3回
2024/12 訪問
とても居心地の良いお店
クリスマスのお祝いにランチで伺いました。
前回美味しかったので再訪です。
注文したのは季節のランチコース10000円(税サ別)。
2人ともノンアルコールのドリンクを注文しました。
この時注文したアラン・ミリアの白ぶどうのジュースが大変美味しかったのでノンアル派の方はおためしを。
アミューズはいつもの温かいグジェール(チーズを混ぜたシュー皮)。
豚肉の塩気とチーズの旨み…美味しくて、いくつでも食べたいなと思ってしまいます。お腹の準備運動にちょうど良いです。
前菜一品目は、ズワイガニとアボカド、ナスのミルフィーユ仕立て。
この日の白眉はこちらでした。
ズワイガニとアボカドの少しこってりとした感じと、バルサミコソース、カットされたトマトの酸味、ナスの甘味がよく合います。
思わず無言で食べすすめてしまいました。
さっぱりとしていて一品目にぴったりです。
前菜二品目はモンサンミッシェルのムール貝のロワイヤル サフランソース。
中にはムール貝の他にジロール茸やトランペット茸、生ハムが入っており、旨味の相乗効果でとても良いマリアージュに。
レモンの風味がする泡とサフランソース、上に乗せられたエストラゴンの香りも爽やかです。
お魚料理は三河一色ウナギのポワレ 豚足のコンディマンとパルメザンチーズのリゾット。
ウナギの下にタルタルソース的なものとリゾットが添えられています。
ウナギは皮目がパリッと焼き上げられており、香ばしく。甘酸っぱいマデラソースがさらに食欲をそそります。
下のリゾットとウナギを一緒に食べると様々なお味がして、実に楽しいお料理です。
メインは函館小国牧場 黒毛和牛のロースト。
付け合わせにはにんじん、いんげん、紫キャベツや菊芋、椎茸など。
付け合わせもしっかり美味しい。よく焼かれたにんじんがとても甘かったです。
お肉の火入れもちょうどよく、柔らかくしっとり。赤ワインのボルドレーズソースがどっしりとした肉の旨みを持ち上げます。
ソースも余すことなくパンにつけて楽しみました。
デザートは和歌山県産 蔵光農園のみかんのコンポジション カンパリのジュレ。
これが、本当に美味しかった。
下にはカンパリのジュレとみかん、上にさっぱりとしたヨーグルトのソースとみかんのグラニテがかかっています。
透明なのは飴なのですが、パリパリとして一緒に食べるとアクセントに。
シェフ曰く世界一美味しいみかんとのことでこちらを選んだのですが、みかん自体がまずとても美味しいのです。
酸味と甘味のバランスがちょうど良い。
今まで食べたデザートの中で一番美味しかったかもしれません。
今年で最後とのことで注文できてラッキーでした。
以上を頼んで、2人で28,314円。
我が家は頻繁に行けるわけではありませんが、この立地でこの内容ならとてもリーズナブルだと思います。
前回と同じく、食後には笑顔の菊池シェフがご挨拶に来てくださいました。
こちらのフレンチは本当に美味しく、楽しい時間を過ごせるので末長く通いたいです。
常連さんが多そうなのも納得。
また来ます!
アミューズ 温かいグジェール
ズワイガニとアボカド、ナスのミルフィーユ仕立て
モンサンミッシェルのムール貝のロワイヤル サフランソース
三河一色ウナギのポワレ 豚足のコンディマンとパルメザンチーズのリゾット
函館小国牧場 黒毛和牛のロースト
和歌山県産 蔵光農園のみかんのコンポジション カンパリのジュレ
2024/12/21 更新
2024/10 訪問
フレンチデビューにも最適
以前から気になっていたお店。
家族の誕生日祝いで伺うことにしました。
初めてなので4品のプリフィクスコースを選択。
前菜とメイン、デザートが選べます。
アミューズは温かいグジェール(チーズ風味のシュー生地のおつまみ)。
豚肉の塩漬けとチーズが入ったクリームが中に挟まれており、サクッとしたシュー生地とお肉の塩気、チーズの風味がよく合います。
思わずお酒が進む味。
一口で終わってしまうのが惜しいくらいでした。
前菜はこちらのスペシャリテでもある人参のムース 雲丹とコンソメのジュレ添えを。
野菜や牛の旨みを凝縮したコンソメジュレと雲丹が人参ムースの甘さを引き立てており、抜群に美味しいですね。
さすがスペシャリテ、間違いないです。
お魚は天然ヒラメのポワレ。
きのこや野菜で出汁をとったスープと共に供されます。スープは澄んでいて、あっさりとしており優しいお味です。
ヒラメは皮目はパリッと、身はしっとり火入れされ、スープと共にいただくと旨み倍増でした。
メインは北海道産蝦夷鹿とフォアグラのパイ包みにしました。
ナイフを入れるとフォアグラの香りが。鹿肉のどっしりとした旨みにフォアグラのコクが加わり、力強さを感じます。
胡椒のソースが効いており、鹿肉と相性抜群。
このソースが絶品で、パンにつけて余すことなく頂きました。
デザートはスペシャリテの赤ピーマンのプリン ヴァニラアイス添えを。
一口食べた瞬間、赤ピーマンの風味が広がるのですが、嫌味にならない絶妙な具合。
赤ピーマン?と思っていましたが、これが不思議とプリンに合うように昇華されています。
少し苦目のカラメルがアクセントに。
ネット予約時にメッセージプレートをお願いしていたので、当人にはシェフ直々にプレート付デザートを持ってきてくださいました。
嬉しいサプライズになって良かったです。
ちなみにこのデザートサーブ時以外にも、お店到着後、食後、退店時にもシェフが出てきてご挨拶頂き、何と丁寧な…と感激してしまいました。
お忙しい中、なかなか出来ることではないですよね。人の良さが伝わります。
ニコニコとご挨拶頂き、こちらも笑顔になりお食事も楽しめました。
食後はハーブティーを頂いてコースは終了。
以上4品からなるプリフィクスコース×2と、ノンアルスパークリングワイン、シャンパンカクテルを1杯ずつ頼んでお会計は18,478円でした。
食事だけであれば税サ込み6000円台と、六本木という立地を考えるとなかなか費用対効果は高いです。
肩肘張らずにリラックスできるこじんまりとしたお店なので、フレンチデビューにも良いかもしれませんね。
また近いうちに伺おうと決めました。
2024/11/03 更新
友人とのランチでこちらを訪れました。
今回いただいたのはシェフのおまかせコース10,000円(税サ別)です。
飲み物は愛媛のみかんジュース 800円とノンアルコールのスパークリングワイン 1400円を。
メインは鴨肉に変更したため各+1,000円となり、お支払い金額は29,282円でした。
以下、今回メニューの写真を撮り忘れてしまったため、お料理名は記憶を頼りに記載しています。
もし誤りがあればご指摘いただければと思います。
アミューズはいつものグジェール。
サクッとしたシュー生地と、中の豚肉の塩漬けが入った生クリームソースが合わさると絵も言われぬお味。いつも思うのですが、何個でも食べたくなります。
前菜一皿目は、トマトのエスプーマ、ズワイガニ、アボカド、ナスのタルタル仕立て。
ナスとアボカドとズワイのミルフィーユ仕立てを以前いただいたことがあったので、そちらの発展系でしょうか。
前回は刻んだトマトが乗っていたのですが、今回はトマトのエスプーマが良かったです。
ナスの甘み、カニの旨みとトマトの酸味がよく合います。生のトマトより調味したトマトソースの方がよりそれぞれの素材と調和していると感じました。
また、上に乗ったお野菜や金柑もアクセントになり、とても美味しい。
味の組み立て自体は前回と似ているのですが、今回の方がより洗練されていたかと思います。
次の温前菜はフォアグラのポアレ ふきのとうのタプナード 春キャベツのソテー。
ふきのとうは苦味はそこまでないのですが、香りがしっかりと。
フォアグラと合わせるのはなかなか面白い試み。
失念してしまったのですが、タラの芽かウド?のベーニエが添えてありました。こちらは香りと苦味が薄かったのであまり印象に残りませんでした。
ただ、春キャベツは驚くほど甘く、このお料理の中でフォアグラよりもキャベツの方に意識がいってしまうほどでした。
このお皿は個人的には私自身がフォアグラがあまり好きではない、ということもレビューに影響しているので、お好きな方ならきっと気に入られることと思います。
お魚料理は青森県産ヒラメのポワレ 菊芋のエスプーマ エシャロットのロースト。
ヒラメの火入れが素晴らしい。しっとり、ふうわりとしつつ皮はカリッとして理想的な火入れ。
ヒラメ自体の質も良いのでしょう。
菊芋の少し土臭い感じが良い意味でヒラメに合います。エシャロットのローストもとても甘い。
前々回も白身魚のポワレでしたが、今回の方が個人的には気に入りました。
メインは愛知県豊橋 恵鴨の胸肉のロースト。
お写真左上の焦茶色のものは砂肝のコンフィ、右端には腿肉のリエットが添えられており、胸肉の下には甘い甘い長ネギが忍ばせてあります。
また、付け合わせは菜の花や椎茸、蓮根、じゃがいものソテーなど。
この胸肉が本当に柔らかくて美味しいのです。
調べてみたところ、恵鴨は愛知県 豊橋市の鳥市精肉店さんが生産〜販売まで行っているそうです。
数々のフレンチの名店がこちらの恵鴨を使っているとのこと。
Instagramも拝見したのですが、
・鴨たちのお部屋に入る際は四つん這いで目線を下げ挨拶をするところから始める
・鴨をひよこのお部屋から成鴨のお部屋に移動させる際は、カゴで強制的に移動するのではなく自発的に鴨たちに移動してもらっている(ちゃんと一緒に行こー!と声かけをして怖がらせないように
など、愛を感じる飼育方法です。
命をいただく限り、飼育期間は怖い思いをさせないように最高に快適な空間を作ってあげなければならない、とのことで並々ならぬ思い入れがあります。
これを読んで、私も食べ手として命をいただいている以上、真摯に向き合わなければならないと思いを新たにしました。
ご興味がある方は是非鳥市精肉店さんのInstagramも見てみてください。
愛を持って取り組んでいらっしゃることがよく分かります(ストーリーのちょこちょこ動くひよこたちもとても可愛い)。
それだけに肉質が素晴らしく、しっとりとしてジューシー。噛むほどに旨みを感じます。
今まで食べた鴨肉で一番です。
腿肉のリエットはパンに乗せて。
調子に乗ってパン2個目をいただいていたのですが、このちょこっとのリエットで完食できるほど。ソース用にパンを取っておけば良かったと少し後悔…。
砂肝もシャクッとした歯応えと力強い旨みがあり、もっともっと欲しい…と願ってしまったほど。
ソースが美味しかったので伺ったところ、鴨の出汁から取っているそう。
それで鴨との一体感があるのですね。
そして付け合わせのお野菜も甘味が引き出されてしっかりと美味しい。
個人的に、野菜を美味しく食べさせていただけるお店は信頼出来ると感じます。
デザートはイチゴのサラダとエスプーマ バジルのグラニテを選択。
お飲み物はダージリンセカンドフラッシュ(農園は失念…)を。
フレッシュなイチゴ、パリパリとした飴の板、ヨーグルトのソースにマンゴーのソルベ、一番下にバジルのグラニテがあります。
デザートにバジルとは…と思ったのですが、えっと驚くほどイチゴと合います。これは新鮮な驚き!爽やかな香りで、ヨーグルトの酸味も合わさってとてもさっぱりとした後味。
前回のみかんのグラニテも絶品だったのですが、今回も大当たりです。
そして食後にはシェフがご挨拶にいらっしゃいました。すべてのお客様にご挨拶されているのには本当に頭が下がります。
今日も大満足のランチとなりました。
また、伺います!