LVR-keyさんが投稿したよし町(茨城/土浦)の口コミ詳細

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LVR-keyの歓食レビュー

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よし町土浦/日本料理、すっぽん、あんこう

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/11 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

常陸の食材を活かしきる工夫と取り合わせ。ワクワクをもらえる日本料理店

平日の夜。幸運にも2日前に予約が取れ、期待を膨らませての初訪問となりました。
まずはつくばで昼食と散策を楽しみ、バスで土浦へ。お店近くの土浦城(亀城・きじょう)など散策ののち、満を持して伺いました。
大好きな茸が色々楽しめる、2万円のコースです。茨城の地酒数種とともに頂きました。
(品数が多いため、文章では特に印象的なものを記します。全品の構成は写真をご参照ください)

《前菜》7品の中では、
・ボラの身を巻く秀逸のアイデア【身巻き唐墨】☆
・甘さ強めでコウタケも確かなフォロー【香茸牛すじ煮】◎
がお気に入り。油を使った品は、ちょっと油のクセが気になりました。

《造り》
☆【平目昆布〆】歯応えとネットリ感が両方味わえる抜群の〆具合。付け合わせの海苔(ハバノリ?)佃煮も秀逸ながら味が強いため、別々に食しました。
◎【穴子】肉厚の生の皮つき穴子の物凄い弾力を、鱧の骨切りよろしく包丁を入れ、皮は湯霜にすることで活かしています。

《焼物》☆☆☆【子持ち鮎油煮焼】
ここまで、堪能しつつもなぜここまで高評価なのか?と正直思っておりました。ここでも、油煮焼きとは何ぞや!?と怪訝だったのですが、
「じっくり焼いているので頭から尻尾まで全部食べられます」の説明とともに供された本品が局面をひっくり返しました。
まず油で煮ることで骨を柔らかくしてコクを与え、それを丁寧に焼いた結果、
頭や骨もストレス無しに食べられ、
ワタやたっぷり卵の旨みはもちろん、
鰭や尾はパリパリという、揚げ・焼き・甘露煮の良い所を全て盛り込んだ驚愕の品に。
ここまで繊細な味わいを逃すまいと正攻法で探り探り向き合っていた相手から、
突如リング下に落とされパイプ椅子で殴られたような、反則的美味しさです(笑)

《止肴》【常陸牛“煌(きらめき)”と舞茸のすき焼き 奥久慈卵とともに】☆☆☆
事前に調理前の、室温で脂が融けるようなスンゴイお肉を見せてくれた後に到着したは、脂部分がちりりとプワプワになった魅惑の品。
美味しいに決まっています(笑)。
お肉がこれだけ良いと、卵が余計だったりするものですが、この奥久慈卵(黄身だけ!)、肉の味は打ち消さず、そのくせしっかり美味しさを主張するヤバいレベル。
しっかりした甘さも全くくどさがなく、
恐るべき完成度です。

《食事》【天然茸御飯 天然茸汁】☆☆
写真をご覧ください。御飯は黒く、汁はグレーの強烈なビジュアル。
でもね、良いお店の黒い料理って、本当に美味しいんです。
とりどりの茸は下茹でしたもの、そのままのものなど色々、食感もさまざま。
苦味も旨さの一部となった、神秘の品でした。

伺ったのは「土浦全国花火大会」の前日でしたが、あいにく台風のため中止になってしまいました。
実は予約電話時、女将さんから一度は候補日が全てダメと言われたのですが、後から電話があり、この日ならばとOKになりました。
退店時に女将さんとお話したところ、仕出し弁当の注文がたくさんあったのが、悪天候が予想されて、キャンセルが増え余裕が出るだろうということで、追加OKにしたとのことです。
ただ、中止になっても何とキャンセル以上の弁当注文があり、「これから仕込みが大変なんですよ」と嬉しい悲鳴を上げておられました。
地元に溶け込み、愛されている証明です。

味で印象的だったのは甘み遣いと、じっくり手間暇かけた品の美味しさ。会席・仕出し料理の方面が特に素晴らしいということかも。
そしてコース構成。後半のメンバーと盛り上げ方には唸らされました。
コースお品書きには「霜月」とあったので、きっと月ごとに常陸の旬を頂けるのでしょうね。
必ずや再訪し、多くの四季を味わいたいと思います。

  • 外観(昼)

  • 外観(夜)

  • 個室は落ち着いた雰囲気

  • 献立表前半

  • 献立表後半

  • 前菜。(中央)☆身巻き唐墨、(右上から時計回り)○つるむらさきと紫蘇の身の松前漬、○アケビ味噌、揚げ銀杏、マスタケみぞれ和え、◎香茸牛すじ煮、胡麻塩ホウキタケ

  • 【椀替り】○松茸土瓶蒸し。具は他に穴子、三つ葉

  • 注ぎました

  • 【造り】1、☆平目昆布〆。1切れ食べちゃった後です

  • 【造り】2、◎穴子

  • 【焼物】☆☆☆子持ち鮎油煮焼。ソースは梅の酸味

  • 【強肴】☆鮑天然茸餡掛け。ソースは鮑のワタとたっぷり茸

  • 後から提供、御飯玉。弱めに寿司酢。ソースと和えて召し上がれ

  • 常陸牛“煌”お披露目。脂が真珠色に!

  • 【箸休め】☆菊花酢浸し。2種の菊花に、春菊が彩りと異なる歯応えを添える

  • 【止肴】常陸牛“煌”と舞茸のすき焼き

  • 奥久慈卵が驚異のクオリティ。唇がくっつく滋養

  • プワプワの脂!

  • ☆天然茸御飯。驚きの黒さ。量は多く、余ったら包んでくれます

  • ☆☆天然茸汁。グレーな汁はコクと旨みと苦味の坩堝

  • 香の物の胡瓜と甘くない大根べったら漬けもハイレベル

  • 【甘味】南瓜プリン。アートです

2024/11/02 更新

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