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昼の点数:4.7
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.7
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.7
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.0
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千変万化の旨さで魅了する煮干しの雄
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2024/11/02 更新
平日に動けるチャンスが到来し、茨城探訪を敢行。まずは待望の初訪問となったこちらへ。
TXつくば駅から、緑とデッカイ建物、後半は住宅地の中をのんびりキョロキョロと歩くこと25分強(まっしぐらに行っても20分はかかりそう)、レトロ感&妖しさ漂う飲食店集合施設の、北側入口すぐの左手にお店はあります。
10:45到着、並び3番手。ぎりぎり据付のベンチに座れてラッキーでした。
後客続々、11:00で9人、11:24の早開け時には20人近く。この立地・平日でこれ。さすがです。
店内入ってお水のコップを取り、最初に口頭で注文。メニューは煮干中華ソバのみのため、味玉の有無を言うだけです。
【煮干中華ソバ+味玉】1000円+150円
提供は3杯ずつ。カウンターが高くて調理の詳細は見えませんでしたが、ご店主が最後スープをそっと優しく、3杯均等になるよう注いでいたのが印象的でした。
《麺》パツパツ食感のストレート細麺。加水率低めですが、スープが熱くないので最後まで伸びず。
《具》煮豚は脂のない部位でした。厚く大きくしっとりと。
山クラゲはシャキ・ザク感を。
白い所を大きくみじん切りしたネギは、ほのかな辛さでアクセントと爽やかさを。
味玉は中に仕込んだタレで驚きを。
しっかり個々の役割を果たしています。
《スープ》温度は抑え、量はやや少なめ。時折レンゲで2杯ずつ味わったのですが、驚くことにその度に味わいが違います。
最初は香り高さと、エグ味。
2回目は塩味(えんみ)。
3回目は旨みと、微かな酸味。
それぞれ異なる特徴が浮かび上がり、残り少なくなってからは油と沈殿が溶け合って、
分厚い旨さがますます前面に。
この優しいハーモニーを乱すのが怖く、和え玉は頼みませんでした。
麺・具を堪能し、最後残ったスープを丁重に味わい干して、フィナーレ。
印象に残ったのは、圧倒的にスープ。
低めの温度とファーストロット(※)の関係もあってか、優しく複雑に変化する味わいは、初めてのものでした。
※(煮干しスープは、ズンドウの最初は優しく、最後は濃くなる傾向があります)
2014年、伊吹(板橋区志村)・おおぜき(恵比寿)・晴(下谷)とで結成された「煮干狂會」のデパート催事での1杯で感動して以来、10年越しの宿願が叶いました。
メニュー構成や公式Xの雰囲気(孤高&ちょいポイズン)は伊吹に近いものの、伊吹の特徴は食材をじゃんじゃん足しての超濃厚、ハードな旨み。
味はむしろ伊藤(王子)に近いでしょうか。
しかし、スープの奥深さと沁み入る旨さは、まさに唯一無二のものでした。
時間の心配がなくなった食後は、筑波大学キャンパスを覗くなど、ゆったり散策。
その間、舌にはスープの余韻がずっと残り、
2時間後に水分を補給するまで、消えることはありませんでした。
まさに煮干しラーメンの雄。衝撃の体験に感謝です。