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守山というとシティブランド・ランキングで滋賀最上位に位置する住宅地ですが、
その駅から10分少々の位置にあるのがこちらのお店です。
以前から気になっていたものの中々行く機会が無かったのですがようやく行くことが出来ました。
カウンターだと良いなと思いつつ入店するとお座敷となりました。
3名での予約だったのでしょうがないかなあということで、カウンターは次回の楽しみにしようと思います。
今回選んだのは夜が控えていることもあり12,000円のコースを選択。
一品目は茄子のムースとトマトジュレ。
茄子の美味しさのあとトマト爽やかな香りが抜けて最初からいい塩梅でスタートしていきます。
二品目はコールドビーフ、ローストビーフ、ガーリックオイル和え、セロリ、梅ゼリー、ぬた和え等。
一気にギアが上がってきたなと思うような二品目です。
梅ゼリーで胃を整えた後肉たちに臨みます。
コールドビーフがめちゃめちゃ美味しく、柔らかな肉質から噛めば噛むほど旨味が口内に染み出していきます。
幾らでも食べられそうです。
ローストビーフ等他のお肉も美味しくない訳が無く、テンションが上がってきます。
またそれでいてつけあわせのぬた和えも美味しく手抜かりがありません。
この時点で至福の時を約束してくれます。
三品目はレバニラとモツ煮
レバニラは食感良く、臭みも少なくて今まで自分が食べてきたものと一線を画します。
モツ煮は出汁が良く効いており、くどくなるような油分を感じさせません。
そのあまりの美味しさに出汁を最後に頂いているところでお店の方入って来られ、少し恥ずかしくなりました。
四品目 唐揚げ
贅沢にヒウチを唐揚げに、衣からしたたる脂を満喫します。
三品目のモツ煮で味わった出汁感と打って変わって、こちらはスパイシーな感じ。
ただちょっと脂の感じが強く、好みが分かれるかもしれません。
自分が年を取ったこと実感します。
五品目 薬膳スープ
薬膳が効いたスープは暖かく、胃の調子を整えさせてくれ、上がりっぱなしだったテンションに一息入れてくれます。
六品目 サラダとハンバーグ
他の方々のレビューを読んで気になって仕方なかったハンバーグにやっと対面出来ました。
箸で開くとレアな肉と溢れ出る肉汁が広がり官能的な雰囲気すらあります。
今まで食べてきたハンバーグは何だったのかと思わせる様な衝撃です。
肉本来の旨味が押し寄せてきて感動をもたらしてくれます。
塩をつけて食べることもできますがそれが無くても何の問題も無いレベルの美味しさですし、
つけて食べるとより旨味を増幅してくれ、どの様に食べても美味しいという有様です。
食べた後に少量のご飯を肉汁につけて頂くのですがこちらも文句なしです。
七品目 ステーキ
食べていた時は何も疑問に思ってなかったのですが、よくよく思えばハンバーグの後にステーキというメインの二段構え。
さらっととんでもないことをしてくれます。
まるで二人の主人公がいるかの様です。
ただただ素直に美味しかったです。
こちらも噛むほどにその美味しさを満喫させてくれます。
八品目 香の物
あっさりめの塩気のあるものですが、その内1つが牛肉です。
香の物に牛肉、一品目と間のスープを除けば全てメイン級の代物を出してくるお店の凄みを感じます。
これらの味付けは非常に自分の好きなもので、これでご飯を延々かっこみたくなります。
更に合わせて出して頂いた食べるラー油も美味しく、お土産に購入しちゃいました。
九品目 デザート
薬膳茶を頂きながら最後はデザート。
バニラの風味を感じつつ、キャラメルのパリっとした甘味を頂いてフィニッシュです。
終始牛肉を楽しみ続けることが出来る構成となっており、
普段食べる様な料理をまず自宅でお目にかかれないレベルにまで昇華させていたりと、
自分の知らない世界を楽しませてくれる料理でした。
それでいてこちらの調子を配慮してくれる薬膳が挟まり、ホスピタリティを感じさせます。
緩急を持った息をつかせぬ展開は一種のエンターテインメントの様でもあります。
また必ず訪れたいと思うお店でした。
(そして同時に近日中に再びコールドビーフを求めてマルキ 福永喜三郎商店に行くことを決意しました。)
ありがとうございました。