすぎないことででる食感らしく
配合はごく普通のぷりんに少し塩を入れている程度でほぼ変わらないそう
100%きびのおしるこ
こちらも前回同様ほっとする甘さの締めでした
2度目の訪問でもやっぱりすごく美味しい!と何度も感動できるお料理でした
ごちそうさまでした