デカ桃さんが投稿した比良山荘(滋賀/大津市その他)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

時々の備忘録

メッセージを送る

この口コミは、デカ桃さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

比良山荘大津市その他/日本料理、オーベルジュ

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/08 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

それは一つの頂点の形

友人の帰省に合わせ、折角なら夕食をどうかと思い電話してみたところ運良く予約をすることが出来たので訪問しました。
かねてより訪れたかったお店であり、行く前から胸が躍ります。

案内されたお部屋は眺めが良く、綺麗な庭園を横にしての食事となります。
出して頂いたドクダミ茶の軽やかな味で喉を潤しながら始まります。

一品目
ずいきの吉野仕立て
ずいきの触感を楽しみながら生姜と葛のあんによって胃が温まります。

二品目
琵琶鱒オクラの花包み、山椒オイル掛け
いきなり衝撃を受けました。
口に含めば鱒の旨味と感じた後シソの香りが訪れ、ナッツの風味や季節のキノコの美味しさ、そして山椒が畳みかけてきます。
今までに味わったことのない料理で、複雑さに舌を巻きます。
ただただ美味しいという他ありません。

三品目
月とすっぽん
ツキノワグマの肉をすっぽんのお出汁で頂きます。
熊肉の脂身からは噛めば噛むほど旨味が広がり、すっぽんのお出汁の旨味と合わさり美味しいです。
ここまで食べて胃の調子がどんどん出てきていることを実感し、万全な状態となってメインへと向かっていきます。

四品目
鯉のあらい、鰻、鹿肉
鯉はコリコリとした小気味良い触感を楽しみつつ酢味噌で頂きます。
鰻については二品目に続いて再び衝撃を受けます。
炙ったことによる香ばしさを楽しみながら弾力のある触感を噛み進めていくと旨味が口内を満たします。
これもまた今まで味わったことのないもので、非常に美味しいです。
鹿肉のたたきはしっとりとした柔らかさとわさびの香りで頂き、美味しいです。

五品目~六品目

琵琶湖と安曇川の鮎の食べ比べとなります。
まずは琵琶湖の鮎が鮮やかに盛り付けられて出てきます。
目でも美味しさを堪能しつつ早速頂くと、今まで自分が食べた鮎とは隔絶した美味しさです。
皮目はパリッと焼かれつつ身はふっくらとしており、骨も柔らかいので何の抵抗も無く食べ進められます。
振りかけられた塩も丁度良い塩梅で、脳内を美味しさだけが占めた状態でぺろりと食べてしまいました。
鮎うるかを乗せれば更に苦みと塩味が増し、蓼酢で頂ければさわやか苦みと酸味が鮎の風味を引き立て美味しさが加速します。

続いて出てくるものは安曇川の鮎です。
友釣りで釣られた鮎だそうで、琵琶湖のものより幾分か大きいです。
骨は取り除かれ骨せんべいとして一緒に出てきます。
琵琶湖のものよりも一層、身や内臓の旨味が増している様にも感じさらなる美味しさが口内を満たします。

希望すれば追加で更に鮎を食べられるということで、安曇川の鮎をお願いしました。

七品目
八寸
子持ち鮎のなれずし、青梅の水煮、アマゴの子供の南蛮漬け、新レンコンの甘酢漬け、
猪のロースト、岩魚の押し寿司、こうたけといわなし、すっぽんの煮凝り
自身にとっては初めて食べる様な料理が並び、新鮮さとその美味しさに舌鼓を打ち続けます。
ここで舌をリセットし、再びの鮎に向けて準備を整えます。

八品目

琵琶湖の鮎が再び出てきます。
麗しげな盛り付けもさることながら、何度食べても美味しいという他ありません。
幾らでも食べられるような気分になります。

九品目
冷菜
丸茄子、冬瓜、甘唐辛子
良く出汁が染みており、一瞬で平らげてしまいました。

十品目
追加で注文した安曇川の鮎
先ほどの鮎よりも焼きたてなのかなと思うくらいで、更に美味しいです。
頼んで大正解でした。

十一品目
鮎ご飯
頭と尾を取り除いて良くかき混ぜられたご飯は鮎の旨味と苦みが口内を満たし、更なる満足感を与えてくれます。
二杯目からはコウタケの出汁でお茶漬けとして頂くことができ、ただでさえ美味しいものにわさびの風味と出汁が加わることでえらいことになってきます。
三杯目もお茶漬けで頂きました。
併せて出てくる鯉こくも鯉の脂が味噌汁に溶け出し美味しいです。

デザート
枝豆餅とウグイス粉
食感が残るくらいの粗さで作られた餅はさっぱりと美味しく頂けます。

出てくる料理のほとんどに衝撃を受け、美味しさに終始感動し続けていました。
自身のつたない経験の中において、料理の構成を含めてこれほどの完成度、美味しさは類を見ません。
日本料理における一つの頂点ではないかと思います。
もし叶うのならぜひ他の季節も訪れ、堪能してみたいです。

非常に貴重なひと時を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。

2024/08/18 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ