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この日は肉尽くしで行くと決めており、ランチに近江牛を楽しんだ後向かったのがこちらのお店。
こちらも最寄り駅は10分少々の距離と滋賀県ではアクセスしやすい場所にあります。
石山から歩いていくと日本三古橋の一つであり、急がば回れの語源にもなった唐橋を渡っていくので、余裕のある方はお勧めです。
今回はあいにくの雨模様であり、日も長い時期なので瀬田の夕照を見ることなく渡っていってしまいましたが、また別の機会で行こうと思います。
お店は古民家調の佇まいとなっておりガラスの引き戸を開け入店します。
カウンターに通して頂き、調理風景を眺めながら頂くこととなりました。
こちらは訪れるのは二回目で、前回は9350円のコースでしたが今回は16500円の厳選素材コースを選択。
どの様な違いがあるか楽しみにして始まります。
一品目は前菜。
九つのお料理を少量ずつ頂きます。
自分は鮒ずしはあまり得意ではないのですが、この鮒ずしは食べやすく美味しかったです。
ポークハムは凝縮された旨味を満喫できます。
少量多品種だと色々楽しめてお得な気分になります。
お酒が好きな方だと最初からテンションがあがりそうですね。
瑞々しい水ナスで口内をさっぱりさせ次を待ちます。
二品目はさわら、すずき、アオリイカのお刺身。
アオリイカのぬたっとした食感と旨さはやはり良いです。
カエルの形に作られたきゅうりも可愛らしく、目でも楽しんでいきます。
三品目は熊肉とせり
熊肉の旨味とその旨味が溶け出した出汁が舌を脳に美味しいという一点を送り届けてくれます。
中々食べる機会が少ない熊鍋を頂けることに感謝します。
その出汁と共に頂くせりもまた美味しく、ジビエのお店に来たんだなと思わせてくれます。
四品目 ホンモロコとそら豆
こちらも中々お目にかかれないホンモロコ、幾らでも食べられそうな美味しさです。
気づいたら一瞬で目の前から消えていました。
五品目 小鮎の唐揚げ
程よい塩気が美味しくこちらもペロリと頂きます。
すだちの酸味ともよく合います。
六品目 バケット
プルドボアを乗せて頂きます。
スパイスの効いた肉が美味しい。
ここだけ洋なテイストを感じますが、箸休めとして丁度良い塩梅です。
七品目 焼き野菜
シンプルに炭火焼された野菜をニンニクソースと頂きます。
素材の旨味が潤沢に活かされ、口内を幸せで満たしてくれます。
ピュアホワイトのヤングコーンのひげがこれまた美味しく印象的です。
八品目 鰻
途中で選んだメインの料理がここから出てきます。
今回は三人の訪問だったこともあり、鰻、イノシシ肉、熊肉を選択し、皆で食べることにしました。
もっと人数が多いと雉を選択することも出来るそうで、いずれは挑戦してみたいです。
サカエヤの牛肉も選ぶことも出来るのですが、このお店だと俄然ジビエを選択したくなりますね。
鰻の引き締まった肉質は弾力があり、食べ応えがあります。
嚙めば嚙むほどに旨味を感じることが出来、これはめちゃ美味しいです。
シンプルに調理されたものはその食材本来と向き合うようにも思え、後に続くイノシシ、熊と共にその素晴らしさを実感できます。
このお店に来てよかったと再確認します。
九品目 イノシシ肉
こちらも弾力のある肉質から旨味があふれ出し、嚙みしめることで食べているということを実感します。
脂身まで美味しいというのは素晴らしい。
十品目 熊肉
三品目のお鍋で食べたときと異なり、イノシシ肉と比べると野趣さのあると言いますか、少し複雑さのある味わいが出てきます。
これに鮒ずしの粕のおこげと共に頂くとより一層味わい深くなり、そのものが持つ美味しさを満喫します。
十一品目 土鍋ご飯とうろり、鹿そぼろに、サマニポークと香の物
お腹いっぱいになるボリュームで、ここでもジビエや滋賀の食材を味わえます。
漬物も良く漬かっており、ご飯を進めてくれます。
デザート アイス最中
不老泉の酒粕を使ったもので、肉をたらふく食べた口内をさっと流してくれます。
これでもかというほどのジビエと滋賀の食材を堪能することが出来たディナーとなりました。
食物連鎖で考えると植物からそれを食べる野生動物まで食したとも言え、これは滋賀の全体を満喫したと言っても良いのではないでしょうか。
この様な丸ごとその地を楽しむことが出来るお店は希少だと思います。
今回は二度目の訪問でしたが引き続き訪れ楽しんでいきたいと思います。
横の席で食べられていた鳥刺しが非常に魅力的に見え、次は頼みたい所です。
ありがとうございました。