アベ さとるさんが投稿したゆげ(新潟/十日町)の口コミ詳細

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アベ さとる (男性・東京都) 認証済

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ゆげ十日町、しんざ/日本料理

3

  • 夜の点数:4.7

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.7
3回目

2025/09 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

"最高の日本料理屋さんと出会いました"

「注文内容」

おまかせコース 22,000円

↑税込価格です↑

▪︎先付け
▪︎御凌ぎ
▪︎前菜
▪︎椀
▪︎造り
▪︎焼物
▪︎蒸し物
▪︎新潟和牛
▪︎酢の物
▪︎食事
▪︎水菓子

三度目の訪問となった十日町「ゆげ」。前回伺った際に次回の予約を入れ、その時にお願いしていたのが鮎の土鍋ご飯だった。無理を言ったかと思ったが、快く受け入れていただいたことにまず感謝したい。

供された土鍋の蓋が開いた瞬間、ふわりと立ちのぼる鮎の香りに心を奪われる。焼き上げられた鮎の旨味が米一粒一粒に染み込み、炊き立てならではの張りのある食感とともに広がっていく。噛みしめるほどに川魚ならではの清らかな風味が重なり、滋味深さが舌に残る。華やかさというよりは、素朴でいて誠実な味わい。その奥に料理人の確かな手仕事と土地の恵みが息づいているのを感じた。

「ゆげ」は、ただ美味しい料理を出すだけの店ではない。客の想いを受け止め、そこに応えてくれる懐の深さがある。だからこそ、こちらもつい「次はこんな料理を」と自然にお願いしたくなるし、その期待に応えてくれる確信も芽生える。三度目にして、その信頼はより強いものになった。

地方の一軒の料理屋でありながら、訪れる者にとって特別な体験を積み重ねてくれる。ゆげは、そんな不思議な力を持った店だと改めて感じた

2025/10/13 更新

2回目

2025/09 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

"最高の日本料理屋さんと出会いました"

「注文内容」

おまかせコース 11,000円

↑税込価格です↑

▪︎先付け
▪︎前菜
▪︎椀
▪︎造り
▪︎蒸し物
▪︎酢の物
▪︎食事
▪︎水菓子

二度目の訪問となった「ゆげ」。静かな佇まいの中でいただく一皿は、やはり端正で、余韻を残す味わいだった。

この日の造りは、なんとアラ。白身の中でも格の高い魚で、口に含むと繊細ながらも芯のある旨みが広がる。脂は決して強すぎず、澄んだ甘みがじわりと舌に残る。包丁の入れ方が見事で、身の弾力を残しながらも歯切れよく、噛みしめるたびに旨みが解き放たれていく。シンプルに醤油を落とすだけで十分、素材そのものが一品として立ち上がっていた。

添えられた小鉢や煮物は、季節の野菜を活かした穏やかな味わい。強調しすぎない出汁の引き算が、アラの存在感をさらに引き立てていた。料理全体の流れの中で、主役がきちんと浮かび上がる構成は、この店の確かな力量を示している。

二度目の訪問で改めて感じたのは、華美な演出よりも、魚そのものの生命力を静かに伝える誠実さ。特別な魚を日常の食卓に近い距離で味わえる、その贅沢さにまた足を運びたくなる

2025/09/14 更新

1回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

"最高の日本料理屋さんと出会いました"

「注文内容」

おまかせコース 22,000円

↑税込価格です↑

▪︎鯉の洗いと根水雲
▪︎蓮子鯛の棒寿司
▪︎前菜
▪︎鰆の沢煮椀
▪︎お造り
▪︎甘鯛鱗焼き
▪︎新潟和牛の炭火焼き
▪︎稚鮎と胡瓜
▪︎筍おコシアブラの土鍋ご飯
▪︎デザート

十日町の「ゆげ」に足を運んだのは、なんとなく気持ちが静かに落ち着いていたいと思った日だった。外の空気は少しひんやりしていて、駅からの道のりも特別な演出はない。でも、あの暖簾をくぐった瞬間、ふっと景色が変わる。まるで違う温度の世界に入り込んだようだった

カウンター席に案内されて、静かに腰を下ろすと、目の前で料理人が動く気配がすぐそばにあって、でも押しつけがましくなく、むしろ心地いい。厨房の音、器が置かれる音、お酒を注ぐ音。全部がひとつのリズムになって、目の前の時間をゆっくり進めてくれる。

料理は、もちろんどれも丁寧で美しかった。味や見た目の話をするのは簡単だけど、それだけじゃ伝わらない温度があった。ひとつひとつが、誰かが想像して、選んで、作って、届けてくれたものだということが、ちゃんと伝わってくる。それを目の前の板場から直接受け取れるのは、カウンター席ならではの特権だと思う。

隣の席との距離も程よく、静かすぎず、騒がしすぎず。店の空気が、自然と客同士の呼吸まで整えてくれるような感じがあった。話すことがなくても、黙っていても心が満たされる──そんな時間が、ここにはちゃんとあった。

帰るとき、外に出て気づく。少し肌寒かったはずの空気が、どこか柔らかくなっていた。あの短い時間で、自分の中にあった余分なざわめきが、ちゃんと整えられたような気がしている。また静かに、あのカウンターに座りに行きたいと思った。そんな夜だった。

2025/08/31 更新

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